メガン「昨年のいンたーはいの時に…」 智葉「池上遼一っぽくするなよ」の続き
もしくは
巴「今夜大お泊り会を決行します!」 小蒔「わーい!」の続き
もしくは
春「あっ…やべ」 初美「はるるどうしたのですよー?」の続きです。


ーーーーー永水&宮守 大お泊り会実行委員会本部サイド
霞と初美の部屋

霞「…」
塞「姫松が分散しちゃってるとはねー」
初美「動きが取りにくいですよー」
豊音「まず清澄側が無事に済むといいよねー」

霞「…」
塞「ん?かすみんどしたの?」
霞「えっと。ちょっとチーム分けに不安が…」
塞「あはは。まあねえ」チラ

白望「…ダル…」ベッドニネソベリ
小蒔「zzz」シロノヨコニネソベリ

塞「この2人はここに残しておくより無いでしょ?」
霞「そうなんだけど…」
塞「だーいじょうぶ。シロはああ見えて、電話対応は得意だから」
霞「…」
白望「おまかせあれ…」

塞「はっちゃんは、かすみんと離れたくないって言うし」グリグリ
初美「だってー」ヤメテー
塞「結果清澄班が次鋒、中堅メンバーになったけどさ」
霞「巴ちゃん、春ちゃんに、鹿倉さんとエイスリンさん…」
塞「うん」
霞「…。ちょっと…なにかをやらかしそうなメンバーなのよねえ」
塞「巴ちゃんは頼れそうだけど」

初美「巴ちゃんは意外と天然さんなんですよー」
豊音「エイスリンさんもだよー」
塞「胡桃がツッコミだから大丈夫でしょ」
霞「ボケツッコミの話ではなくてね…」

prrrr

白望「…」

prrrr

塞「シロ電話!」
白望「…。え?」
塞「電話!鳴ってる!」
白望「…。電話どこ…?」
塞「知らないよ!?」
白望「じゃあ、出られない」

prrrr

豊音「多分トシさんだと思うよー」
塞「さっき使ってたじゃない」
白望「…。ああ。持ってた」
塞「あんたねえ…」ハァ

ピッ
コセガワデス

霞「…。不安だわ…。」
初美「ちょっと勢いだけで動きすぎましたねー」

……………。
……………………。

白望「阿知賀と新道寺の連絡先をゲットした」
豊音「後は臨海と白糸台だねー」
塞「そだね。千里山は、姫松の愛宕さん経由でわかるはずだし」

霞初美「「…」」

白望「じゃあ、どっちにかけようか」

霞初美「「…」」

霞「あ、あのシロちゃん?」
白望「ん?」
霞「臨海と、白糸台の連絡先は調べてもらってるのかしら…?」
白望「んー。今トシさんが関係筋からの連絡待ちだってさ」
初美「よ、よかったですよー」
塞「ん?どしたの」
霞「い、いえ、なんでもないの…。なんでもないのよ」
初美「熊倉さんお願いしますですよー…」
豊音「???」

白望「なんかさ」
塞「ん?」
白望「阿知賀ってこのホテルにいるらしいよ」
豊音「ええ!ちょー偶然だよー」
塞「はぁ…阿知賀ってのもお金あるのねえ…」
豊音「ねー。ちょー高そうだもんねー」
霞「え?」
塞「いやいや、なーんでも無い」

白望「ん。じゃあまず、阿知賀にかけてみようか」ポチポチ
豊音「阿知賀の誰さん?」
白望「部長の鷺森さんだってさ」

prrrrr

霞「あ、あら。わたし?」
初美「誰からですかー?」
霞「春ちゃんだわ。はいもしもし?」

塞「アハハ。電話いっぱいだね」
豊音「塞さあ」
塞「ん?」
豊音「さっき狩宿さんが言ってたこと本当?」
塞「ん?ああ、このモノクルのこと?」
豊音「うん」
塞「んー。眉唾ものだと思ったけど…」モノクルトリダシ
豊音「だって、大将戦の時割れたままでしょー?」
塞「うん。レンズも何も無いんだけど…」スチャ
塞「確かに、言われてみれば、これかけると見えるんだよねえ」ジー
豊音「わたしがかけても見えなかったよー」
塞「なんだろね。まあ、気の持ちようってやつじゃない?」ハズシ

豊音「あんまり無理しないでよー」
塞「だーいじょうぶ。塞ぐ時と違って、こっちには影響無いっぽいから」
豊音「エイスリンさんが分裂しちゃう可能性有りだったんでしょ?」
塞「うん。胡桃は分裂しない。でわたしたち3人が」
豊音「耐性あり、ってやつだったんでしょ?」
塞「そ」
豊音「だから、わたしと塞が2人で触れば良いんだよね」
塞「シロも動ければ良いんだけど…」
豊音「わたし足遅いよー」
塞「歩幅でカバーできるよ」
豊音「えー」

白望「ちょいタンマ」
白望「ねー」
塞「んー?どしたー?」
白望「阿知賀」
塞「うん」
白望「もう、巻き込まれてるかも」
豊音「ええ!?」
白望「いや、わかんない。もうちょい話聞いてみる」

霞「ええ、じゃあね」
初美「どうでしたー?」
霞「春ちゃんが清澄と合流したそうよ」
塞「あら、良かった」
霞「上手く対処できれば良いのだけど…」
豊音「ねえねえ石戸さん」
霞「なあに?」
豊音「阿知賀。もしかしたらもう始まってるかもって」
霞「え゛」
塞「今、多分向こうの部長さんと話してるんだと思うんだけど…」
霞「なんてことなの…」

prrrrr

初美「霞ちゃん、また電話ですよー?」
霞「…。知らない番号ね…」
初美「あ、もしかして臨海とか白糸台関連じゃないですかー?」
霞「ふんふむ。はい、石戸です」ピッ
?『ハローかすみん』
霞「は?」
?『ハロハロー』
霞「…あ゛」ダラダラ

初美「霞ちゃん?どうしたのですよー?」
霞「…。良子さん?」ダラダラ

初美「え゛。えええええええええええ!」
塞豊音「「」」ビクッ

白望「ちょいタンマ」
白望「うるさいよー?」
白望「あ、ごめんごめん」

良子『イエース。ハロハロ。イッツ戒能良子スピーキン』
霞「はろはろ…」
良子『さて、かすみん。何かお困りでは?隠し事はノンノンですよ』
霞「ええーっとお…」ダラダラ
良子『隠し事するのはバッドですよ』
霞「…。実は…」

塞「え、なになにはっちゃん。どうしたの?」
初美「ええーと。一番知られたくない人に知られたというか…」
塞「あちゃー」
豊音「良子さんって言ってたよね?もしかして、戒能良子プロのことかな?」
初美「そうですよー」
豊音「わー!ちょーすごいよー」キラキラ
塞「え。戒能プロと知り合いなの?」
初美「ええ、まあ、知り合いというか、関係者なのですよー…」
豊音「わーわー。サインほしいなー!」キラキラ
初美「頼めばくれますよ…。多分…」
豊音「わーい!ちょーたのしみだよー」

良子『ふんふむ。そういうことですか』
霞「そういうことです…」
良子『オーライ。本家にはシークレットにしておきましょう』
霞「お願いします」
良子『バットちょっと厄介なことになるかもしれませんね』
霞「…というと?」
良子『個別対処できればいいですが…』
良子『分裂人格に徒党を組まれる可能性がありますね』
霞「え?そんなことが?」
良子『イエス。ありえます』
霞「そんな…」

良子『そしてモストデンジャラスなことは…』
良子『こちらがわの人格を乗っ取ろうとする可能性があることです』
霞「え゛」
良子『ま、今までシークレットにしていたくらいですから』
良子『大人にたよらずなんとかしてみてくださいな』
霞「…。怒ってます?」
良子『おこ?ないない。ノーウェイノーウェイ』
良子『とりあえず白糸台と臨海の連絡先をこの後メールします』
良子『グッドラックー』
霞「ちょ、良子さん!?怒ってるでしょ?良子さん!?」

初美「…。良子さんなんだって言ってました?」
霞「えと、それがね…」

ーーーーー

ーーーーー鷺森灼サイド
ホテル晴絵と灼の部屋

灼「おまたせ…ごめ…なんか急に…」
灼「あれ?」ハテ?
灼「…」キョロキョロ
灼「みんなー?」キョロキョロ
灼「玄ー?宥さーん?」キョロキョロ
灼「穏乃ー?憧ちゃーん?」キョロキョロ

灼「…え?」ドアガチャ
灼「…」ロウカキョロキョロ
灼「…」バタン
灼「え?」

灼「またまたー」
灼「え、うそ。置いて行かれた…?」
灼「え…?」
灼「…。ははは。そんな訳な…」
灼「…」ジワ

灼「いや、皆がそんな事するはずな…」グシグシ
灼「喋ってる。わたし考えてることそのまま喋ってるけど」
灼「それはしょうがな…。不安だし」
灼「落ち着け。鷺森灼。そう、こういうときは…」カマエー

トテテテ
シュッ

灼「ストライ…。うん。ナイスカン」グッ
灼「…」
灼「…いや、流石におかし…」
灼「ちがうよ?今のわたしの素振りはおかしくな…」
灼「皆がこんなことをするのは、ってことで…」
灼「何か…起こってる…?」

prrrrr

灼「玄っ!?」ガバッ
灼「…?違う…知らない番号…」

prrrr

灼「はっ!?もしかして、誘拐!?」
灼「いや?千里山…?決勝に行くために…。」

prrrr

灼「もしもし」
白望『…。えー。阿知賀の鷺森さんの電話であってる?』
灼「!玄を、玄を返して!」
白望『??えーと、ここにはいないかな』
灼「さ、さてはおもちで玄を釣ったってこと!?」
白望『えーと、いや、玄って人はここには居なくて』
灼「じゃあ、誰!?宥さん?いくらなんでもひど…」
白望『いや、鷺森さん…?』
灼「ええ!?全員!?4人も一気に攫うなんて!鬼!悪魔!」ワァーア!
白望『ちょ、ちょいタンマ』
灼「なに!後ろに仲間がいるの!相談するの!?」ワァーア!

アチガ…マキコマレテルカモ…モウチョイハナシ…

白望『えーと、お待たせ』
灼「何が目的なの!?」
白望『…。まず、自己紹介。わたし小瀬川白望。宮守女子高校3年』
灼「みやっ!…。宮守女子?…。って岩手代表…」
白望『そう。ありがとう。知っててくれたんだ』
灼「どういたしまし…。え?反対ブロック…。で、した、よね?」
白望『うん。2回戦で負けちゃったけど』
灼「え、それがどうして、誘拐なんて」
白望『誘拐なんてしてないよ』
灼「…。え?」

白望『熊倉さん知ってるよね?熊倉トシさん』
灼「熊倉さん。…。あ、はい。ハルちゃんの…」
白望『そう、阿知賀の監督さんと知り合いの』
白望『その熊倉さんが、ウチの監督なんだよね』
灼「あ、そう、なんですか」
白望『うん。それで、ちょっとあなた達に話っていうか、お願いっていうか…』
白望『あってさ。熊倉さん経由で、そちらの連絡先を聞いたんだ』
白望『急に電話して、ごめんね?』
灼「い、いえ。そんなことはないんですけど…」
白望『でも、ちょっと遅かったみたいだね』
灼「遅かった…?」
白望『うん。ちょっと厄介なことに…。ちょいタンマ』
灼「は、はあ」

ウルサイヨー

白望『あ、ごめんごめん』
灼「えーと、話っていうのは…?」
白望『さっきの話だと…。灼は…』
灼「」ドキ
白望『あ、灼って呼んでいい?』
灼「あ、はい」

灼(ハルちゃん以外に呼び捨てされることあんまりな…)ドキドキ

白望『灼は、今1人、だよね?多分』
灼「はい」ドキドキ
白望『さっきまで、皆で居た?』
灼「はい。試合が終わって、皆でいて…。ちょっとお手洗いにいって…」
白望『そこだ』
灼「え?」
白望『灼。よく聞いて』
灼「は、はい」ドキドキ
白望『わたしと一緒にいよう』
灼「は、はい!?」ドキィ

白望『詳しい話は合流してから。いいね?』
灼「は、はひ…」
白望『OK。灼は今どこにいる?ホテル?』
灼「はい。えと…」
白望『大丈夫、場所は知ってる』
白望『というか、同じホテルにいるんだ』
灼「ええ!?」
白望『えーと部屋番号は…』
灼「はい…」

白望『1人で来れる?迎えに行こうか?』
灼「だ、だいじょうぶでふ」
白望『そう?』
灼「え、えーと。しろ、小瀬川さんは…」
白望『シロでいいよ。皆、そう呼ぶから』
灼「シ、シロさんは、その1人なんですか?」
白望『いや、さっきの部屋は永水女子のなんだ』
灼「…え?」
白望『今、6人、いるかな』
灼「…。あ、あー。アハハ、凄い、勘違いしてまし…」
白望『え、勘違い?』
灼「いえ、こっちのはな…。えと、今から行きますね」
白望『ん。待ってる』

ピゥ

灼「…。とても恥ずかしい勘違いをしてしま…///」
灼「…。ちょっと素敵かも…」
灼「いやいや、わたしにはハルちゃんが…」ブンブン
灼「…。強引な人だったなあ…///」

prrrr

灼「シロさん?」
灼「…。え?なんでこの人?」
灼「違う意味で強引な人…」
灼「まあ、いいや移動しながら適当に話をきこう」

灼「もしもしー?」

ーーーーー

ーーーーー???サイド
東京駅

?「やっとついたか」ステステ
?「ちょっと待ってくださいよーぅ」トテテ
?「ん?何だ早く来な。次は乗り換えだぞ」
?「迷子になりますよーぅ」
?「ふふふ。わたしは3年連続ここに来ている。迷子になどならんよ」
?「3回しか来てないんやんか」
?「んな?3回も来ればニワカでは無い!」
?「ていうか、そっち中央線やでー?」
?「ん?あってるだろ?」
?「ちゃうわ。総武線乗らな。中央線は止まらへんよ」
?「…。知ってたぞ!?知ってたんだからな!?」
?「はいはーい。いきまちゅよーぅ」
?「ぶわ、ぶわかにしゅるなよ!?」
?「もー、なんでこん人のお守りせなあかんかなあ」
?「お守りだぁ!?」

?「だってせやんかあ」
?「ウチは去年も個人戦だけやったし、1人で来てたもん」
?「それを今年は同じ西日本で、同じ境遇なんだー言うて」
?「一緒に着いてきたんそっちやろー?」

?「め、迷惑だった、かな…?」
?「…。ふふ。んなことあらへんよーぅ。楽しいやん。なんか」
?「そ、そうか。なら、良かった」
?「かわええなぁ。ほんまー」ナデナデ
?「や!やめろ!なにをしゅる!」バッ
?「ふふふー。あー、そろそろ準決勝終わってる頃やー」
?「ほう。ふふ。あいつに電話してやろう」
?「気になるねんなー?」
?「ちが!別に応援なんてしてないんだからな!?」
?「なんでやのん。ええやん。同じ県の代表なんやからー」
?「ふん!不甲斐ない戦いをしてほしくないだけだからな!」イソイソ
?「めちゃくちゃ嬉しそうですよーぅ?」
?「うるさい!」
?「きゃー。こわーい。堪忍やー」キャッキャ

?「ふふ。聞かせてやろう!王者の安否確認の電話を!」デンワポチー

カン!

その10へ続く!

【咲-Saki- ドッペルSS】Index