-------------------お正月
千里山女子高校 麻雀部部室

晴絵「エヒャヒャウヒャヒャヒャヒャ!」

怜竜華セーラ「「「…」」」

灼「…えーと。アレは気にしないでくれるとありがた…」
穏乃「アレはああいう生き物なので」
玄「ちょっとアレですけど」
憧「アレはアレなりに…」
宥「皆の心遣いがあったか~い」

泉「これが阿知賀のレジェンド…」
怜「え、なにあれだけのお酒で酔っ払ったん?」
灼「アレはお酒にのまれるタイプらし…」
竜華「ま、楽しそうやしええんやない?」
灼「そう言ってくれるとありがた…」

セーラ「そういや泉なんでおるのん?」
泉「ひどっ!」
竜華「新部長放っといてからー」
泉「ウチかてこっちがええですわ」
穏乃「こっち?あっちもあるんですか?」
怜「愛宕一族のお正月やね」

玄穏乃憧灼宥「「「「「あー…」」」」」コクコク

晴絵「ドヒー!ゲラゲラゲラ!」

セーラ「こいつ泣いて嫌がるんやもん」
玄「そんなに!?」
泉「そんなにです…」
憧「だから船久保さんがいないのね」
怜「フナQもデータがデータが言うとったけどな」
竜華「まあ、今日はそういうんやなしに」
竜華「仲良うお正月をお祝いしよーやー」
穏乃「はいっ!」

晴絵「エフッ!エフッ!エフッ!」

泉「…フフッ」
穏乃「あぶなーい!」ビシィ
泉「あいたっ!」
玄「シズちゃん!?」

怜竜華セーラ「「「おー」」」パチパチパチ

怜「しずもんナイスツッコミやなあ」
竜華「キレがあるなあ」
セーラ「シュッといったなシュッと」
怜「出和了り一発やなあ」
泉「え、なにすんのん?」
穏乃「二条さん。つられ笑いは危険です」
泉「えー」
灼「すみませんすみません。ウチのが」
宥「先輩の気遣いあったか~い」
憧「や、一番先輩なの有姉でしょ…」
泉「納得いかへん…」

竜華「それにしても…。玄ちゃんお料理上手なんやなあ」
玄「えへへ。それほどでも」
宥「松実館自慢のおせちで~す」
竜華「わざわざ持ってきてくれてありがとーな」
玄「いえいえー。おせちはまとめて作れるので」
玄「ちょっと多めに作っておいただけですからー」
セーラ「いやいや、ほんますごいわー」
竜華「なんかこの重箱と風呂敷も高そうやわー」
玄「どうなんでしょうね?お父さんが使っていいって言ってたので…」
玄「お姉ちゃん知ってる?」
宥「知らな~い」フルフル

セーラ「なんかかっこいい風呂敷やんなあ」
穏乃「なんか動物が書いてありますね。なんだろ」
セーラ「亀とー、トラとー、鳥とー、なんや。竜か?」
竜華「なに?」
セーラ「ちゃうわアホwww」
竜華「www」

憧「四神じゃない?」
泉「しじん?ポエマー?」
憧「ちがうちがう。四の神。四聖獣とか言われたりもしてるけど…」
怜「あー、あれやんな。朱雀とか白虎とか…」
憧「そそ」
竜華「あー、なんかあるなあそういうの」
泉「船久保先輩は詳しそうですけどね」
玄「なんだろ。お父さんの趣味かな?」

セーラ「いや、これはあれや」
憧「なに?」
セーラ「阿知賀のメンバーの予言やったんよ!」ババーン
怜「な、なんやってー」ボウヨミ
穏乃「どういうことですか?」
セーラ「この朱雀ってのは、なんか燃えとるやん」
セーラ「やから松実姉さんやな」
宥「わたし?」
セーラ「ほんで、玄武やろ。これまんまドラローちゃんやんか」
玄「わたしですか?」

穏乃「あとは、あとは」ワクワク
セーラ「ええと…。青龍は…」
竜華「これもドラゴン入ってるやん」
セーラ「ほんまやな。じゃあドラローちゃんやな」
玄「2つ目!?」
セーラ「でー、白虎やろー?んー」
セーラ「あ、白糸台の虎姫やんな」
穏乃「阿知賀関係なくなった!?」
セーラ「うーん…」
怜「お、考えとるなあ」
セーラ「…。それでこのおせちやけどな」
竜華「投げっぱなしよったwww」

灼(…確か白虎は陰陽十二天将で干支は申…)
灼(玄武が亀と蛇で2人と考えて…)
灼(黄龍がハルちゃんなら…)
灼(…ま、いいか…)

怜「でも確かに美味いなあこのおせち」
竜華「こんなんなかなか食われへんよなあ」
宥「玄ちゃん凄いでしょ~」
玄「お姉ちゃんも手伝ってくれたんですよー」

セーラ「へえ。松実姉さんはどれ作ったん?」
宥「美味しくなりますよ~にってお祈りしてたよ~」
玄「だから美味しくなったんだよねー」
宥「ね~」

キャッキャ

セーラ「アカン。竜華の甘やかしなんて比べもんにならん…」
怜「だから言ったやろ。もっと甘やかしてええでって」
竜華「いや、流石にここまではでけへんわ」

穏乃「フフフ。どうですかウチの松実姉妹は!」ドヤァ
泉「なんでアンタがドヤ顔するのん…」
穏乃「ムッフッフ!羨ましいでしょ!」
泉「まあ確かに…」

晴絵「ムフッ!ムフッ!ムフッ!」

泉「フフッ…」
穏乃「危ないー!」シュッ

ガッシィ

灼「他所様に手を出さな…」
穏乃「ぐぬぬ…」

怜竜華セーラ「「「おー」」」パチパチパチ

怜「これまた見事な」
竜華「頭ハネやな」
セーラ「頭ハネやったら、他が上がらんと駄目なんちゃう?」
憧「じゃあ、えい」ペシッ
泉「えっなんで!?」
玄「憧ちゃん!?」
セーラ「おー、それで完成やな」
灼「すみませんすみません。ウチのが」
怜「あらたそ大変やなwww」

竜華「こっちはこんなんでごめんな~」
玄「いえいえ、とんでもない」
憧「KONAMON亭…。そのまんまの名前ね」
セーラ「お好みとたこ焼が美味いねん」
憧「やっぱまんまじゃん…」
セーラ「ま、こういうベタなんに弱い部分もあるんやなwww」

怜「あ、じゃあ、もっかいやっとこかー」
憧「あれ、意味わからないんですけど…」
竜華「儀式みたいなもんやなあ」
穏乃「あ、じゃあわたしが開けますね!」
セーラ「お、やったれやったれ」
穏乃「じゃ、僭越ながら…」

穏乃「…」

ゴクリ…

穏乃「…はいっ…」パカー

オー パチパチパチ

穏乃「あ、なんか気分良い!」
セーラ「せやろー、流石やろー」
憧「フフ。愛宕さんの真似?」
セーラ「これ悔しいけど、使い勝手ええねん」
怜「なんやこの儀式は多分恭子りんがやり始めてんな」
穏乃「恭子りん…。あ、末原さんですね!」
竜華「正直ウチらも意味はよく分かってへんのよ」
玄「姫松の皆さんと仲よろしいんですね」
竜華「まあ、関西圏で麻雀やっとるとなあ」
セーラ「色々交流あるんよ。これが…」
穏乃「へええ」

竜華「ほんまは阿知賀もなあ」
セーラ「なあ。もうちょっと早めに知り合っとったら良かったんにな」
憧「あ、そうか。セーラ達はもう…」
穏乃「そっかあ…。残念ですねえ」
竜華「ウチらと宥ちゃんは卒業やけども…」
竜華「ま、これと仲良うしたってな」
泉「ウチらの代でもっと交流できたらええですね」
玄「そうだね!」
怜「おうおう。フナQ無視して1代飛ばしよったで」
泉「いや!ちゃいますやん!」

晴絵「ウシャシャシャシャ!」

怜「ほれ見てみい。レジェンド様も大層笑っておられる」
宥「格上げされたね~」
灼「やめてほし…」
穏乃「こういうのたまに食べるとおいしいですよね!」
竜華「あんまり食べへんのん?」
穏乃「そうですねー。ほとんど食べないですねえ」
穏乃「たまに食べる機会があると凄い量食べちゃいますけど!」
怜「ようさん食っとるなあ」
憧「祭りか!」

竜華「…。あれや…」ヒソヒソ
怜「…ん?」
竜華「やっぱ阿知賀の子ぉらって結構お嬢様なんや」ヒソヒソ
セーラ「そういや夏もごっついホテル泊ってたもんな」ヒソヒソ
怜「あー…」
穏乃「旨し!旨し!」モグモグ

灼「園城寺さんは…」
怜「ん?なに?膝枕してくれるん?」
竜華「なんでや」
灼「いや、ちが…」
怜「ままま、ええから。ええから」ススス
灼「ええと…」
怜「ちょっと気にはなっててん」ゴロー
灼「わわ」
怜「ん?おー。ほほぉ」

玄「灼ちゃんは押しに弱いねえ」
泉「あ、そうなんですか」
玄「実はそうなんだよー」
泉「へええ」

泉(…。一応後で船久保先輩に言うとこ…)

怜「なんや見た目細っこいけど、なかなかのなかなかやね」ゴロゴロ
灼「くすぐった…」
セーラ「そういや阿知賀の子ぉらは皆ちっこいんよな」
竜華「可愛くてええやんか」
怜「いっちゃんおっきい有姉やんでも、わたしと同じくらいやしなあ」ゴロゴロ
玄「泉ちゃんがわたしと同じくらいだよねえ」
泉「そうですね」

怜「ええと、ほんであらたそ何?」ゴロゴロ
灼「えと…園城寺さんはこういう粉物食べて大丈夫なのかって…」
怜「おおう。これやで。ほんま優しい子ぉらやなあ」ゴロゴロ
竜華「実は正月やから解禁してん」
穏乃「お正月だから?」
セーラ「いっつもは食事制限とかもあるしな」
竜華「ほんまたまあに。ほら、あのサービスエリアとかでも」
穏乃「あ、祭りの時だけはってやつですね!」
憧「自分で言うか!」

怜「そそ、今日は阿知賀にも会うから、特別、やな」
灼「…」ナデナデ
怜「お、ええな。なでなでは高ポイントやで」

宥「玄ちゃ~ん。たこ焼食べた~い」
玄「んー。これ?」
宥「それ~」
玄「はーい、あーん」
宥「あ~ん」
玄「美味しい?」
宥「うん。美味しい~」

セーラ「…しかし。とんでもないな松実姉妹…」
竜華「微笑ましいなあ」
セーラ「じゃあ、オレは憧ちゃんと…」ススス
憧「ちょ、近い近い!」
セーラ「なんでやー、仲良うしようやー」
憧「わたしはシズがいるからいいの!」
竜華「お、大胆やなあ」
憧「やや、そういうんじゃなくね…」
憧「シズにはわたしがいるって言うか」
憧「ま、まあ仕方なくなんだけどね!」
竜華「わあ、テンプレやあ」
穏乃「旨し!旨し!」
怜「聞いてへんしwww」

憧「そ、そうね。例えば…。これ」
セーラ「ん?KONAMON亭の箱?」
憧「そ。これ横にお好み焼きのサイズも書いてあるでしょ?」
セーラ「え?あ、ほんまや。MSIZE」
竜華「ここもアルファベットなんか」
憧「ね?しょうがないけど、ここにも書いてあるし」
セーラ「え?何が?」
憧「わっかんないかなあ。このアルファベットを…」

憧「並べ替える!」

玄「あ、なんかちょっと嫌な思い出が…」
怜「夏のなwwwww」
竜華「ア…」
玄「わあ!やめるのです!」
竜華「ごめんごめんwww」
セーラ「ほんま、あん時は堪忍なwww」
玄「ううう…」

憧「AKOとSIZって入ってるでしょ」
竜華「お、ほんまや」
セーラ「ん?残りは?」
憧「Nが1文字目SIZの後にNE」
怜「ほほう…」
憧「ん。あこしずね」
憧「ん、っていうのは、納得したってことね」
セーラ「ほうほう。後はMが2つにOが残ってるけど…」

憧「これはね…。Mをひっくり返すの!」
竜華「なんやってー」ボウヨミ
憧「N AKO SIZ NE WOW」
憧「ん。あこしずね、ワオ!」
憧「どーよ」
セーラ「なんやってー」ボウヨミ
怜「これはすごいわー」ボウヨミ
憧「フフン」ドヤァ

泉「無理矢理ですやんか…」
憧「うっさい!」ビシィ
泉「えー」
憧「あ、ごめん!つい手が…」
泉「いや、ええねんけど…」
灼「電光石火の食い仕掛け…」
怜「お、あらたそも分かってきた感じやな」ゴロゴロ
灼「いえい…」ナデナデ

憧「フフーン」ドヤァ

怜竜華セーラ(((可愛らしいなあ…)))

穏乃「うまうま」

怜竜華セーラ(((全然聞いてへんけど…)))

晴絵「ヘラヘラヘラ。ノォホホノォホ」

灼「花京院か!」ドン!
穏乃「あっ!灼さんがまた切れた!」
泉「ムフフッ…。あっ」

セーラ「ロン」ビシッ
泉「いた」
怜「ロン」ビシッ
泉「いた」
竜華「ロォォン」ビシッ
泉「あいた」

怜竜華セーラ「「「三家和や」」」ドヤァ

泉「頭ハネどこいきましたん!?」

宥「流れ1本場」ポフ
泉「えー」
玄「おねえちゃー!?」

セーラ「しかしベロベロやなレジェンド様」
怜「帰れるん?」
憧「今日は電車で来てるからなんとか」
竜華「ウチんちにでも泊ってったらええやん」
玄「え?良いんですか?」
竜華「ええよええよ。皆で夜更かししよー」
宥「あったかそ~う」

晴絵「ファファファファファ!」

泉「もうええわ!」

カン!