煌「しらごつばいわん」 マホ「えっ???」の続きです。


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霧島神宮

マホ「ふわあ…」キョロキョロ
煌「厳かな感じですばらですねえ」
マホ「ど、どうすれば良いんでしょう?」
煌「ん?」
マホ「わたし、こういう時の作法とか知らないです!」
煌「それで良いのです!」
マホ「えっ?」
煌「そもそも古来よりのしきたりなどは」
煌「当然知らなければ恥ずかしい、という時期もあったでしょうが」
煌「時代とともに薄らいでいくことです」
マホ「はぁ」

煌「しかしだからと言って知らなくて良いとは思わないこと」
煌「知らなかったんだから仕方ないじゃんと開き直らないこと」
煌「何かしきたりがあるのでは?と考えられることが」
煌「今の時代は一番大事なのですよ」
マホ「そうなんでしょうか…」
煌「そう!そして知らないなら聞く!それで良いのです!」
マホ「はい!それで…どうすれば良いんでしょう?」
煌「知りません!」スバラァ
マホ「え~~~~!!」

煌「なんとなーく聞きかじった知識はあるのですが…」
マホ「どういうのですか?」
煌「確か…」
煌「鳥居をくぐる前にお辞儀するとか…」
煌「お参道の真ん中は歩かないとか…」
煌「二拝二拍手一拝とか…」
煌「御手水のやり方とか…」
マホ「あっ、おちょうずって聞いたことあります!」
煌「狩宿さんに聞いてみましょうね」ケータイトリダシー
マホ「あっ、でもこういうところで携帯電話つかっても…?」
煌「……」ケータイシマイー
煌「どうなんでしょうね…?」
マホ「わかんないです…」

煌「あっ、あそこにお掃除している巫女さんがいますので」
煌「聞いてみるのが一番でしょうね!」
マホ「そうしましょう!」
煌「あのー、ちょっとよろしいでしょうか?」
?「はい?どうされました?」
煌「お恥ずかしいお話で恐縮なのですが…」
煌「わたし達に参拝のお作法を教えて下さいませんでしょうか?」
?「ああ、良いですよー!」

煌マホ「「ありがとうございます!」」ペッコリン

?「お2人はご旅行ですか?」
煌「ええと、実はこちらの狩宿さんに会いに…」
?「ああ!そうか!」
煌「えっ?」
?「どこかで見たことがある髪型だなあと思ったら…」
?「新道寺の花田すばらさんだ!」
煌「あら?わたしをご存知で?」
?「ええ!巴さんにも良くしてもらってます!」
煌「あらら、これは偶然ですねえ」

?「わたしは…」
湧「十曽湧って言います!」ペッコリン


……………。
…………………………。


湧「…とこんなところでしょうか!」
煌「…ははぁ~」
マホ「マホくらくらしてきました~」
湧「アハハ。実はまだまだあるんですよー?」
煌「ひゃあ~すばら~」
マホ「ええと…。まずは…」
湧「まあ、でも大丈夫ですよ!」
煌「えっ?」
湧「ええと、ほら!あそこの看板!」
マホ「あっ、時代劇とかで見たことあるようなやつです!」
湧「そうそう!大体あそこに書いてあるから!」

煌マホ「「……」」

煌マホ「「ええ~!!」」

湧「いやー!あんまり人様にお作法教えるなんて無いから…」
湧「はりきっちゃいましたよ!」アハハ
煌「ははぁ~、ああいう便利なものがあるのですねえ」
煌「これも時代というやつなんですかねえ」
湧「いえいえ、どっちかというと予防策ですね」
マホ「予防策?」
湧「ええ。お2人みたいに気がつく人ばかりなら良いんですが」
湧「ここはパワースポットだなんだと紹介されたりもしているので」
湧「まあ、いろんな人が来るわけですよ」
煌「ははぁ、なるほど」
マホ「えっ?花田先輩今ので分かったんですか?」
煌「ええ」

湧「あら?マホちゃんはまだ分かんないかなー?」
マホ「うう…。分かんないです」
湧「ウフフ。じゃあ教えちゃおう」
湧「予防策っていうのはね…?」

?「十曽ちゃーん?お掃除終わったのかしら?」
湧「あっ…!」
煌「ん?この声は…?」
マホ「あっ!石戸さんと狩宿さんです!」
マホ「わ~、本物です~!」
巴「すばらちゃーん!いらっしゃーい」フリフリ
煌「これはこれは、お2人ともお元気そうで」
霞「十曽ちゃん?」
湧「あうあう。お掃除は途中でその…」
煌「申し訳ありません。彼女の仕事を中断させたのはわたし達で…」

霞「ウフフ。ちゃんとお掃除してね?」
湧「はーい!」トテテ
煌「十曽さん!ありがとうございましたー」
巴「お掃除終わったら、こっちに来ていいからねー」
マホ「じ、十曽さーん!また後で!」
湧「おー!」トテテ
霞「あらあらうふふ」

巴「もー、かすみん!十曽ちゃんいじめちゃダメでしょ!」
霞「ウフフ。あんまり嬉しそうなものだったから…つい…ね」
煌「嬉しそう?」
巴「十曽ちゃんはここでは一番年下なんだ」
巴「だから自分より年下のマホちゃんに」
巴「色々教えられるのが嬉しかったんだよ、きっと」ニコ
マホ「あっ、マホのこと知ってるんですか?」
巴「うん!今日はよろしくね、マホちゃん」
マホ「はい!わたしは夢乃マホって言います!」
マホ「今日はよろしくお願いします!」ペッコリン

巴「うん!わたしは狩宿巴。で、こっちは」
霞「石戸霞です。よろしくねマホちゃん」ウズウズ
マホ「はい!」
煌「…?石戸さんどうかなさいましたか?」
霞「い、いえ、なんでも…。ただ…」
霞「マホちゃん?マホちゃんは身長どのくらい?」
マホ「え、ええと、この間測った時は…たしか…」
マホ「138センチでした!」
霞「ああ、やっぱりねえ」ウズウズ
霞「はっちゃんと同じくらいねえ」ウズウズ
巴「あっ…」

霞「はっちゃんも140センチないものねえ」ウズウズ
霞「ちょっとマホちゃん、こっちに来てもらえ…」
巴「さ、さあ!行こうか!」
霞「えー!ちょっと、ちょっとだけだから!」
巴「駄目だよ!また頭に乗っけようとするんでしょ!」
霞「ちょっとだけ!本当に!一瞬だけ!」
巴「駄目ったら駄目!」
巴「140センチ以下の子の頭を」
巴「おもち置き場にするのは禁止です!」
霞「落ち着くのに…。ひどいわ…」クスン

煌マホ「「???」」

巴「そういえばさっき十曽ちゃんとは何話してたの?」
マホ「ええと…」


……………。
…………………………。


巴「なるほどねえ。予防策かあ」
霞「上手いこと言うわね」
煌「ええ、そのような話で…」
霞「ふんふむ。じゃあ、移動しながら話しましょうか」
巴「だね。こっちだよー」トテトテ

マホ「花田先輩は大体分かってるんですか?」
煌「大体、ですけど…」
煌「こういった場所で、大胆な行動をすることが…」
煌「一種の自己主張だと考えてしまう方々もおられるのかと…」
霞「まあ…。いつの時代もいるのよねえ。そういう輩は…」
マホ「あ、石戸さんわたしのお母さんと同じような事言ってます!」

煌巴「「!!!!!」」
煌巴「「……」」チラ

霞「そう。お母さんと…。ウフフフフ…」ニコニコ
マホ「はい!」ニコニコ
霞「ウフフフ」ニコニコ
マホ「…?」ニコニコ

煌巴「「……」」ドキドキ

霞「じゃあ、マホちゃんを娘にしちゃおうかな?」ムギュ
マホ「わっぷ!わあ!すごい!」
マホ「なにか神秘的な重みが頭の上に!」オモチノセラレー
霞「ウフフフ」オモチノセー
マホ「石戸さんあったかいです~」キャッキャ
霞「じゃあ、このまま行きましょうね~」ウシロカラダキシメー
マホ「は~い」キャッキャ

巴「まあ…。仕方ないか」
煌「ええ…」

キャッキャ

霞「で、さっきのお話の続きだけど…」
マホ「はい」
霞「そういう人達は、ああいう看板があってようやく」
霞「普通の人と同じような行動になるのよね」
マホ「へ~そうなんですか」
巴「本当はこうするんだよ!じゃなくて」
巴「こうしちゃ駄目だよ!っていうことだけ」
巴「書いておけば良いと思うんだけどね」
巴「それだと駄目なんだ。そういう人たちは」
霞「書いてないことは全部オッケーだとか言い出すのよねえ」
煌「ははぁ。それはすばらくない…」

巴「でも、2人ともそんなにお作法とか気にしなくて良いんだよ?」
マホ「えっ、そうなんですか?」
霞「そうねえ、2人みたいに気にする気持ちっていうのが」
霞「一番大事なのよ?」
煌「そんなものですかね」
巴「そうそう。そんなに器が小さい方々じゃないからね!」
霞「そう。祟だ障だ悍だ罸だってのも」
霞「元々は小さいこどもへの躾みたいなものだしね」
マホ「へええ!マホ1つ賢くなりました!」

霞「それは良かったわねえ」ナデナデ
マホ「はい!」
巴「まあ他のところも同じような理由で」
巴「大体こうするんだよ!って書いてあるから」
巴「それを元に行動すれば良いんだよ」
巴「上手くやろうとか、他人に馬鹿にされないようにとかじゃなく」
巴「慣れてないけどなんとかやります、って気持ちが大事、かなあ」
煌「なるほどー」
巴「後は…2人みたいな気持ちがあれば」
巴「こういうところで感じたままに行動しても」
巴「きっと大丈夫だよ!」
煌「ほほう…それでは」キュピーン

フリムキー

霞「…え?」
マホ「花田先輩?」
煌「」イキスイコミー

煌「す ば ら ですっ!!!」スバラッ
煌「」ムフー!
煌「」ペッコリン

煌「こ、こんなのでも…?」
霞「ウフフ。良いと思うわ」ニコニコ
巴「そうだね。あちら様も驚いたろうけど。全然有り!」ニコニコ
煌「すばらっ。何かを掴みましたよー?」ニコニコ
マホ「ウフフ」ニコニコ

スバラー スバラー


……………。
…………………………。


優希「あら…?」キョロキョロ
優希「のどちゃんどっか行っちゃったじぇー!?」
優希「ちょwwwなにやってるんだじぇ、あの子はwww」
優希「ムフッ。いやいや、笑ってる場合じゃないじぇ…」

優希「まあ、ケータイかければ大丈夫か…」
優希「その点は咲ちゃんよりはマシだじぇー」

?「あの…」
優希「ん?なんだじぇ?」
?「失礼ですが、あなたもしかして清澄高校の…?」
優希「おう!清澄高校の切り込み隊長!片岡優希だじぇ!」
優希「…って、なんだか見たことある気がする顔だじぇー?」
?「ああ、わたしは…」
明星「石戸明星と申します」
優希「いわと…。いわと…。あっ!もしかしておっぱい巫女さんの!?」
明星「そのおっぱい巫女さんが誰をさしているか分かりませんが…」
明星「多分それですね」ニコ

優希「なんでこんなところに?」
明星「ええと…。それはわたしが聞こうと思ってたのですが…」
明星「わたしは、まあお家の近くだから、ですかね」
優希「ん?」
優希「あっ、そういえば、永水女子って鹿児島代表だったじぇ?」
明星「ええ、それで片岡さんは…?」

優希(他人に言っても大丈夫かな…?)
優希(んー…。重要なところは隠して話せばいっか…)

優希「実は…」


……………。
…………………………。


優希「って事があって…」
明星「…。片岡さん?」
優希「ん?」
明星「大事な事、隠してませんか?」
優希「えっ?」ギクゥ
明星「…」ジー
優希「え、えーと、その…」
優希「えーとあきせちゃんは、巫女さんで」
明星「はい」
優希「人の心が読めたりするのか?」
明星「…」ジー
優希「うう…」

明星「ウフフフ。いえいえ、そんなことはないですよ」ニコニコ
優希「えっ?」
明星「実は…。巴さんのところに、花田さんから連絡があって」
優希「花田先輩!?えっ?」
明星「夢乃さんと、こっちに来るらしいんです」
優希「マ、マホが!?花田先輩と一緒にいるのかじぇ!?」
明星「ええ。だから、さっき隠していた大事な事」
明星「ある程度、知っていた、ってところなんです」
優希「そっかあ、じゃあ麻雀の事で…?」
明星「ええ、いらっしゃるらしいです」
優希「そっか…。花田先輩のところにいたか…」
優希「…」ホロリ
明星「えっ!?か、片岡さん!?」

優希「お?いやいや、ちょっとほっとしただけだじぇ…」
優希「そっかそっか。そういえば九州には」
優希「花田先輩がいたんだじぇ…」
優希「マホが大変なことにならなくて良かったじぇ…」グシグシ
明星「…」

明星「行きましょう。片岡さん」
優希「連れてってくれるか?あきせちゃん」
明星「ええ。あなたのように優しい心の持ち主を」
明星「放っておくことはできません」
優希「ありがとうだじぇ」
優希「あっ!」
明星「どうされました?」
優希「のどちゃんの事忘れてたじぇ…」
明星「のどちゃん、というと原村和さん?」
優希「うん。どっか行っちゃったんだじぇ…」
明星「あそこのおみやげ屋さんにいますよ?」
優希「はーーー!?」
明星「なんでも東京のお姉さんにかるかんを送りたいとか」
明星「お店の方にお願いしていたようですが」
優希「はぁ…。何やってるんだじぇ…」
明星「合流して、行きましょう」
優希「おっけーだじぇ!」


……………。
…………………………。


和「ええ、そうです。東京の白糸台高校麻雀部へ」
和「…はい、それで宮永照さま、と」

カン!

その4へ続く!

【咲-Saki- 夢乃全国行脚SS】Index