セーラ「フナQ先輩、あいつわろてまっせ」 怜「なんや馬鹿にされとりまっせ」の続きです。

ーーーーー白糸台サイド
大会会場控室

照「…」ペラ
菫「…」
照「…」ペラ
尭深「…」ズズズ
菫「…」
照「…」ペラ
菫「…」

照「…ムフッ」

菫「…今笑ったろ」
照「…」ペラ
尭深「…」ズズズ
照「…」ペラ
菫「…なあ。今笑ったろ?」
照「…」ペラ
尭深「…」ズズズ
照「…」ペラ
菫「…おい。なあ。渋谷?今笑ったよな?」

尭深「…」ズズズ
菫「…」
照「…」ペラ
菫「…」
照「…」ペラ
尭深「…」ズズ…
照「…菫は…」ペラ
菫「…」
照「なんで腕を組んで、壁にもたれて立ってるの…?」ペラ

菫「…」
尭深「…」ズ…
照「…」ペラ
菫「…かっこいいだろ…?」
照「…」ペラ

尭深「…フフッ」

照「…尭深笑った」
尭深「…」
菫「…笑ったな」
尭深「…」ズ…ズ…
照「…」ペラ
菫「…」
尭深「…」ズ……ズズズズズ

菫「…フフッ」

照「…笑った」
菫「…」
照「…ねえ、笑ったよね?」
菫「…」
照「…ねえ、尭深も菫も、今笑ったよね?」
尭深「…」ズ……ヒュ
尭深「!エッフ!ゴホッ!ゴホッ!」

菫照「「アハハハハハハ!」」

尭深「ゴホッ!」
菫「あーあー、量少ないのに無理に吸い込むから」
照「むせちゃうよね、量少ないのに無理に吸い込むと」
菫「息と一緒に吸い込んじゃうんだろうな」
照「あ、そういうことか」
菫「いや、分からないけど。多分そうなんじゃない?」
照「なんかそれっぽい理由」

尭深「はー、むせちゃいました」
照「結局淡と亦野が戻ってくるまでもたなかったね」
尭深「無理ですよあんなの」
菫「もうちょっといけると思ったんだけどなあ」
照「わたしは頑張った」
尭深「え、宮永先輩が最初に笑ったんですよ」
照「えー、嘘だあ」
菫「いや、照だ」
照「そうだった?」
尭深「そうですよ。言い出しっぺなのに」
照「笑わせるのが悪い」
菫「笑わせてないよ」
照「えー、嘘だあ。狙ってたでしょ」
菫「わたしは狙ってない。が、渋谷は狙ってた」
尭深「シャープシュート」

菫照「「フハッ」」

照「今日は避けられたしね」
菫「そういえば、わたしの癖ってなんなんだろ?」
照「うーん。分からないんだよね」
尭深「みんなで検討してみたんですけど」
菫「っていうか本当に癖なんてあるのか?」
照「多分。そうじゃなきゃ、あんな打ち方にはならないと思う」
菫「うーん。阿知賀かあ。厄介だな」
尭深「ノーマークでしたからね」
菫「とりあえず、決勝までなんとかしないとなあ」
尭深「あ、淡ちゃんのこと」

照「そうだった…。忘れてた」
尭深「どこまで行ったんだろ」
菫「まあ、流石にその辺にいるだろ。荷物まだあるし」
照「ちょっと、淡がああなるとは思わなかったね」
菫「初めてだろ?確か。あいつが負けたの」
照「確かね」
尭深「そっか。だから淡ちゃん。今どうしていいか分からないんですね」
菫「言い過ぎたかな?」
照「いや、そんなこと無いと思う」
菫「だったらいいんだけど」
尭深「誠子ちゃんが追っていきましたし」

菫「淡が帰ってきた時、雰囲気悪い感じでいようとか言い出したのは照だからな」
照「淡のメンタル強化」
尭深「私達のメンタル強化になっちゃいましたね」
照「あの雰囲気は駄目だった。笑っちゃう」
菫「あのタイミングで戻ってこないあいつらが悪い」
照「そうだね。淡を連れ戻さない亦野が悪いことにしよう」
菫「ああ、亦野が悪い」
尭深「誠子ちゃんが悪いですね」
照「全く亦野は」
菫「困ったやつだな亦野は」

照「亦野が悪いとして、ちょっとお手洗い行ってくるね」


ーーーーー白糸台サイド
大会会場外

誠子「ヘックシ!」
淡「…」
誠子「なんだろ誰か噂してるな」
淡「…」
誠子「なー、大星ー。もう帰ろ?」
淡「…」
誠子「誰も怒ってないって。勝ったんだしさあ」
淡「…。勝ってないもん」
誠子「勝ったよ。だから決勝戦に行けるんだろ」
淡「勝ってないよ!チームも2位だったし!アタシも稼ぎ負けたし!」
淡「それに怒ってるよ。アタシが…。自分で自分を許せないだもん…」
誠子「…」
淡「それに皆言ってたじゃん。虎姫は負けちゃ駄目だって…」

誠子「お前はさあ」
淡「…何」
誠子「運がいいよ。それに…優しすぎる」
淡「どういうこと?」
誠子「このタイミングで負けられたから」
淡「ほら!負けたって言う!」
誠子「でもチームは決勝に行く。優勝すれば問題無いよ」
淡「でも!」
誠子「お前まだ1年だろ?このまま3年のインハイまで勝ち続けるつもりだったのか?」
淡「そのつもりだった!」
誠子「無理だよそんなの」
淡「でもテルーは…」
誠子「お前は宮永照じゃない」
淡「でも」
誠子「あの人がどんな思いで3年間戦ってきたのか、誰も分からないよ」
淡「だから分かりたかった!」
淡「テルーと同じ場所に行きたかったのに!」

誠子「行けるよ。まだ」
淡「…」
誠子「別に宮永照になる必要はないさ。大星のままで、宮永先輩と一緒に行けばいい」
淡「…行けるのかな?」
誠子「行くんだろ?」
淡「…」コクン
誠子「じゃあ行けるさ」
淡「…ウン!」
誠子「まずは、優勝しないとな」
淡「ウン!亦野先輩が失敗しなきゃ優勝だよ!」
誠子「…そうだね。ホントそうだよね…ガンバルヨ」

淡「あ、嘘!嘘だからね!」アワアワ
誠子「ウン…ウン…」
淡「そう、運がいいよね!亦野先輩は!」アワアワ
誠子「運が良いかなあ。そうだね。こんな実力で虎姫にいられるもんね」
淡「あ、あれえ?そう、優しいもんね!亦野先輩優しいもんね!」アワアワ
誠子「そうかなあ。どうだろうなあ」
淡「あれえ?えー、えーと、そうだよ!大丈夫!今回は勝ったんだし!」アワアワ
誠子「マイナス59400だけどね…」
淡「あれれえ?えー、えー、どうしよう。わかんないよ~」アワアワ
誠子「…な?」
淡「へ?」アワッ
誠子「困るだろ?」
淡「へ?へ?」
誠子「1回凹んだくらいで、どうこうなる私じゃないよ」
淡「あ、あー!騙された!」

誠子「困ったろ?」
淡「うん。困った」
誠子「でも嫌だったろ?」
淡「うん。ヤだった」
誠子「分かればよろしい」
淡「あ、そっか。テルーたちも…」
誠子「そういうこと。仲間だからさ。皆で勝てばいいんだよ」
淡「うん。そうだね!」
誠子「それに…」
淡「ん?」
誠子「宮永先輩が知らない、負ける怖さを知った淡はもっと強くなるさ」
淡「…もちろん!」
誠子「よし。じゃ、戻るか。皆心配しているぞ」
淡「うん!亦野先輩」
誠子「ん?」
淡「ありがとーございます!」ペッコリン
誠子「へへ」
淡「エヘヘー」

?「あのーすみません」

淡「ん?」アワッ

?「白糸台高校の大星さんと亦野さんですよね?」
?「実は少々困っておりまして…」
?「ちょっとお力をお借りしたいのですが…」

淡「あ、えーと」
誠子「アンタは確か新道寺の…」

煌「すばらです!花田煌と申します!」スバラッ

カン!

その4に続く!

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