未春「きゃあ!雀牌が!」 睦月「ウム!ウム!ウム!」の続きです。


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新道寺女子高校

姫子「なしてですか!?」
哩「なしてもなんもなか。姫子とは出ん」
哩「言うておいたやろ」
姫子「あれほんなこつやったとですか?」
哩「ほんなこつて…。しらごつば言わん」

煌(ああ…。これはすばらくないですねえ…)

哩「確かに姫子っち組めば秋季もよかとこまではくるやろ」
姫子「やったら…」
哩「そしたらでけんなんよ。来年わたしはおらんちや?」
姫子「今年はいるやなかですか!」
哩「そいはそうやけど」
姫子「やったら良かやなかですか。来年は来年。今年は今年!」
哩「うーむ…」

煌(これは押し切られるパターンですかね…?)
煌(いつもの事ですが…)

哩「花田」
煌「はいっ」スバラッ
哩「なんか姫子に言うてやっちくれん?」
姫子「花田…」ジト
煌「え、えーとぉ…」
姫子「…」ジトー

煌(ああ…。姫子の目が痛い…)
煌(分かりますよ気持ちは…)
煌(でも…)

煌「姫子」
姫子「なん?」
煌「わたしは…。来年新道寺で優勝したいよ」
姫子「…うん」
煌「…。わたしが言えるのはこれくらいですよ…」
哩「十分よ」
哩「姫子。確かにリザベーションは強力だっち思うとる」
哩「わたしも自信ば持ってる」
哩「やけど、そいだけやいでけん」
姫子「うう…」

哩「それに…わたし達の絆は」
哩「麻雀ばしとらんっち保てなかもんやか?」
姫子「うう。そいは卑怯とです…」
哩「どげんよ?」
姫子「そいは違います!麻雀が無くても」
姫子「ぶちょーっちん絆は無くなりません!」
哩「そーやろう?」ニヤ
姫子「うう…」

哩「一旦離れてリザベーションば見直す時間ばつくる」
哩「たぶんやけど…まだ成長ん余地のあるはずよ」
姫子「えっ?ほんなこつやとですか?」
哩「姫子は今日そいばっかりやね」
姫子「ばってん…」
哩「元々こん秋季は無かったもんなんやから」
哩「リザベーションはこん夏で一旦終わりと」
姫子「そん言い方はちょー寂しかたいばってん」
哩「一旦だっち言うとる」
哩「これからんために、ばい」
姫子「ぶちょー…」キラキラ

哩「そいに…」
哩「たぶんやけどリザベーションから解放された姫子は…」
姫子「え?」
哩「いや、言うんやめておく」
姫子「ええー。気になるやなかとですか」
哩「自分で気づかんと意味んなかとや」
姫子「むむむ」
姫子「ばってんどげんしよーかいな。チーム」
姫子「わたしこん3人で出るつもりやったから」
姫子「なんも考えてませんちや?」
哩「姫子ならすぐ決まるち」

姫子「花田は?」
煌「んー。実は…」
姫子「実は?もう決まっちるげな?」
煌「いえ、何も考えてませんでした!」
姫子「えー?よかよかなん?ぴしゃーっと出るんやんな?」
煌「んー。どうしよっかなあ、なんて」
姫子「でけん!わたしやってぶちょーっちがとかれて出るんやし!」
煌「そうなんですけどねえ。わたしなんて…」

哩「わかったん。やい…」
哩「ふたりとも、秋季でわたしに勝つこつのできよったら」
哩「なしけんもゆうこつばひとつ聞いたげるちや」
煌「えっ」
姫子「本当ですか!?」バッ!
煌「言いましたね!?一応確認ですけど」
煌「こちらの言うことを聞いてくれるんですよね!?」スバラッ

哩「ちゃ、いや、今んは」
哩「えっ、のっちゃうと?」

煌姫子「「のります!」」

哩「ほら、花田はちごうとるじゃなか?」
哩「麻雀っち賭け事は…げなそーゆうんじゃなか?」
煌「ぶちょー。これは賭けではありません…」
煌「勝負なのですよ!」スバラァ
姫子「よく言った!花田!」
哩「ええー」

prrrrrr…

煌「あら、すみません。メールが…」
姫子「あ、こっちも」
哩「こっちもだ…。一斉送信?美子か仁美?」
煌「江崎先輩ですね…」
姫子「チームの決まったちゃ、やって」
哩「お、どげんちゃろ…」


========================エントリーNo.010

寺崎遊月(射水総合高校3年/ジムリーダー)
江崎仁美(新道寺女子高校3年)
安河内美子(新道寺女子高校3年)

チームコンセプト:
フクオカでゲットだぜ!!

※大会運営注:
何度か聞き直しましたがジムリーダーが良いそうです。

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哩煌姫子「「「………」」」

哩煌姫子「「「wwwwwwwwwwwww」」」

哩「なんばやっちるんあいつらwww」
姫子「wwwwww」
煌「」プルプル
煌(笑っちゃだめ!笑っちゃだめ!)プルプル

哩「ゲットされよったかwww」
姫子「ジムリーダーwwwwwwww」
煌(写真が添付されてます…)チラ
煌「」ヒュッ
煌「wwwwwwwwwwwwwwwwww」

姫子「写真のついてプーーーーーwwww」
哩「観覧車に1人づつで乗っちるwww」
姫子「外から寺崎さんの撮影したんやろかwwww」
哩「丸くて上半分が透明でwwww」
姫子「まるでボールば投げられて捕らえられたwwww」
煌「wwwwwwwwwwwwww」

姫子「花田のこげん笑っちるんはじめて見たとですwww」
哩「死なんとよかやけどwww」
煌「wwwwwwwwwwwwww」


……………。
…………………………。


煌「ハァハァ。なんてことをするのでしょう…」
姫子「ネタっぽくはしとるけど…」
姫子「寺崎さんやって団体では悔しか思いばしとるし」
哩「ただん遊びにするつもりはなかやろね」
煌「江崎先輩は完全に遊んでる気もしますが…」
姫子「相手の悪かった、や済ましきらんやろうしね」
哩「阿知賀んドラゴンロードにやられたんやったな…」
煌「松実玄さんですね…」
哩「あの辺チームどげんなっちるんかなあ」

姫子「フフフ。そうと決まれば!」ダッ
煌「あっ!姫子!」
姫子「チーム作りは初動が大事!先に行くぜ!花田!」
姫子「ぶちょー!約束忘れんで下さいよ!」ドアガチャー

ダダダダダダ

煌「あーらら。行っちゃいましたねえ」
哩「やっちゃった気ばする…」
煌「フフフ。ぶちょーはどうするんですか?」
哩「んー。まあ、なんとかなるやろう」
哩「花田こそ」
煌「ま、1つ考えている事はあるんですけどね…」
哩「ほほお。気になるない」
煌「フフフ。内緒です」
煌「でも、なんとなーく。そうなるかなって」
哩「フフフ。楽しみにしとるよ」
煌「ええ、それではわたしも行きますかね」
哩「ん。チームの決まったら連絡せんね」
煌「わっかりましたー」スバラァ

トテトテ

哩「さあて、ああ言ったもんもどげんしたもんか」


……………。
…………………………。


煌「さてさて、っと」
煌「…。ちょっと気恥ずかしいものですが」
煌「連絡、してみますか」

prrrrrr…

煌「あらら、お電話ですかね」ケータイトリダシー

サッキノシャシンガマチウケニー

煌「」ヒュッ

煌「wwwwwwwwwwwwww」
煌「フフwwwww姫子の仕業かなwwwwww」
煌「ハァハァ…。…wwww」
煌「もしもし花田ですーww」
煌「…えっ!?」
煌「一体どうしたんですか!?」
煌「え?来たって…こっちに!?駅につく!?」
煌「ちょ、着いたら動かないで待ってて下さいね!」
煌「すぐに行きますから!」デンワキリー

煌「…」
煌「どうしたもんでしょこれ…」


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白糸台高校周辺

淡「ムーフフー、フンフンフーム」アッワイアッワイ
淡「さあて!チームはどうしよっかなあー」
淡「練習が無いのを良いことに」
淡「ちょっと遊んじゃってたからね!」

淡「あんまり厳しそうな人は嫌だなあ」
淡「でも、まあ弘世先輩くらいならいっかあ…」
淡「女子会とかお菓子会とかしてくれたらいいなあ」
淡「タカミー先輩みたいにお茶とか出してくれたら最高!」アッワイアッワイ
淡「いじっても怒らない人も良いなあ」
淡「亦野先輩みたいな!」
淡「でもやっぱり強くないとね!」
淡「テルーまで、とは言わないけどさ!」

淡「…」アッワイアッワ…
淡「…」トボトボ
淡「…」
淡「虎姫の皆のことばっか考えてるな…」
淡「…。なんだろうこの気持ち…」
淡「あれれ?なんかわたし寂しい?」
淡「そんなことないよ!」
淡「だってわたしは高校100年生だし!」
淡「…」
淡「ちょっと…不安だな…」

淡「いやいや!そんなことないよ!」
淡「よ、よーし、じゃあ電話しちゃおっかな!」デンワトリダシー
淡「フンフン♪」ヨビダシー

ガチャ

?『もしもし~?大星さん?』
淡「そうだよ!高鴨穏乃ー?」
穏乃『うん?どうしたのー?』
淡「わたしがチーム組んであげる!」
穏乃『えっ?』
淡「ウフフー。嬉しいでしょー?いやあ穏乃だったら…」
穏乃『いや、わたしチーム決まっちゃってるんだけど…』
淡「えっ」
穏乃『なんか、ごめんね…』
淡「えっ…」

ナンダオオホシカー?

淡「ん?この声…」
穏乃『あっ、はい。大星さんです。じゃあ、はい』
?『もしもしー?大星ー?』
淡「あっ、もしかして亦野先輩!?」
誠子『おー、そうだぞー?なんだ穏乃誘おうとしてたのか?』
淡「えっと、うん…」
誠子『フッフッフ!遅かったな!穏乃はわたしとチームだ!』
淡「ええええーーー!?」
誠子『なんだよ、秋季大会のエントリーサイトにも出てるぞ?』
誠子『結構早めにエントリーできたしな!』
淡「むむむ…」
誠子『フッフッフ!一歩先んじてしまったか…』
淡「ま…」
誠子『ま?』

淡「亦野先輩のばああああああああか!!」ブチッ

淡「フーフー…」
淡「亦野先輩のくせに!亦野先輩のくせに!」
淡「…」
淡「あれ、どうしよう。穏乃とチーム組むつもりだったから…」
淡「この後のこと考えてない…」

淡「…。え、と」
淡「あれ…?やばいのかな…?」アワアワ
淡「…」
淡「!」ピコーン
淡「じゃあ次は…」


……………。
…………………………。

淡「という訳でたのもー!」

ドア゙バーン!

竜華「おわ!?なんやなんや?」
怜「おー、白糸台のダブリーちゃんや」
淡「あ!良かった!いた!」
竜華「ん?いた?誰が?」
怜「いまわたしと竜華しかおらへんやんか」
竜華「ん、そうなんやけどな」
淡「他のレギュラーの人もいないの?」

怜「そやなー。1人はチーム決まってて」
怜「もう2人はチーム探しに行って…」
怜「そのうち1人は、もう決まりや!言うてたけどな」
竜華「なんや火力や火力!とか言うてたな」
怜「もう大体誰誘うかわかったようなもんやけど」
怜「どうなるやろなあ、セーラ」

淡「他の人はいいよ!りゅーか先輩がいてくれたから!」
竜華「お?」
怜「りゅーか先輩やて」ニヤニヤ
淡「あ、駄目、でした?」
淡「えっと、白糸台では年上には先輩つけろって言われてて」アワアワ
淡「わたし敬語とか上手くできないからそれだけは守ってて」アワアワ
淡「えっと、その、あの」アワアワ

竜華「ええよええよ。りゅーか先輩で」
淡「ほんと!やった!ありがとーりゅーか先輩!」ニッコリ
竜華「なんや可愛らしいなあ」ナデナデ
淡「エヘヘ!」
怜「おうおう、デレデレしとるのう」
竜華「いやあ、強くて可愛らしい1年生なんて素敵やんか」ナデクリマワシ
淡「あ、ちょっと髪…」
怜「それ泉が聞いたら泣いてまうで」
竜華「なんで?」キョトン
怜「わぁお…。マジモンやないか」
竜華「???」

怜「で、ダブリーちゃんはどうしたん?」
怜「大阪まではるばる来たん?遠征?」
淡「えっとね!りゅーか先輩!」
竜華「ん?」
淡「わたしとチームを組んで下さい!」ペッコリン

カン!

その9へ続く!

【咲-Saki- 3on3SS】Index