くろもちです。

今回は少々長文になりそうなので
長々とした前置きは省略し
というか後回しにし本題へ。

咲-Saki-作中に登場する能力の分類を
特に能力の成長、という点に注目して
考えてみました。


①発動条件の有無
②制限の有無
③自動発動か任意発動か



この3項目を、実際にどうなるのか、に付与し分類する亊で
より各々の能力の使い勝手と成長の余地が
分かりやすくなるかなと思うのです。

前述しました通り
能力の成長、に注目したいこと
また、よりシンプルに纏めたかったこと
実は詳細不明な能力も多いことから

今回、何をしているか
各々の能力そのものの強度(実際どれだけ使えるか)
などについては、細かく考えないことにしました。

今回の分類を元に、後々能力VS能力についても
考えてみたいと思っております。


3項目2種類の組み合わせなので8通りの分類になりますね。


それぞれの項目の詳細を

作中屈指の能力でしかも非常にシンプルなので
妄想/考察の初心者から上級者まで楽しめる
松美玄のドラゴンロード(全てのドラが集まる)と

ちょっと複雑な仕組みでプロでも破れない強能力として描かれた
白水哩、鶴田姫子のリザベーション(哩の上がった倍の翻数で姫子が上がる)

を主に例として見ていきたいと思います。


①発動条件の有無

これは麻雀のゲーム進行状況や天候などの外的条件
発動者のモチベーションや心理状況、体調などの内的条件

両方を含みます。

この発動条件については
条件無 > 条件有
で使い勝手が良いと考えます。


松美玄のドラゴンロードは条件無のようですよね。
特になにもしなくてもドラが集まる。
非常に強力です。


リザベーションについては、白水哩が
第一条件「配牌時に上がる翻数を縛る」
第二条件「その局を縛った翻数以上で上がる」
この2つの条件がセットとなりようやく成立すると考えられます。

またおそらくなのですがリザベーション発動の前提条件として
「哩の直後に姫子がオーダーされていること」
が、あげられます。

この部分は宮永照がそうであろうと推測しているのみで
明確にされていない部分なのですが
当ブログでは現時点で条件として捉えておきたいと思います。

さて、その局を上がっても
「配牌時に翻数を縛る」という条件が満たされていなければ
リザベーションは発動できないはずですよね。

意外にも上がれたので
「やっぱりリザベーションしよっと」
とは出来ないわけです。

鶴田姫子側から見れば
「哩の直後にオーダーされていること」
「白水哩が2つの条件をクリアしていること」
が条件となる訳ですね。


この項目での能力の成長、を考えれば
これまで条件有だった能力が条件無となる
ということですね。

従って玄はこの項目では成長する可能性は無く
逆にリザベーションはさらに成長する余地がある
と考えられると思います。

第一条件である「配牌時に翻数を縛る」条件が不要となり
「やっぱりリザベーション」が可能になるとか…。
前提条件のオーダー順が不問になるとか…。


また外的要因に「天候など」を含めた理由は
もちろん天江衣と月齢の関係があったからなのですが
衣の能力は「月齢によって支配の強度が変化する」らしいので
新月でも衣の能力は発動するはずで
発動の条件とはまた違う部分なのですよね。


このような感じで残り2項目も見ていきたいと思います。


②制限の有無

使用回数や、◯◯すると能力が使えなくなる、などの能力発動に関する制限
体力減少、気を失う、眠る、照明が割れる、拘束される、大きいのが入る、など
能力を使うことで自身や周囲に影響を及ぼしてしまう制限

などです。
デメリットとはまたちょっと違いますよね。

この制限の有無についてももちろん
制限無 > 制限有
で使い勝手が良いと考えます。


玄は分かりやすく
「ドラを切るとしばらくドラが一切来なくなる」
というものですね。

ただ、ちょっと立ち止まりたいのが
麻雀はランダム要素を含む競技な訳で
「ドラが100%来ない」亊が
完全にデメリットになるかといわれれば
実はそうでもないのかも…。などと思います。

赤ドラ有ルールであれば数牌のど真ん中が
赤ドラの分は完全に来なくなる訳で
わたしがチャンタ系の手が好きな事もあるのですが…。

これは可能であれば後日
能力考察などでじっくり考えてみたいですね。


リザベーションを考えますと
①にあげたリザベーション発動前提条件についても
「オーダー順序に制限がある」と考えることができますね。

また哩が第一条件「配牌時に翻数で縛る」を満たした際

哩は「縛った翻数の箇所、鎖で縛られ」
姫子は「縛った翻数に対応した大きさのが『入り』」ます。
いわゆるビビクン!ですね。


…。
……。

うーんこの…。
…。思った以上にいやらしい表現ですね…。

さらに「縛った翻数に対応した大きさのが『入ってしまい』」ます。
と書くと、もっといやらしくなることに気が付きました。

日本語は凄いですね。

ここまで考察記事らしく頑張って固く書いてみたのですが
正直なところ、この時点でちょっと諦めが入りました…。

戻ります。

哩が第一条件を満たした上で第二条件がクリア出来ない場合
姫子は同じ局でほぼあがれなくなり
ごくたまにあがれたとしても1翻が限界、になるらしいです。

しかしこれは姫子側での制限となり
哩側にはなんら制限が無いことがポイントですね。


ここで考えたいのが
能力を微調整するために
また、対決を面白くするために
さらには物語をドラマチックに展開させるために
この項目が活用される亊が多い、と言うことです。

おそらく前述の
第一条件を満たした上で第二条件がクリア出来ない場合については
当初は、姫子が完全にあがれなくなる
ということにしたかったのでは無いかと妄想します。

その方がシンプルですしね。

ですがそうしてしまうと
仮に前提条件を満たした上で
哩が全局第二条件がクリア出来なかった場合に
姫子は無条件で全局焼き鳥になってしまう訳で
ある程度経験がある人が必死に上がりに向かっているのに100%上がれない
というのは、あまりにも…。と考えられたのかな、と。

また園城寺怜の未来視などは
Aブロック準決勝先鋒戦において
非常にドラマチックな扱われ方をしましたが
その分非情なまでにこの制限のアオリを受けていますね。

怜の場合は①②がセットになっています。
以前麻雀をしていて倒れる美少女2人という記事でも触れましたが
「能力発動→体力減少」という制限で
発動条件を満たせなくなるのは、臼沢塞も同様です。

すなわち制限事項によって
発動条件を満たせなくすることで
より能力発動がドラマチックに演出される訳ですね。

前項と同様に
この項目においての能力の成長も
制限があったものが、無くなる
ことだと考えます。

玄はこの項目では成長の余地有りってことですね。
ドラを切っても関係なく集まる。

リザベーションは、ここでも成長の余地を残しています。
姫子側の制限が無くなると…。
とんでもないことになりますね。

あ、もちろんビビクン!は制限でありご褒美でもあるので
ここでは触れないものとしておきます。

麻雀は基本は誰でも、まずは上がろうとするはずですから
1翻縛りを常にかけている状況な訳で…。

哩はとにかく上がれないと思っても
全局リザベーション第一条件を1翻以上で常にかけていけば良いわけです。

…。考えていたら恐ろしくなったので
次の項目へ移ります。


③自動発動か任意発動か

その能力を能力者が任意で発動できるか
それとも自動発動か、の違いです。

また、無自覚の能力者についてもここで自動発動として分類します。

この項目も考えてみると非常に面白い部分でして
自動発動の方が楽そうだし、優れているように最初は思ったのですが
これは制御可能か、不可能か
と、言い換えた方が良いのかもしれないんですね。

自動発動は、前述2項目が満たされている場合に
勝手に発動してしまい制御不可能である、と考えると
結構厄介な部分がありそうです。

ですのでこの項目は現時点では
任意発動 > 自動発動
であると考えます。

つまり自動発動能力は任意発動への
成長の余地を残している、と考えられると思います。


ここで他サイト様の記事紹介になるのですが
この任意発動につきまして
先日非常に興味深い記事を拝見しました。


とっぽい。の toppoiさん による
「照や衣や怜や淡は固有結界の術者だった……?」という記事です。


実はわたし、以前より
というかブログ開始当初より
咲-Saki-の能力分類や能力についての妄想/考察
には手をつけたいなあと思っていたのですが
何らかの独自視点は欲しいなあとか
あんまり細かくなっちゃうとなあとか
難しくなりすぎるとなあとか
色々悩む亊が多く纏まりきらず
延ばし延ばしになっておりました。

ですが上記記事を拝見して
これが能力任意発動のタイミングであれば
発動の条件が揃わないとできないはず…
と発動時点から遡って考えをまとめたものが
今回の記事なのです。

今回この記事を書くにあたり上記ページの紹介を
お願いしました所快諾してくださいまして
toppoiさん 改めてありがとうございました。


さて、この項目を考えると
玄は成長の余地がありそうです。
現時点で玄のドラゴンロードは自動発動で
いつドラを自摸ることができるかの制御も不可能だと考えられます。

これらが任意発動になるとどうなるか…。
何巡目にドラを必ず自摸る、と確定できる…?
それとも好きな時にドラを自摸ることができる…?
もしくはドラの行く先を任意で決定できる…?

恐ろしい亊になりそうです。

リザベーションを考えると
この項目では成長の余地は…。

哩側はあくまで条件に過ぎません。
姫子側は哩が全ての条件と満たした際に鍵を受け取り
能力としては、自動発動で制御不可能と思われます。

つまりは成長の余地があるということになります。

ですが自動発動で困る事はあまりなく
あるとすれば、例えば二翻キーをゲットしている局で
使わなければ三翻以上で上がれていた場合、ですが…。

現時点では姫子は完全に
能力の自動発動役としてのみの存在になっているので
例えば、受け取った鍵を分割して使用できるとか…。
もしくはマイナスの鍵を受け取って他家に押し付けられるとか…。

ですので、当サイトでの今回の能力分類で考えると
作中屈指の強能力リザベーションは
まださらに成長の余地をかなり残している
と考えられるのです。


さて、今回は以上となります。

今後は今回分類した8パターン、つまり

・条件無 制限無 任意発動
・条件有 制限無 任意発動
・条件無 制限有 任意発動
・条件有 制限有 任意発動
・条件無 制限無 自動発動
・条件有 制限無 自動発動
・条件無 制限有 自動発動
・条件有 制限有 自動発動

にそれぞれの能力を分類し
成長の余地や内容詳細の妄想/考察の余地
または能力VS能力などについて
考えてみたいなあと思っております。

今回例として上げた2つの能力は

松美玄のドラゴンロード
条件無 制限有 自動発動

白水哩と鶴田姫子のリザベーション
条件有 制限有 自動発動

の能力とそれぞれ分類され

ドラゴンロードは2項目で
リザベーションは3項目で

それぞれ成長の可能性がある
と考えられることになりました。


お付き合いありがとうございました!
改めまして今回は以上!

カン!