嶺上開花マスターのくろもちです。

今回は掲題通り。

久々のそれもかなり長文記事になりそうで
ちょっと考えたことをまとめてみたところ
全何回になるか不明なのでその1としてみました。

しばらく更新をサボっていたこともあり
ちょっと時間がかかってしまうかもしれません。
やっぱりアウトプットすることは非常に大事だなあとおもいつつ
前置きは早々につらつらと書いてみますので、お付き合いくだされば幸いです。

はじめに

・同性愛者は
数えてないですが登場人物の半分以上な気がします。既婚者も含めて。
そのうち2割くらいはバイな気がします。
iPSうんぬん言ってますが登場キャラの半数以上が女性×女性の子供です。
あとこの世界は同性婚可能です。

・水着グラビア
在学中に撮影してる子はほとんどいないというか
栞さんとあと登場してない1人くらいでしょうか。
水着じゃない健全なグラビアなら大勢。
それも3年でインハイとコクマ終わった後です。
グラビアの読者はほぼ全員女性で撮影スタッフも編集部も全員女性です。
でも私は椿野さんと結婚したいです。

http://sciasta.com/ritz/より引用

個人的な感想を先に述べるのであれば
ああ、また余計なことを余計なところで…
でしたかね。

そもそもわたしは以前より
咲-Saki-について基本肯定的な立場にて記事を書いております。
よほどのことが無い限り、あまり否定的な意見を書かないようにしております。

ですが、メールでの質問に関してブログで回答することと
本編中の露骨な性的描写については否定的なのです。

これについては後日
作品設定を作品外で明かすこととその方法について
という感じで、まとめようと思っておりますので
今回は詳細に触れないこととします。

さて、今回の小林先生の発言にたいして
なぜか大きく反応があったように思います。

正直、なぜか、なんですね。

否定的意見の発露について

というのも、この小林先生の発言に関して
私が見聞きした範囲でのみのお話とはなりますが
それでも多くの感想が見受けられました。

が、それらの中で多くの人が勘違いしていることがあるように思いました。
実はそれは、否定的な意見そのものではなく
否定的な意見に対しての反応についてなのです。

否定的な意見について、例えばクソとかカスとかキモイとか
ものすごく単純な悪口も多く見られましたが
その発露となる感情には大別して4つほどあると考えております。

それらを混同してしまっている意見が多いなあと思ったのですね。

前提について

まず大前提としまして。
今回の発言
婚姻や出産の仕組みや、恋愛の感情などについては
咲-Saki-という作品の根底を覆すものでは無い、ということです。

これは咲-Saki-の読者であればおわかりであろうと思っていたのですが
そうでは無い方々もいらっしゃったようです。
これについては後述いたします。

また、これらは作品の世界設定のひとつに過ぎないのです。

麻雀の高校生大会がある世界、というのと
同性婚が可能である世界、というのと
なんの違いも無いのです。
ただの作品設定のひとつですからね。

作品は作品としてただそこにあります。
ネット上で一瞬大騒ぎにみえたあれやこれやも
結局はそれらを受け取る側の感情的な問題につきる訳です。

作品の世界設定

さて、作品の世界観の設定についてちょっと突っ込んで考えてみます。
まず、作品を受け取る側に立って考えてみましょう。

受け取る側の立場からみた世界設定

単純にその作品の好き嫌いや、その作品を読む読まない
受け取り側がその作品を鑑賞するかどうか
受け入れるかどうかの選択基準になりえますよね。

咲-Saki-で言えば、麻雀漫画だから受け入れられない
という意見があっても全くおかしくありません。

すなわち、同性婚可能な作品なので受け入れられない
も全く問題なく成立する、読者側の意見です。

また、その設定が追加されたとしますと
そのタイミングで、興味が持てなくなりその作品から離れるということもありえるでしょう。

と、同時にそういった意見に対して
いやいや、麻雀漫画だけど面白いよ、という意見もありえますよね。
当然、同性婚可能な漫画だけど面白いよ、という意見もありえるのです。

今回この双方の当然の意見に関して
なぜかお互いに喧嘩腰になっている方々もちらほらいらっしゃったようです。

これがよっつのうちひとつめ、の感情ですね。

ただ、シンプルに言い換えてしまいますと
俺に合わない(合わなくなった)からクソ
俺はそう思わないからお前がクソ
というようなことしか、言ってないわけですから…。
まあ、この部分について言い合ってもしょうがない気がしますし
こういう意見は傍から見ててもプラスにはならないので
シャットアウトするべきかと個人的に思っています。

世界設定の空白とストレス

それよりも大事なことは
世界観の設定を省略された場合に
受け取り側は自分の一番ストレスのかからない設定でその空白を埋める
ということです。

一番ストレスのかからない、という書き方をしましたのは
作品の考察などに慣れている方や好きな方は
この省略されている段階で、なにかあるのでは無いかと考える場合があるからです。

考察勢からすると、この空白はストレスでなく美味しい材料になるのですが
多くの場合、作品に空白があると受け取り側はストレスを感じてしまいます。

この受け取り側のストレス耐性の減少というのが
昨今の創作に関して重要視されるべき内容であり
いわゆるなろう作品の人気などはここに起因するのではないかなどと
個人的に考えているのですが、今回はそれはおいておくとします。

創作する立場からみた世界設定とコモンセンス

話を戻しまして多くの場合、そのストレス軽減のために
受け取り側は自然と、常識的な範囲の共通認識や社会通念
いわゆるコモンセンスでその空白を補うでしょう。

世界設定そのものを利用したトリックを仕掛けるのでは無い限り
創作側は読者側のコモンセンスに頼り
その設定の明示を省略することがほとんどだと思います。

ものすごく極端に言えば
地球って明言されてなきゃ地球じゃないかもしれないけど
まあ、だいたい地球の話でしょ。という…。

あ、当然ながら、咲さんかわいいはコモンセンスです。

このコモンセンスにて埋めた空白が裏切られた
(あえて裏切られた、という言い方をしますが)
ことによるストレスが受け入れ可能なキャパシティを超えた
ということなのだと思うのです。

前述しましたが、今回の発言で覆されたのは
咲-Saki-という作品の根底ではなく、このコモンセンスで埋めていた空白部分です。

これがよっつのうちふたつめの感情ですかね。

このふたつめの感情については、さらに突っ込んで考えてみたいところです。

これまでの描写に矛盾が生じるのではないか?という問題と
世界設定の後出しはアンフェアであるか?という問題です。

作品に矛盾が生じるか

まず作中の発言などに矛盾が生じるのではないか?という部分に関しては
わたしは矛盾は生じない、と考えています。

というよりも、コモンセンスが邪魔をしているだけで
矛盾なく解釈できる、という方が正しいでしょうか。

咲-Saki-の読者であれば、もしかしたらこの部分が一番考えやすい部分かもしれません。
詳細は別記事にてまとめようと思っております。

設定の後出しはアンフェアか

アンフェアかどうか?という部分に関して考えるのは
設定後出しは一種の詐欺行為、裏切りであるという
創作側のマナーというか考え方もあるからなのです。

難しいところなのですがわたしはアンフェアではないと考えているのです。

というのも、この後出しされる世界設定そのものが
作品根幹を支える場合もあるからです。

これについては、別記事にまとめたいと思います。

しかしながら、簡単に今回の例に照らし合わせますと
出さなくて良い設定なら後出しする必要も無い
という考えです。

これがよっつめのうちみっつめの感情に繋がります。

作品設定を作品外で明かすこと

シンプルにそれをここで言うか?という感情ですかね。

わたし個人的には、冒頭でも少し書きましたが
このみっつめにひっかかりを覚えたのは事実です。

ただ…。
わたし設定資料集とか大好きなんですよね。

このあたりは冒頭に触れました
作品設定を作品外で明かすこととその方法について
にあわせてまとめたいと思います。

咲-Saki-を飛び越えた埒外の問題

最後によっつめとなります。

前段のみっつについては
あくまで咲-Saki-という作品に向かい合った上での
個々人の感情になります。

ですが、同性愛や同性婚の扱いや感情について
咲-Saki-を飛び越えて論じてしまっている方々も
そもそも咲-Saki-を読んでいない、知らない方々も
多くいらっしゃったように見受けられました。

この立場で発言している方々の多くは
良くも悪くも、非常に性差に関して敏感なんだろうなあと
性についてはやはり非常にセンシティブな問題なのだなあと
他人事のように眺めてしまいましたし
前述したように、この意見の本質は
咲-Saki-という作品の埒外の話だと思います。
ので、個人的には論ずるに値するものはなくシャットアウトしました。

ただ、やはり迂闊ではあったのだろうなあとは思うのです。

性に関してのコモンセンスという本質の部分で
無駄に刺激、というか勝手に刺激されてしまった方々がいらっしゃるようです。

ですが、小林立という作者は性をおもちゃにしている
という受け取られ方をしても
正直なところ致し方なし、ではないかと思う部分もあります。

それでなくとも、元より特典などでは性的な描写を強調してますし
特典だけならいざしらず
本編でもそんな描写が全国大会以降から増え始め
一昨年ころからかはあからさまになっちゃってます。

前述よっつめの批判などをしている方々が
ちょっとそんな画像をみかけたらあら大変鬼の首をとったように…
などというのも容易に想像できてしまうのが
純粋に作品が好きなわたしとしては悲しいところなのです。

おわりに

少々とりとめもなくなってしまいましたが
今回は以上となります。

否定的な感想について。
これはもう個人の感想なのでどうしようもないでしょう。
それらを悪しざまに掲示板やブログやSNSで披露するのも個人の自由ですし
この記事にて大別したような感情分析などをする必要も無いわけです。

ただ、咲-Saki-が好きであるがゆえに
それらを貶める意見を見た時に反論したくなる気持ちがあることも事実ですし
そもそも小林先生の今回の更新を見て心がざわめいた方も多くいらっしゃるでしょう。

簡単な結論としては
まず、咲-Saki-を好きでもない、読んでもないという意見については
論じる必要はないかなと思うわけです。

そもそもノータッチでいるほうが賢いという向きもあるかもしれませんが
今回の更新が、咲-Saki-が好きで、小林先生の発言を見て
おや?と思った方々の、感情分析の一助になれば幸いです。

また、今後今回の発言を受けて以下のような記事を考えております。

・男女カプがマイノリティであるという観点から男性キャラの台詞を考えてみる
 これは本編再読をした上で、さらにアニメの京太郎周りの台詞を確認してみたいなと。
 アニメの京太郎ってわりと普通の
 それこそコモンセンスによる男子高生って感じの描写が多かったように思うのです。

・父親がいる家族構成がマイノリティであるという観点から考えてみる
 本編→咲さんのどちゃん衣
    →まこさんと数絵ちゃんはおじいちゃんの代
 怜-Toki-→怜
 日和→愛宕さんち
 シノハユ→悠彗ちゃん
 阿知賀編→松実さんち、のよー
 
 他にいましたっけ?
 
・iPSベイベー周りをもっかい再構築

iPSベイベー説

 のどちゃんの台詞と保健体育について、とか…。

・作品設定を作品外で明かすこととその方法について


なにかご意見ご感想等がありましたらお待ちしております。

今回は以上!

カン!

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