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白糸台高校 麻雀部室
2年前

琉音「ふーっ」カチャカチャ
菫「片付けもう終わります」
琉音「ん」カチャカチャ

菫「しかしようやく形になってきたな」
照「別にわたしがなにかした訳じゃない」
菫「いやいや、お前のおかげだよ」
照「元々のみんなの力があったから」
菫「それを開花させるんだから大したもんじゃないか」

照「まあ、宇野沢さんはけしからんね」
菫「うん?」
照「おもちがね」
菫「餅?なんの話しだ?」
照「や、こっちの話し」
菫「よく分からんヤツだなあ」

照「沖土居さんは…」
菫「うん」
照「妹みたいなんだよね」
菫「は?」
照「や、なんでも」
菫「お前妹いるのか?」
照「しまった。こんなところで重要な話しをするわけにはいかない」
照「忘れて」
菫「忘れろと言われてもなあ…」

照「…わかった。帰りにソフトクリームを食べよう」
菫「なんだ急に」
照「こないだ見つけた。非常に美味しい」
菫「はぁ」
照「美味しいものを食べれば大抵のことは忘れる」
菫「それお前だけじゃないか?」
照「いやいや、あれは絶品」
菫「ついさっきまで差し入れ食いまくってたろう」
照「差し入れと買い食いは別腹」
菫「なんでだ!?」

菫「完全にお前が食べたいだけだろうに…」
照「ふふふ」
菫「…それどこにあるんだ?」
照「うん。寮の側の…」

菫「あ、渡辺先輩出れます?」
琉音「おー」
菫「今日鍵当番わたしなんで」
琉音「お、そっか。ちょっと待って…」
琉音「ん、おっけ」

菫「じゃあ出ますか」

琉音「あ、あのよぉ」
菫「はい」
琉音「その…そのソフトクリームって」
琉音「わたしは誘われてんのか?」

菫「…??」
照「…」

琉音「や、ちょっとどっちか分からない感じだったからよ」
琉音「誘われてんなら…いきたいし」
琉音「誘われてないんなら…なあ?」
琉音「アレだし」

照「…渡辺さんも来ます?」

琉音「あっ。誘われてなかったんだ?」
琉音「あ、そかそか。わっかりましたー」

菫「や、そんなことないですよ。いきましょうよ」
琉音「やや、いいっていいって。わたしひとりでもう」
琉音「氷なめるし。うん、大丈夫」
菫「いやいやいや、なんでですか」
菫「来てくださいって」

琉音「いーよ、だって誘われてなかったんだから」
菫「やっ、誘ってましたって」
琉音「だってわたしが言ってから誘って来なかった?」
菫「それは!渡辺先輩があんなふうに聞き直すから」
菫「そういう感じになっちゃっただけで」

琉音「…じゃあわたし誘われてたの?」

菫「そりゃそうでしょう。みんな一緒にいたんだから」
菫「三人で行こうってそういう話ですよ」
菫「なぁ?」
照「…まぁ」

琉音「…じゃあさあ」
琉音「もっと分かるように誘ってくれよおぉお!」

菫「!?」ビビクン!
照「!?」ビビクン!

照「…びっくりした」

琉音「ほんと気まずかったんだからなっ」
菫「何が…」
琉音「色々考えたよ」
菫「無視された」
琉音「誘われてるつもりでついていっちゃおうか」
琉音「当たり前の顔をしてついていってしまおうか」
琉音「でも誘われてなかったらどう思われる!?」

琉音「怖いですよーー?」
琉音「うわうわ、あの先輩勝手についてきてるー」
琉音「…あー、考えただけで怖いですよーーーー?」

菫「…絶対今の先輩の方が怖いですよ」

琉音「残された選択肢はひとつだったよ」
琉音「勇気を出して聞くしかないだろう!?」
琉音「聞く勇気っ!」
琉音「この勇気がどれほどでかい勇気か分かりますかあっ!?」

菫「後半教師みたいになってるじゃないですか」
照「押すところで引いちゃうのが渡辺さんの弱点だったから」
菫「あー」コクコク
琉音「今そういう話じゃねえからぁっ!?」
照「え…。そしたら結局はなにを…」

琉音「ちゃんと誘え」
菫「は?」
琉音「人を誘う時は」
琉音「ちゃんと正式に誘ってください」
菫「なんなんですかwww」
琉音「ソフトクリームの誘い」
琉音「正式に」
菫「もういいから行きましょうって」

琉音「正式に誘い直してもらってもいいか?」イスニスワリー
照「あ、座っちゃった」
菫「もういいでしょ。めんどくさい!」
琉音「…」

照「渡辺さんソフトクリーム食べに行きましょ」
琉音「いいよ」ガタッ
菫「2秒で済んだじゃないですか!」

菫「こんだけのやりとりでどんだけ無駄な時間を…」
琉音「ソフトって寮の側の喫茶店のだろ?あれ美味いよなあ!」
菫「あからさまに機嫌良くなりましたね!?」

照「わたしは別にどっちでも良かったんだけど」ボソ

琉音「あ?」
菫「ん?どういうことだ?」
照「わたしは別に…ソフトクリームが食べたかっただけだから…」
照「渡辺さんとふたりでも良かったよ」
菫「あん?」

照「たまたま菫がああいうこと言ったから先に声かけただけで」
菫「案の定じゃないか!」
照「渡辺さんが先だったら菫はどっちでも良かったよ」
菫「…」

琉音「まあいいじゃねえか今更よ」
照「や、ほんとに」
琉音「…え、じゃあ別にわたしのことが嫌いとか」
琉音「そういうんじゃねえの?」
照「違いますよ」
照「菫がそっちの立場ってことも全然ありえましたよ」
菫「…」

琉音「良かったー!」
琉音「嫌われてなかったあぁ!」

照「で、どうします?」
照「結局どっちがソフト食べにいきます?」
琉音「はぁい!」ノ
照「じゃあ行きましょうか」
琉音「おー!」

菫「え?え?え?」
菫「え!?わたしは!?」
照「来る?もうどっちでもいいけど」
菫「あれ?急にわたしがどうでも良くなっちゃってんの?」
琉音「どうだ?ものすごく嫌だろ」

菫「や、別に」

琉音「はっ!?」
菫「や、ですから。特に嫌ではないです」
琉音「強がるなってー」
菫「や、ほんとに。そんなに食べたくも無かったし」
照「はあ?」
琉音「なんだこいつ!」
照「菫はあのソフトを食べたことが無いからそんなことが言える」
菫「んー、そうかなあ」


ギャーギャー

ドアガチャー


菜月「やっぱりまだいた」
欄「ねぇねぇ、そろそろ行かない?」
菫「行きますか」
琉音「あん!?」
照「なにがっ!?」

欄「や、ボクらが鍵当番だったから…」
菜月「終わったあとみんなでどこか行こうって弘世が」
琉音「なっ…」
照「お…」
菫「じゃ、行きましょうか」
琉音「なんだお前!」プンスコ!
照「菫ほっといて行きましょ!」プンスコ!

トテテテ

菜月「何があったの?」
菫「ふふ、いや。あのふたりからかうと面白くて」
菜月「分かる」
欄「からかっちゃ駄目だよー」

琉音「早く来いよ!」
照「ソフトクリームが溶ける!」

菫「ふふふ」


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現在


菫「…とまあ、そんなことがあったな」

誠子「はえー」

淡「なにその渡辺って人かわいい」
誠子「なー」

カン!

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