憩「え。わざと?」照「…多分ね」の続きです。


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東京会場 中継席


南1局0本場 親 津山睦月


No.008 津山睦月 22600
No.004 辻垣内智葉 34700
No.016 タヌキちゃん 21100
No.026 メガン・ダヴァン 21600


恒子「さて、南入ですが小鍛治プロ」
健夜「はい」
恒子「南場を振り返って如何でしょう」
健夜「そうですね…」
健夜「この半荘だけではなく全体の点差を考える必要が出てきますから」
健夜「より制限が増えてしまうチームが出てきますね」
恒子「全体で2位にならなければいけないという」
健夜「はい」

健夜「夏の団体戦などは点数が共有でしたから」
健夜「分かりやすい部分もあったわけですが」

恒子「この半荘仮にトップを取ったとしても」
健夜「そうですね。トータルで3着であれば勝ち抜けられません」
健夜「そのあたりを戦い方というのも…」
健夜「特徴が現れるかもしれませんね」

恒子「ありがとうございます」
恒子「さて、戦いは…」

タヌキちゃん『…』つツモ

恒子「おっとー!ここでタヌキちゃんの自摸和了りー!」
健夜「5200点…。地味にきついことしてますね」
健夜「しかし…。いちいち大変ですね着ぐるみチーム」

恒子「そうなのです!視聴者の皆様お気づきでしょうが…」
恒子「着ぐるみチームは着ぐるみを被ったままの発声が聞き取れない可能性があるということで…」
恒子「この2回戦から名刺サイズの紙にツモとかポンとか書いてアピールしてるのですねえ」

恒子「というのも確かに1回戦で」
恒子「かなりひどい咳き込みをしながらの発声になっていたのですね」
恒子「VTRありますか」

恒子「どうぞ」


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1回戦 回想


タヌキちゃん『んっ…。ん゛ん゛っ!』
タヌキちゃん『ヅモゥオ(低音)』
タヌキちゃん『ゲッホッゲホwww』


===============


健夜「まあ…。この大会ならではということですかね…?」
恒子「大会プロデューサーであるわたしがルールですから」ドヤァ


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東京会場 チームNo.016控室


はやり「映像wwwwwww」
理沙「wwwwwww」

はやり「晴絵wwwwちゃんwwwwww」
理沙「ヅモゥオ(低音)wwwww」
はやり「フヒwwwwwww」
はやり「いやいやwww声出したらばれちゃうからねwww」
理沙「ばれとると思うけどwww」

はやり「はやーwwwww」
理沙「まあ苦肉の策やったけどなんとかなっとるねwww」

はやり「わたしたちロンカードしか使わなかったしね☆」


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臨海女子高校 麻雀部室


アレクサンドラ「…確かに。今のもそうだったね」
ネリー「でしょ?」
アレクサンドラ「何者だあの着ぐるみ…」
ネリー「分からない…」

ネリー「けど…」
アレクサンドラ「ん。メグのやつ…」
ネリー「もうとにかくサトハしか狙ってないね」


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東京試合会場


南2局0本場 親 辻垣内智葉


No.008 津山睦月 20000
No.004 辻垣内智葉 33400
No.016 タヌキちゃん 26300
No.026 メガン・ダヴァン 20300


カチャカチャ


メガン(マタデスカ…)
メガン(…)
メガン(…邪魔スルンジャネーデスヨ)ギロ

タヌキちゃん(…)カチャトン

メガン(ここは速攻…)カチャトン

睦月(…)カチャトン

メガン「ポン!」カチャーン
メガン(さぁ…お嬢。決闘デス!)

メガン(デュエル!)ギュン!


===============
デュエルイメージ空間


智葉「またか…」
智葉「完全にわたし狙いだなぁメグ?」
智葉「…つってもどこにいるんだか分からねえが」

智葉「つってもよぉ…」
智葉「わたしは長ドス。お前さんはスナイプって」
智葉「いくらなんでもハンデありすぎなんじゃねえのかぁ?」
智葉「扱いやすいからいいんだけどよぉ」ブンブン

メグ「サトハ…ニゲ…」

智葉「あ?メグ?」

智葉「…なんだ?」

スッ

智葉「後ろ!?」


タヌキちゃん「ハロー」

智葉「なぁ!?」


タヌキちゃん「そしてグッバーイ」つミズデッポウチュー

智葉「水鉄砲…!?」
智葉「うっ…!」

智葉「…」ガンメンビッシャー

タヌキちゃん「ふふ、思い出すね」
タヌキちゃん「あの河水浴での激闘」


===============


タヌキちゃん「…」つツモ

睦月「ウム」

智葉「くっ…」

メガン「チッ…」


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東京会場 中継席


恒子「またしてもタヌキちゃんだー!」
恒子「ここでついに着ぐるみチームトップに躍り出たー!」

健夜「連続で5200ツモ…いやらしいことしますね」
恒子「いやらしい?エッチな?」
健夜「ではなく」
恒子「ですよねー」

恒子「どういうことですか?」
健夜「いえ…。点パネ…ええと符の切り上げで点数が高くなることですが…」
恒子「ええっと…。3900点が5200点に、でしたっけ」
健夜「ですです」

健夜「巧みに壱九字牌を絡めてあえて狙いに行ってるようですね」
恒子「正直あまり気にして見ていませんでした」
健夜「や、それで良いんですよ、だからこそ…」
恒子「いやらしいと」
健夜「ですね。積み重なると非常にきついです」

恒子「さあ、勝負はラスト2局だ!」


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東京試合会場


南3局0本場 親 タヌキちゃん


No.008 津山睦月 18700
No.004 辻垣内智葉 30800
No.016 タヌキちゃん 31500
No.026 メガン・ダヴァン 19000


智葉(逆転されたか…)チラ

タヌキちゃん(…)カチャトン

智葉(メグのデュエルに割り込みかけてくるたぁ…)
智葉(なんつうか…。ここに来て…)
智葉(また新たな発見をさせられたってとこか…)

智葉(わたしはこいつを…)チラ

メガン(…)カチャトン


カチャトンカチャトン…


智葉(知ってるつもり、になってただけだったか…?)カチャ
智葉(…聴牌)トン

智葉(さぁ…)

智葉(来やがれヤンキー)


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東京会場 チームNo.026控室


良子「ええと…。トップで…まあ3位だったら…」
ソフィア「トップでプラス30。3位でマイナ5。35縮まる」
良子「だよな。今47差だから…12000差つけてその順位だったら」
ソフィア「お見事。2位勝ち抜け」
良子「ちょうどラス親だし」
ソフィア「…まさかの勝ち抜け見えてきたか?」

良子「この局でどうなるかだけど」
ソフィア「おとなしくしてろよ着ぐるみ…!」


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東京試合会場


メガン(聴牌して…)
メガン(…デュエルに行くベキデショーか…?)カチャトン

メガン(また邪魔サレマスカネ…?)
メガン(頼むカラオトナシクシテテ…)
メガン(ナンテお願イ聞いちゃクレネーデショーシネ)カチャトン

メガン(1対1の真剣勝負に割り込むナンテ…)
メガン(ナンテ卑怯ナ…)カチャトン

メガン(…ン?)

メガン(1対1…?)
メガン(割り込み…?)
メガン(聴牌…?)
メガン(イヤイヤ…。エ…?)カチャトン

メガン(多対1…。1対多…)
メガン(1対1対1…)

メガン(複数人相手の…デュエル…?)カチャ…

メガン(…)ゴッ!


===============
デュエルイメージ空間


タヌキちゃん「ん?」キョロキョロ

タヌキちゃん「おや、またかぁ」
タヌキちゃん「あんまり工夫しないとぉ」
タヌキちゃん「先生また撃っちゃうぞお」

タヌキちゃん「どこかな」トテトテ

オトシアナニズボォ

タヌキちゃん「…あ」

タヌキちゃん「ちょwwwww」

タヌキちゃん「出られないwww」ジタバタ
タヌキちゃん「というか足元見えなかったwww」

ザッ

タヌキちゃん「おん?」

メガン「フン。ソコデオトナシクシテナサイ」
メガン「ファッキンビースト」

タヌキちゃん「…なるほど。私に対しても仕掛けてたか」
タヌキちゃん「同時に」

メガン「ソリャソウデショウ。チョッカイカケテクルンですから」
タヌキちゃん「いやはや、青春が懐かしくてね」
メガン「…ヤハリアんタも」
タヌキちゃん「あっ。いやいやピッチピチのヤングだよ」
メガン「ソンナコトトハ思ってマシタガ」
メガン「マア、アんタの正体はその内分かるデショ」
メガン「今は…。邪魔シナイデクダサイ」

タヌキちゃん「一本取られちゃったからね」
タヌキちゃん「まあいいさ」

メガン「フン」
タヌキちゃん「あ、ちょい待ち」
メガン「ナンデス」
タヌキちゃん「…。決闘、ならさ…」
メガン「…??」


……………。
…………………………。


智葉「またあのクソタヌキが出て来るか…?」


ザッ


智葉「また後ろから来たか!」ブンッ

ギンッ!

智葉「…メグか!」
メグ「ッブネーデスネ!ライフルに食い込んでマスヨ」グググ
智葉「ぶった斬れなかったか」グググ
メグ「ヨウヤクココマデ来ましたヨ」グググ
智葉「ずいぶん待たせたじゃねえかよ」グググ
メグ「お邪魔虫…。お邪魔タヌキ?がイマシテネ」グググ
智葉「若いもんの邪魔する奴な」バッ
メグ「流石に気づいてマシタカ」バッ

智葉「…」
メグ「…」
智葉「今回はコソコソしなくていいのか」
メグ「原始的ナ決闘ニシヨウト思イマシテ」ニヤ
智葉「ふん。三歩歩いてみてえなくだらねえやつじゃなくてな」ドスステ

ガチャ

メグ「エエ」
メグ「アんタヲぶん殴りニ来タンデスヨ」

智葉「上等じゃねえか!」


ドガ!


===============


メガン「ロン!満貫デス」


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東京会場 中継席


恒子「ここで満貫が直撃ー!」
健夜「見事です。よく向かって行きましたね」
恒子「さて、これでオーラスを迎える訳ですが…」
恒子「点数状況は…こうなっております!」


No.008 津山睦月 18700
No.004 辻垣内智葉 22800
No.016 タヌキちゃん 31500
No.026 メガン・ダヴァン 27000


恒子「そして前回までのポイントは…こうなっております!」


No.016    +114
No.004    -10
No.008    -47
No.026    -57


恒子「2位勝負が熾烈なものとなりそうですか」
健夜「ええ、まだ全チーム勝ち抜けの可能性がありますね」


-------------------
東京会場 チームNo.008控室


貴子「よく粘ったな」
星夏「こ、これ勝ち抜けられる可能性も…?」
貴子「可能性は、ある」
純代「す、凄い…」
貴子「というか自分で計算しろよ」
星夏「わ、分かりません!」
貴子「落ち着けwww」

純代「2位と37ポイント差で…」
星夏「ええと、ウマオカで…」
純代「この半荘で2位とは4100差…」
貴子「まあ、オーラスまで可能性が残るとは思ってなかったからな」
貴子「仕方ないか」
純代「…跳満自摸条件」
星夏「跳満自摸…」

貴子「今までを考えたら十分現実的じゃねえか?」

純代「津山さん!」
星夏「頑張って!」


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東京会場 チームNo.026控室


ソフィア「ラス親…!」
良子「とにかくなんでも和了る!」
ソフィア「足りなかったら連荘!」
良子「足りたら和了りやめ!」

ソフィア良子「「いける!」」


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東京試合会場


睦月(跳満自摸…)
睦月(遠いけど…狙うしか!)
睦月「ウム!」

睦月(あ、声出しちゃった///)


メガン(さぁ、オーラス…)
メガン(もう1回ヤッチマイマスヨ)


智葉(…)

タヌキちゃん(…)


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東京会場 チームNo.008控室


純代「ああっ…辛いか…」
星夏「これじゃ鳴けない…」
純代「カンできれば…!」


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東京会場 チームNo.026控室


ソフィア「よっしゃテンパった!」
良子「いっちまえ!」


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東京会場 チームNo.016控室


はやり「ヅモゥオ(低音)wwwww」
理沙「ゲラゲラwwww」


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東京試合会場


メガン(行きますよ!)
メガン(デュエル!)ギュン!
メガン(シルバーバレットぶち込んでやりま…)


ズバァッ!


メガン(…ア)

メガン(入る前ニ…一刀両断…デスカ)

智葉「ロン。2600」

メガン「…ハイ」

睦月「く…」


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東京会場 中継席


恒子「決着ぅううう!」
恒子「東京会場2回戦!第1試合決着しましたー!」


-------------------
東京会場 通路


メガン「フゥ…」スタスタ

智葉「よう」

メガン「お嬢…もう戦闘モード解いていいんですか」
智葉「大丈夫だろ。控室側にゃマスコミもいねえし」
メガン「だったら良いんデスケドネ」

智葉「悪かったな」
メガン「最後の最後で…」
智葉「そうそう付き合わされちゃたまんねえからな」
メガン「お嬢には敵わねえデス」
智葉「はっ。勝てると思ってたのか?」

メガン「ヤッパリ…。ワタシは運が無インデスネ」

智葉「…ふん」
智葉「何言ってやがんだ?」


智葉「お前さんに運が無かったんなら」
智葉「私と出会っちゃいねえだろ」


メガン「…」
メガン「HAHAHA!確かにソウデスネェ…」
メガン「って事ハ、ワタシはラッキーガール?」

智葉「それは…。どうだろうなwww」
メガン「ヘイヘイ。ナンデスカソレは」

智葉「ん」つ
メガン「シェイクハンド?珍しい」つ


ガシッ


智葉「いい勝負だったぜ、相棒」
メガン「…次は勝タセテモライマスヨ。相棒」

カン!

大会編その16へ続く!

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