菫「いや、あれでいい」初瀬「ほ?」の続きです。

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大阪会場 チームNo.002控室


洋榎「ふむん」
浩子「…躱したな」
洋榎「今のはええ感じやったな」
洋榎「うん。良かったな」

浩子「当たったらトンでましたけどね」
洋榎「結果スカしたからええねん」
浩子「ゆうてほんまにええんですか?」

洋榎「それどっちの意味で?」

浩子「…」
洋榎「ええよ。ちゅうか最高のタイミングや」

洋榎「あいつらアホやけど」
洋榎「強いからなあ」

浩子「…」

洋榎「ウチほどや無いけどな。うん」

浩子「…」

洋榎「絹とおかんがいないからやけど…」
洋榎「ちゅうか独り言やけど…」

洋榎「やりたないはずあらへんやん?」
洋榎「そらそうやで」

洋榎「しゃあけど、ほれあいつ見てたらなあ」
浩子「…夢乃マホでしたっけ?」

洋榎「後ろからもああいうんがグイグイ来るんや」
洋榎「クラブおらんような突然変異がな」

洋榎「…絹にもなんか残したらなアカンやんけ」

浩子「…まあ、言わんでもなんとなく分かってましたけど」
浩子「改めて言っちゃいます?」

洋榎「…」

浩子「ゆうかそういうの聞きたなかったわーもー」

洋榎「聞きたい感じやったやんけ!」
浩子「今更言うと思わへんわ!」
洋榎「なんやねんな!」
浩子「こっちの台詞や!」


えり『おっとここで愛宕絹恵選手がテンパり返しましたが…』


洋榎「ん?」
浩子「お?」

洋榎「あ、あかんやん」
浩子「まわせます?」
洋榎「いやあ、無理やろ」


えり『浮いた牌は清水谷選手の当たり牌だったー!』
咏『これは早い段階で親の高打点両面だったから仕方ないかねい』


浩子「2000ってのが救いですかね」
洋榎「…行ったんやったら受け入れなあかんわな」


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大阪試合会場


東4局0本場 親 清水谷竜華

No.012 江口セーラ    30200
No.013 園城寺怜    34300
No.002 愛宕絹恵 2900
No.032 清水谷竜華    32600


サイコロコロコロ

カチャカチャ

絹恵(さっきの和了りたかったなあ…)
絹恵(や…切り替え切り替え…)カチャ トン
絹恵(2000ってのが救いやったか…)
絹恵(や…その考え方はあかんてお姉ちゃん言うてたな…)カチャ トン

カチャ トン…

絹恵(行ったんやったら受け入れなあかん)
絹恵(低くても高くても、救いはないねん)

カチャ トン カチャ トン…

絹恵(ゆうて気ぃ抜いたらトブ点数やし…)

カチャ トン カチャ トン…

カチャ…

絹恵(ん…なんや違和感…?)

絹恵(…捨て牌)チラ

絹恵(…)チラ

竜華「…」

絹恵(これ当たりや…なんか分かる)カチャ

トン

竜華「…?」ピタ


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大阪会場 応援席


雅枝「…ん」
咲「わ」
恭子「お、止めたな」
漫「うわ、主将みたいなことしてますね」
恭子「…確かにな」

一「絹恵さんあんなとこ止めたっけ」
桃子「いやー?あんまり印象無いっすけど」
桃子「…時たま妙に鋭いことしたりしてましたよね」

雅枝「絹…」


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大阪試合会場


カチャ

絹恵(これもあかん…)チラ

セーラ「…」

絹恵(けどさっき入れたんと繋がりそうやな…)

絹恵(なんやろこの感覚…)トン

セーラ「…?」

絹恵(雀卓が…雀牌が…なんや違う感じ…?)ゴッ!

怜「ん」ピク


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大阪会場 チームNo.002控室


洋榎「…来たかもしれん」
浩子「へ?」
洋榎「えらいきつい鞭やったけど…」
洋榎「ようやっと効いたんかな」


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大阪試合会場


怜(あらら…?これ絹ちゃんなんや目覚めたんか?)

怜(セーラも竜華もテンパっとるやろうけども…)

キュウウウゥゥウン…

怜(あらん?やっぱ振らんなぁ)

怜(しかもまた聴牌いれそうやなこれ…)

怜(ようやらんわぁ…)

怜(…いじわるしたろ)

怜「チー」カチャ


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大阪会場 中継席


えり「これは凄いことになっております!」
えり「3面ダマテンの中…」
えり「愛宕絹恵選手躱しに躱して再度テンパイに持ってきました!」

咏「これはお姉ちゃんの打ち方にそっくりだねい」
えり「愛宕洋榎選手にですか」
咏「もっと言えばお母さんかね」
えり「愛宕雅枝元プロにですね」
咏「うん。なんというか…凄いねえ」
えり「凄い、ですか」

咏「んー。真似ようたって真似られないんだよね普通」
えり「普通じゃないですか」
咏「普通じゃないよ、これ」

えり「言わば…」
えり「愛宕の麻雀と言ったところでしょうか」

咏「良いこと言うね」
えり「褒められました」


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大阪会場 応援席


雅枝「…」ガメンジー


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大阪会場 チームNo.002控室


洋榎「…」ガメンジー


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大阪試合会場


怜(あー悪い先輩やなあこれ…)

怜「チー」カチャ

絹恵(うわぁ、河底やん)

カチャ…

絹恵(…流石に和了られへんかぁ)

絹恵(…)
絹恵(…)
絹恵(…)

絹恵(…)


トン


絹恵「…すんません今の精一杯です」

竜華「聴牌」パタン

セーラ「…」
セーラ「…今の、やな?」

絹恵「今の、です」

セーラ「…」

竜華「セーラはよして」
怜「ほんまや、倒れてまうでわたし」
セーラ「分かったわ!もー!」
セーラ「絹ちゃんへのご祝儀やで!?聴牌」パタン

怜「聴牌」パタン

絹恵「ノー聴」パタン
絹恵「トビです」


No.012 江口セーラ    31200
No.013 園城寺怜    35300
No.002 愛宕絹恵 -100
No.032 清水谷竜華   33600


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大阪会場 中継席


えり「中堅戦決着ー!」
えり「東4局愛宕絹恵選手のトビでの決着となりました」

咏「最後の最後まで、躱して粘ったね」
咏「剣ヶ峰に立って勝負を捨てなかった」
咏「いや、素晴らしく見ごたえがあったと思うよ」

えり「3着の江口選手は牌を伏せるという選択もあったのでは」
咏「確かに牌を伏せればトバない訳で…」
咏「続けることもできたからね」
えり「はい」
咏「先鋒戦の薄墨ちゃんもそうだったけど…」
咏「逡巡はあったからね」
えり「あそこで考えていたと」
咏「うん。でも伏せず倒した」
咏「この大会の趣旨としても、分かりやすくて好印象だよね」
咏「チームとしてまっすぐってことかね」
えり「ああ、確かにそうですね」

咏「知らんけど」
えり「…」ペラ
咏「無言でマニュアル開かないで!?」

えり「…中堅戦までの結果はこうなりますね」
咏「ひえー…」


No.013    +30.8 +35.3 = +66.1
No.032    +02.6 +08.6 = +11.2
No.012    -07.4 -03.8 = -11.2
No.002    -26.0 -40.1 = -66.1


えり「二連続トップの…えーNo.013…の」
咏「100倍チームね」
えり「…はい。えー…が、2回戦通過盤石と言ったところでしょうか?」
咏「んー。面子が面子だけにねえセーフティとも言えないかな」
えり「ひっくり返る可能性は十分あると」
咏「余裕ではないだろうけど、あるねい」

えり「大将戦オーダーはこうなります!」


No.002 愛宕洋榎
VS
No.012 渋谷尭深
VS
No.013 大星淡
VS
No.032 龍門渕透華


カン!

その14へ続く!

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