嶺上開花マスターのくろもちです。

良いペース!と自分を甘やかす振り返り感想記事ですよーぅ。
17巻が出る頃には追いつきますかね?
というレベルでじわじわ進めていきますねえ。

今回はざっくり振り返れば
5決先鋒戦終了!
言いたいことは掲題のまんま!

能力バトル漫画


前回の感想記事冒頭では麻雀漫画としての咲-Saki-に触れましたが
今回は能力バトル漫画としての側面から咲-Saki-に触れてみましょう。

第164局既読者向けに妄想を。キャラの置き所。 : おもちもちもち


わたし個人的な観測ではジョジョ第3部のスタンドが
いわゆる能力バトル漫画のはじまりで、そこに幽遊白書が続いて
なんとなく誰が使っても良いスタンダードのようになっていった
と思っているのですが。

しかし始祖を語り始めると
小松左京だ筒井康隆だ
いやいやアメコミはどうだ
それなら山田風太郎だ
などと話が逸れていきますので置いておきまして。

ものすごくおおざっぱに考えますと
その能力の大小強弱の如何に関わらず
戦いの勝者は無論作者側の意図により決まるわけで
これは能力バトルと分類されない
例えばスポーツものやデスゲームものや
全ての戦いを描写する作品に共通します。

そして読者が必要とするのは
その決着における説得力に他なりません。

決着の説得力


例えば先述のジョジョにおいては。
ネットが広まった昨今になってから言われるようになったと思いますが
その戦いの決着は凄みで決まると言われています。

よく分かりませんね。凄み。
でも凄みで決まるのですね。

わたしはジョジョが好きなもので
あまりにいきすぎたネット上のネタは好きではないのですが
これには納得してしまいました。

確かに凄みだなと。

そしてそれは読者が凄みで決まると納得したわけで
その凄みとは一体なんだかよくはよくわかりませんが
説得力を持っているわけです。

咲-Saki-の説得力


さて、それでは咲-Saki-の説得力はどこにあるのか。

データです。

戦いにおいて、能力の大小強弱如何によらず、と前述しましたが
咲-Saki-においては能力の有無如何にもよらず
このデータで勝利することが可能になるのです。

凄みとデータ。
データの方がなんとなく分かりやすいですが
作中においてそのデータが実際にどういう形で使われるのか
毎回明示されるわけではありません。

となると…。
何を調べたかよく分からないけどデータがあったから勝てた。

これだけで説得力はあるでしょうか。
弱いと思うのです。

だからこそ、未だに散見される
阿知賀編で白糸台高校が負けたことに納得できない
という読者の意見が出てしまったのだと思います。

阿知賀女子学院が白糸台高校に勝つことに
説得力を感じることができなかった読者の方も多かったということです。

もうひとつの説得力


しかしようやく、そこに追加される要素が登場しましたね。

センスです。

今回の5決。ここまでの感想記事にも繰り返し書いてきましたが
対局者の思考経路が描かれているため
これまでよりも闘牌描写がわかりやすいものになっています。

従って、すばら先輩が漫ちゃんの能力に関するデータを有しており
そしてここが大事な部分ですが
それを理解し利用するセンスがあったわけです。

それが理由で新道寺女子高校は2位終了。
すばら先輩は漫ちゃんに勝てた。
負けなかった、という方が正しいでしょうか。

しかしセンスが良い子と聞かれれば
咲-Saki-ファンの方なら思い浮かぶ子がいますよね。
現時点で唯一阿知賀で能力を有していないと思われる
阿知賀のアイドルアコチャーですね。

つまり…と思いましたがアコチャーを評してセンスが良いと言ったのは
三尋木咏さんではなく、泉ちゃんなんですよね。
流石に泉ちゃんの説得力では…。

あっれー…。

しかし!です。
つまりはハルちゃんのセンスがいいんです。おそらく。

あっれーと言えばの迷参謀フナQ先輩よりも
ハノーヴァーの研究所よりも
赤土晴絵のセンスがずば抜けているんですね。
そして阿知賀メンバーは愚直に監督の指示を守り抜いた。
そこにあるのは結束力と信頼関係。

だからこそ阿知賀女子学院は白糸台高校に勝つことが出来たのです。

…などと阿知賀勝利の説得力について掲載当時に考えました。

能力について


さらに考えたことがありまして。

今回のお話はこれまで書いてきたように
咲-Saki-における対局決着の説得力
そして
非能力者でも能力者に勝つことができることへの説得力
であると考えられると思います。

能力バトル漫画では基本能力を有する者同士が戦います。
そこでの能力というのは
なにか修行をしたり
高次元の何か凄いものから与えられたり
生まれつきであったり
様々な理由で身についたものなわけです。

そして咲-Saki-においての能力というのも例外では無いと考えます。
これも何度も繰り返し書いてきておりますが
おもう力を戦う力へと変換する。
そのおもう力が能力として発現していると考えられます。

しかしその能力を有していない子も
咲-Saki-では戦いの場に立つわけです。

能力を有していないためハイレベルな戦いについてこれない
という演出として考えることができますし
他の作品ではこの使い方が普通でしょう。
地区大会などではこの考えが通用すると思います。

しかし、全国大会以上に勝ち残っている子たちは
戦うための能力を必要としなかった
むしろ強者として考えることもできるのではないでしょうか。

そして能力を持っている子は逆に弱さも持っている…。

なーんて。

ちょっと行き過ぎた感もありますが
現在本編では一応インハイ出場選手も登場し終わった状態ですから
シノハユや怜-Toki-でその辺り描写されるかも
などと思っております。

その他


わたしは以前書いたことがあると思いますが
雑誌の咲-Saki-部分を切り取ってマイコミックスを作成し
基本はそれを読んでます。大きいし。

なので今回のりゅーかの台詞の9s待ちの部分が
んー?と思っていたのですが
ついさっきコミックス読んでみたら6sになってましたね。
良かった良かった。

そんなところで今回は以上!

カン!

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