晴絵「あれ隠してます?」理沙「丸出し!」の続きです。

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東京会場 チームNo.008控室

貴子「あっ」
睦月「えっ?」
純代「どうしたんです?」

貴子「あいつ終わったぞ」


星夏『…』


純代「お、終わったって…」
睦月「まだ配牌も取り終わってないですよ」
貴子「…や、ダメだありゃ」

睦月「えー」
純代「どういうことですか」

貴子「ちったぁ自分で考えろ」

睦月「…分かる?」
純代「さっぱり」

貴子「あれだけ言ったろうに…」
貴子「気持ちで負けるなって」


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東京試合会場

星夏「…」カチャカチャ

照(…あ、あれ?)チラ
照(おかしいな)
照(せんべいさんすごく怯えてるよ?)

照(なぜに?)クビカシゲー

照(わたしのせんべいへの愛情を笑顔で伝えたのに…)チラ

星夏「…ひっ」カチャカチャ

照(あれー?)


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東京会場 チームNo.004控室

憩「さてさてぇ、今日のワンコは誰やろな?」ガメンニクイツキー
智葉「見えない見えない」
憩「ほいほい」シュッシュッ
智葉「画面の前で動くなバカヤロ」
憩「はぁい」ブーブー

憩「でもほんまええのん?」
智葉「何が」
憩「や、他の子ぉら飛ばした方ええんちゃうかなって」
智葉「んー」
憩「照やんいないから言ってるんやで?」
智葉「まあなあ…」

憩「やっぱり最後の方までとっときたいのはあるやん?」

智葉「お前さんは特にそうだろうな」

憩「んー」


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大阪会場 チームNo.012控室


セーラ「東京も始まってるんやっけ」
尭深「同時にやってるはずですね」ズズズ
セーラ「まああっちはチャンプやろな」
尭深「どうでしょうねえ」ズズズ
セーラ「なんや余裕やな」
尭深「そう見えます?」
セーラ「見えなきゃ言わんわww」

尭深「結構ビクビクしてますよ」
セーラ「1回戦はそないやなかったやんけ」
尭深「2回戦から相手もきつくなるでしょう」
セーラ「んまあ、そらなあ」

セーラ「ゆうてもここまで急に来ると笑ってまうわな」

尭深「今回は飛び終了アリですからね」
尭深「オーラスまでもたない可能性もあるので」
セーラ「…あー」
セーラ「まあ、心配せんでもオレらが2連勝すらええってことやんな」
尭深「お願いします」
セーラ「お願いされたらしゃあないわー」

セーラ「でもあかんで、後輩に負けたら」
尭深「淡ちゃんですか?」
セーラ「あんま白糸台の中での、ってのはないのん?」
尭深「んー、虎姫自体が白糸台でのチームって感じですからね」
セーラ「あ、ほんなん言うてたな」
尭深「ええ」

セーラ「チーム内での練習で打ったりするやろ?」
尭深「しますね」
セーラ「やっぱ勝てへん?」
尭深「え?」
セーラ「ん?」
尭深「多分…。トータルでは…」
セーラ「うん」

尭深「…宮永先輩と競ってますよわたし」

セーラ「うん?えっ、それって…」

尭深「対淡ちゃんでは誠子が一番勝ってますかね」

セーラ「はぁん?あのフィーシャーがかいな」
セーラ「え、なんでやろ」
セーラ「なんか相性的なもんか?」

尭深(しまった…)
尭深(江口さんはこういうのを真面目に考えてしまう…)

尭深(牌を繋いで遊んでいたことは黙っておこう)

セーラ「え、どういうことや」ブツブツ


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大阪会場 中継席

えり「さて、そろそろ試合開始ですね」
咏「そうだねぃ」
えり「今回は東京会場との同時放送ということですが」
咏「二元中継、ではないんだよね?」
えり「文字通り同時放送、をしているようです」
咏「ようですって、よく分かってないのかい?」
えり「ちょっとこういうのははじめてなので…」
咏「なんか放送局とかの問題とかないのかねえ」
えり「なんやかんや大丈夫みたいですね」
咏「なんやかんやwww」

えり「東京会場がメインで指示などもあるようですね」
咏「ふぅん。ふくよんもやるねえ」
えり「ふくよん…。福与さんのことですかね」
咏「そそ」
えり「情報やりとりの関係で大阪会場の方が」
えり「5分程遅れての試合開始となりそうです」
咏「まーまー。それくらいは大丈夫じゃね?」
咏「知らんけども」

えり「えー、それでですね」
咏「ほいほい」
えり「さきほどまで東京が良いと駄々をこねていた三尋木プロ」
咏「うえっ?えりちゃんそういうこと言っちゃうの?」
えり「ついに三尋木プロ操縦マニュアルを手に入れまして」
咏「ほ…ほほーん。あ、そういう打ち合わせにない感じでくるのかい?」
えり「今まで守ったことないでしょうに…」
咏「や、まあ、ほら、それはこう、キャラ的にあるじゃん?」
咏「知らんけど」
えり「これでわたしもストレスから解放されるのかもしれません」
咏「ぐいぐい来るねえ、ぐいぐい」

えり「それでですね…」
咏「え、ちょっと待って」
えり「なんでしょう」
咏「そ、そのマニュアルってのは、ちなみに誰から」
えり「えーと、この試合の見どころは…」
咏「まー、待った待った」

えり「進めましょ?」
咏「進めない。ちょっと今は進めないなあ」
えり「詰まってますか。前が」
咏「あ、そういうのも入ってくる」
えり「入れていきます」

咏「詰まってるっていうか、うん、まあ」
えり「小鍛治プロです」
咏「んっ!?おねえさ、や、小鍛治さんが?なにって?」
えり「いえ、マニュアルの出処です」
咏「あ、あー…。そういう…」

えり「あ、えーっと…ここで東京会場からです」

咏「え、なに?マニュアルについてのなんやかんや?」

えり「いや、あの」

咏「試合前のお互いの見どころ、とか?」

えり「東京会場…。先鋒戦決着の模様です」

咏「んっ?」

カン!

その5へ続く!

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