嶺上開花マスターのくろもちです。

新スピンオフも始まり
本編の5位決定戦にも注目が集まる中
前回から1年近く経ってしまったこのお話。

咲-Saki-のスピンオフといえば
咲-Saki-阿知賀編 episode of side-A。

その空白部分を
裏主人公とも言える赤土晴絵を中心に
考えてみます。

前回の内容を踏まえて、になりますので
未読の方はまずこちらをご覧下さいね。
阿知賀女子学院の空白。赤土晴絵との距離感。 : おもちもちもち
久々の長文記事となりますが
是非お付き合いください。

赤土晴絵と第ニ次阿知賀女子学院の距離感

そもそもこんなお話を考えましたのは
2015年1月。
わたしの中での衝撃である
シノハユの第17話
を読んだから、なのですね。

この時点でピンと来る方もいらっしゃるでしょうか。
せっかくなので当時の感想記事を置いておきますね。
シノハユ第17話既読者に向けて妄想を。世界は狭まり深くなる。 : おもちもちもち
阿知賀編誕生からからこのお話が世にでるまで
わたしの中でのハルちゃんと阿知賀メンバーの距離感は

アラタチャー > こども麻雀クラブの3人娘 > オネエチャー

だったのですね。
二次創作のイメージも非常に強いのですが…。

皆さんはどうでしょう?

しかしこのお話と前回考えた内容で
その距離感のイメージが大逆転し

オネエチャー > こども麻雀クラブの3人娘 > アラタチャー

になってしまったのです。

やはりハルちゃんと松実露子さん。
この繋がりが思ったよりも強固だったことが要因です。

阿知賀女子学院の空白

ハルちゃんが高1のインハイで敗北を喫した後については
あまり詳細が語られていない部分です。

・エースの赤土さんがやめちゃって(1巻 p.44)
s-空白2-1

・ここに3年通ってここで2年麻雀教室した(1巻 p.120)
s-空白2-2

高校在学中、そして
大学進学をしてこども麻雀クラブを再開するまで
が空白の状態です。

ここを考える前に一旦時間を遡り
17話のハルちゃんと松実3天使の会話から
シノハユ最後の戦いであろうあの夏の敗退まで、を
考えてみたいと思います。

赤土晴絵と鷺森灼

まずキーとなるのはアラタチャー。
インハイ帰りのハルちゃんと望さんを迎えたシーン(1巻 p.110)
s-空白2-3

この時点で、2人とアラタチャーは初対面だと思われます。

そしてオネエチャーがアラタチャーを思い出すシーン(1巻 p.103)

クロチャーが幼稚園の年長さんくらいの時に
アラタチャーは松実家に出入りしていたらしいですよね。
s-空白2-4

年長さんくらい、というのがネックですが
幼稚園の年長さん、という思い出と
小学1年生の思い出、にはおそらく大きな隔たりがあるはずです。

なのでアラタチャーが松実家に出入りしてたのは
クロチャーとアラタチャーが6歳になる年度より以前
と、考えたいと思います。

となると、シノハユ17話からはおそらく5年後。
ハルちゃんは14歳から15歳になる年度なので
中学3年生になります。

この時期にハルちゃんが松実家に出入りしているかは分かりませんが
仮に出入りしていたとしてもアラタチャーとはすれ違っている訳です。

鷺森灼と松実露子

ここでもう一歩考えを進めてみます。
アラタチャーと松実露子さんに、繋がりはあるかどうか、ですね。

ここでキーとなるのはアラタチャーが
「よくうちの旅館でお父さんたちと麻雀してた子」(1巻 p.103)
である、というクロチャーの台詞です。
s-空白2-5

松実家と麻雀、というキーワードから
松実露子さんが出てこないのが気になるところ…。

ですが、その後アラタチャーを誘いに行った時の回想(1巻 p.107)
を見る限り、クロチャーとオネエチャーとも麻雀はしていたようです。
s-空白2-6

ここでクロチャーの対面に座っている人は…。

髪色や髪形から松実露子さんっぽくはないのですが
まあ、ここでは松実露子さんだとしてしまいましょう。

となれば、この時点で松実露子さんはまだ存命であり
ハルちゃんが少し松実家と疎遠になっていた可能性がありそうです。

赤土晴絵と松実家

ハルちゃんと松実露子さんの出会いは
どんな感じだったのでしょうね?

とはいえ、咲-Saki-ですから
彼女たちを繋ぐのはおそらく麻雀であろうと思われます。

となると、どうしたって松実露子さんの過去が
気になるところではありますよね。

そして前述通り、中学時代に疎遠になってしまったかもしれない理由とか…。

ここでいつもの突飛な妄想と連想を繰り広げれば
親密な状態から疎遠になる…という部分から
思い浮かべられるのは宮永姉妹ですよね。

そして、死という強烈なキーワードから考えつくのは
やはりいつものiPSベイベー説だったりするのです。
もしかしたら、宮永姉妹と車椅子の子のような関係が
松実露子さんと赤土晴絵の間にもあったかもしれません。

露子さんの死にも、やはりこの辺りが絡んでくるとは思っているのですが
今回はお話の方向性がぶれてしまいますのでこの辺で。

赤土晴絵と新子家

ハルちゃんと阿知賀メンバーの距離感、を考えた時
呼び方、二人称、というのも大きなポイントになりますよね。

アコチャーはハルちゃんを、ハルエと気安く呼びます。
ハルちゃんもそれを特に気にしていないようです。

二人称だけを考えればアコチャーとハルちゃんの距離は
非常に近いように思えますよね。

当然ここでは、望さんとハルちゃんの関係が重要です。

アコチャーからすれば、お姉ちゃんの親友。
ハルちゃんからすれば、親友の妹。

おそらくは、望さんの呼び方を真似して
ハルエハルエと懐いたのでしょうかね。

お姉ちゃんの呼び方を真似しちゃうのは
咲日和の池田の巻にもありましたよね。
s-空白2-7

松実露子と新子望

阿知賀女子学院の空白を考える際に
どうしたってこの2人の存在が大きいのです。

ご近所さん、旅館と神社。近い年に産まれた子。
その保護者の立ち位置として
もしかしたらハルちゃんよりも
望さんの方が先に松実露子さんと繋がっていたのではないでしょうか。

望さんが、赤土晴絵と松実露子さんを繋いだ。
そのきっかけとなったのが、松実姉妹と新子憧である。

ふんふむ。
これは綺麗に…とも思ったのですが…。

鷺森灼と新子望

一旦立ち止まります。
ここも重要なポイントですよね。
アコチャーはあの時点でアラタチャーを知らないのです。

そしてそもそも
シノハユ17話の時点でダウーマークロチャーがおそらく0歳。
となればアコチャーは産まれてないはずなのです。
s-空白2-8

…あっれー??

となると、あの夏の敗退があり
こども麻雀クラブをはじめるタイミングで
アコチャーがハルちゃんと出会う
という流れがあり得そうですね。

むしろこっちの方が
アコチャーとアラタチャーがこども時代に出会っていない事に関して
非常にスムーズに考えられるのです。

となると、です。
クロチャーアコチャーシズチャー
の幼なじみ設定は生きておりますが
実はクロチャーオネエチャーアラタチャー
も幼なじみと言えるはずなんですよね。

ですが、その設定は生きていない。

となれば、前回の妄想の補強になるかなあ
なんて思いました。

松実露子の死

ここまで考えると、やはり気になるのは
露子さんが亡くなった時期になってしまいます。

前回も書きましたが、残念ながら松実姉妹の描写によって
その時期を割り出すのは難しいです。

が、咲-Saki-においては
一時期に出来事が集中することが多いと思うのです。

阿知賀女子学院の空白は
松実露子さんの死によって齎されていると考えられます。

そして、あの夏の第一次阿知賀女子学院敗退から
阿知賀女子学院の空白が始まっているの考えれば
露子さんの死も、あの年に起こったのかもしれません。

赤土晴絵VS異能

赤土晴絵と異能との戦いは
彼女が小学4年生の時。
シノハユ小学生全国大会での準決勝における
VS白築慕
からはじまったと考えて良いでしょう。
s-空白2-9

ハルちゃん自身に異能があるかは不明ですが
現時点では作中随一の分析能力が
彼女の武器だと考えられます。

そして、あの夏のインハイにおいて
小鍛治健夜にその異能、もしくはそれ以上の力で
彼女はねじ伏せられてしまう訳です。

そして第一次阿知賀女子学院から
第二次阿知賀女子学院までの空白が生まれるのですね。

こども麻雀クラブ

残念ながらオネエチャーとアラタチャーは参加しなかったこども麻雀クラブ。
望さんの助言もあって、とのことなので
クロチャーとアコチャーが最初に参加したものと思われます。

その前身は当然、松実露子さんがハルちゃんに
曰くルールと簡単な心がけ、を教えた
その時にはじまったと考えて良いでしょう。
s-空白2-10

あの夏に敗退し、麻雀をやめ高校を卒業し
それからはじまったハルちゃん主催の
いわば第二次こども麻雀クラブですが
そこで、ドラを独占するという
単純ながらも作中随一の完全能力と出会うというのも
赤土晴絵というキャラクターの物語を考えると
非常に面白い部分です。

彼女は異能と出会い、歩みを始め
異能に叩き伏せられその歩みを止め
そして異能とともに戦うことで再び前に進むのです。

継承される遺伝子

咲-Saki-阿知賀編 episode of side-Aの目的である
のどちゃんと戦う、という点において
関係の薄いアラタチャーが副将戦で戦う、という点に
疑問を抱いた方もいらっしゃると思いますし
逆にその戦いに、大きな意味を持たせてはいけない
と考えた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

しかし、わたしは
鷺森灼VS原村和
にも、大きな意味があると考えています。

それは脈々と継承されてきた
松実露子の麻雀そして赤土晴絵の麻雀を
受け継いだもの同士の戦いなのです。

阿知賀女子学院メンバーは個人戦には出場していませんから
インターハイでその戦いが実現するのは
まさに、ここだけなのですね。

咲-Saki-阿知賀編 episode of side-A連載当時は
赤土晴絵と鷺森灼の師弟関係
にのみ目が向いてしまいがちでした。

しかし、阿知賀女子学院のメンバーは全員が
赤土晴絵ひいては松実露子の麻雀を
受け継いでいると考えて良いと思うのです。

松実露子さんの麻雀はまず赤土晴絵に
そして松実宥と松実玄に継承されました。

そして赤土晴絵の麻雀が
第二次阿知賀女子学院メンバーと、原村和に継承されます。

原村和には特に、VS異能、反異能、としてのスタイルが
そして鷺森灼には松実露子の意思が少ない
赤土晴絵の麻雀が継承されている、と
考えられないでしょうか。

原村和に関しては純血ではなく
それ以前に、まふふこと春日井真深の遺伝子も
継承されている可能性がありますが…。

唯一異能が無いとされる新子憧についても
赤土晴絵の技術的な面を
特に受け継いだと考えられると思います。

小鍛治健夜に蹂躙された
松実露子さんから継承した麻雀が
赤土晴絵を通して
第二次阿知賀女子学院に継承され
今、彼女たちをインターハイ決勝へと導いたのです。

決勝ではその遺伝子を継承したもの同士がぶつかり合う。

そしてまさにこの点が
小鍛治健夜が本能的に赤土晴絵に注目してしまう部分
なのではないでしょうか。

彼女はあの夏にはじめて牌を触った
いわば突然変異的な強者です。(咲-Saki-143局)
s-空白2-11

それは何も継承していない、彼女自身の力です。

しかし、赤土晴絵は違います。
継承し、継承され、そして彼女は
小鍛治健夜に立ち向かおうとしているのです。

その決戦を前に
阿知賀女子学院は頂点に立とうとしているのです。

それは今回と前回考えてきた空白を埋める
そんな戦いになると思うのです。

ということで、今回は以上!

カン!

関連Index

咲-Saki-キャラ個別/学校別記事Index

2015年7月22日の更新記事

?「朝酌女子高校(12)の一文字!結果発表!」【咲-Saki- One character アンケートSS】

2014年7月22日の更新記事

一「お姉ちゃん…。宮永照?」咲「…はい」【咲-Saki- ドッペルSSその34】