恭子「だからはじめは色々ちっこいねん」一「恭子に言われたくないよ!」
の続きです。

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東北自動車道

ブロオオオ

智葉「ふむ…」モゾモゾ
憩「どないしたん?」
智葉「や、あまり車での移動ってのが慣れなくてな」
憩「あ~」
智美「そうなのかー?」
智葉「東京はな。あまり車を使わん」
憩「うわ。出た東京モンの自慢や」
智葉「また大阪モンの東京批判か」
憩「うわあ。これやもんなあ」
智葉「大阪は車そんなに使うか?」
憩「…。そんなにやな」
智葉「なんだそりゃ」

穏乃「でもこう、アレですよね」
智葉「ん?」
穏乃「車の運転してるとこう、オトナ!って感じですよねえ」
憩「あ~」
穏乃「よく先生の車に乗って遠征してたんですけど」
憩「ウチともやったもんなあ」
智美「わたしらともなあ」
穏乃「あの時はどうもお世話に」
憩「なんもなんも」
智美「ワハハ。わたしはあん時なんもしてないからな」
穏乃「あの時も蒲原さんに送ってもらいましたっけね」
智美「だったなあ」

誠子「アレ、なあ」
照「アレ、ねえ」
穏乃「おや、よくない雰囲気」
誠子「いやあ、赤土さんだっけ?」
穏乃「はい」
誠子「やってくれましたよねえ、あの人」
照「ほんとにね」
穏乃「おやおや?」

憩「やめえよ、あんたら」
誠子「ぶーぶー」
照「ぶーぶー」
穏乃「なんかすみません」
憩「やや、羨ましいって話やから気にせんと」
穏乃「そうなんですか」
憩「かわええ1年生捕まえて、なにしてんのん」
誠子「阿知賀なあ」
智葉「まあ、なんつうか…。凄かったな阿知賀は」
穏乃「ここに来ての高評価」

智葉「穴だらけに見えるんだけどな」
誠子「ですよねえ」
穏乃「おっと乱高下」
照「まま、道すがらね」
智葉「たまには真面目な話もしとかねえとなあ」
穏乃「ウチじゃあ、あまりそういうのなかったですからねえ」
誠子「出た。阿知賀スタイル」

穏乃「そういうんじゃないんですけどお」
穏乃「あんまり良くわからないっていうか…」

憩「まあ、こないだの団体決勝はなあ…」
智葉「ふふ。わりと色々覆ったんじゃねえか」
照「団体戦の定石みたいなやつね」
誠子「あー」

憩「まあ言うても…」
憩「わたしは団体戦でバシバシできへんかったからなあ」

智葉「その分個人でバシバシやってるじゃねえか」
憩「うふふ~」
穏乃「そっか、憩さんは大阪の…」
憩「せやねんなあ」

憩「せやからあ」
憩「今回、わりと楽しみなんやでえ」ゴッ

照「ひえっ…」
智葉「ひえっ…」

誠子「この人達どうにかしてくれ」
穏乃「無理でしょう」

智美「ワハハ。楽しいのは良いことだ」

智葉「ところで智美」
智美「んー?」
智葉「今どこに向かってんだ?」
智美「東北自動車道に乗ってるぞ」
智葉「や、なんとなくそれは分かってるんだが…」

智美「とりあえず、乗っただけだからなあ」
智美「特に目的もなく走ってる感じだなあ」

照「ひえっ…」
智葉「ひえっ…」
穏乃「ひえっ…」
誠子「ひえっ…」
憩「ひえっ…」

智美「ワハハ」


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新幹線内

和「…では、この場合は何を切りますか」
マホ「…これです!」
和「…え?」
マホ「…やっぱりこれです…」
和「…なぜですか?」
マホ「ええっと。なんとなく」
和「なんとなくで決めちゃいけません」
優希「そうだじぇ?これ切ればいいじぇ」
和「なぜです…?」
優希「いらないから」
和「あのですねえ…」

煌「おや、なに切るですか?」

和「ええ」
優希「おかえりだじぇ」
煌「ふふ。ただいま戻りましたよっ…こいしょっ…と」
優希「あらら。花田先輩も歳とったもんだじぇ」
煌「そりゃもう…手のかかる後輩たちばかりですからねえ」
マホ「すみません…」
優希「面目ないじぇ」

和「…」
煌「…」ジト
和「…?」クビカシゲー
煌「…あなたもですからね」
和「ええっ!?」
優希「あっはっは」
マホ「あっはっは」

煌「まったくもう…あ、降りる準備しておいてくださいね」
優希「おっと、行先が決まりましたか」
煌「ええ、今ほどお電話差し上げて」
マホ「どこに行くんですかー?」

煌「…」チラ
和「…?」

煌「奈良に行きます」

カン!

修行編その3へ続く!

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