智葉「嘘つけ」照「う、嘘じゃないですー!ホントですー!」 の続きです。

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車内

智美「ほれほれーここでー!」
マホ「フミフミガッガッですね!」
智美「そそ!そのタイミングでー!おりゃりゃりゃりゃ!」

ズザザザザザ

誠子「おわー!」
霞「あらあら」ポヨンポヨン
莉子「これは天然エアバッグゥゥゥゥ!」
利仙「…」チーン
誠子「藤原さんが気絶してるからぁあああ!」

智美「ワハハハ!まだまだあ!」ガッガッ
マホ「…」ジー
智美「んー?マホちゃんシフトチェンジだけしてみるかー?」
マホ「いいんですか!?」キラキラ
誠子「ダメに決まってるでしょうに!」

ウワー ワハハ

智美「奥多摩の峠!なかなかいいじゃないかー」


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辻垣内家

和「それで…」
優希「釣りにしに行っちゃったのか!?」
穏乃「わたしも行きたかったのに…」
照「穏乃はダメ」
穏乃「って宮永さんが…」
煌「なんでアウトドアのやり方を完璧に仕込んでるんでしょ…」

憩「とはいえ、マホちゃんがいたら困るの原村ちゃんやないー?」
和「む…。まあ、それはそうなんですけどね…」
優希「花田先輩本当にありがとうだじぇ!」
煌「ま、かわいい後輩のためですからね」
優希「すばらだじぇ!」
煌「すばら!」

キャッキャ

智葉「まあ、なんだ。あいつら向こうで一泊するらしいから」
優希「え!?泊まりで!?」
智葉「智美の車にゃテントとか積んであるからな」
穏乃「行きたかった…」
照「だから穏乃はダメ」
穏乃「ぐぬぬ…」
智葉「なんで高鴨はダメなんだ?」
照「ん?」
穏乃「そう!それですよ!なにも説明してくれないし!」
照「まあ、それはその」ゴニョゴニョ
憩「そういやなんでなんー?」

煌「あらま、皆さん気づいてらっしゃらなかったのですか」
照「いや、うん言わなくていいよ」ゴニョゴニョ
憩「え、すばらちゃん分かってたん?」
煌「照さんは優しい方ですからね」
智葉「どういうこったよ」

煌「和のためですよ」
和「え?わたしの?」
照「あー…」
煌「優希のためでもありますかね?」
優希「ん?」
煌「はたまた高鴨さんのためでもある」
穏乃「えっ?」
煌「さ、共通点はなんでしょう?というお話ですね」

和「…1年生ということでしょうか」
煌「正解!すばらです!」
穏乃「あっ!はやい!」
優希「負けたじぇ…」
和「クイズじゃないんですから…」

智葉「ん?それがなんだ?」
憩「分からへん」
照「ね」
煌「まあ、はい。ですね」
智葉「なんだよ」
憩「なに言うてるん?」

煌「説明した方が…」
照「やだ」
煌「ワガママ言わずに」
照「や」
煌「…はぁ…。なんでそこで恥ずかしがるんですか…」
照「…」プイッ
憩「恥ずかしがる?」

煌「仮に、ここに高鴨さんがいないとしましょう」
穏乃「はい」モゾモゾ
煌「や、本当に布団に隠れなくてもいいんですけど」
布団(穏乃)「いないものとして!」
煌「なんなんでしょもう。えー、メンバーはどうなるかというと…」

煌「辻垣内さん」
智葉「ん」
煌「荒川さん」
憩「せやね」
煌「それに照さん」
照「ん」
煌「この3人だけがいるわけです」
煌「まあわたしもいますが、おまけみたいなもので」

憩「それがなに?」
智葉「話がみえねえんだよなあ」
照「ここまで言ってわからないんだもん」
憩智葉「「んん?」」

煌「あなた方3人はですねえ」
煌「昨年の個人戦のTOP3な訳です」
憩「せやね。わたし2位ー」
智葉「うるせばかやろ」
憩「いえいいえいー」
智葉「こいつ…」

煌「その3人がいる状況」
煌「普通に考えて相手に対する威圧感がとんでもないんですよ?」

憩「は?」
智葉「へ?」
照「まあ、集めたわたしが言うのもなんだけど…。そうだよね」

憩「やややや。それはどうやろうかなー?」
智葉「…」フム
憩「…主にガイトちゃん由来やんけ」
智葉「いや、お前もよく分からなくて怖い」
憩「なんそれー!」
照「うん。ニコニコしてるくせに怖い」
憩「いやいやいや!いやいやいやいやいや!」
布団(穏乃)「あー」コクコク
憩「キエアアア!フトンガシャベッタァアアア!」
智葉「ムフッ。そういうのいいだろ今はwww」
憩「え!布団ちゃん!納得しやったん!?嘘やん!?」
智葉「だからwwww」

布団(穏乃)「あ、いや。実際会ったら全然ですけど…。会う前は確かに…」
憩「うそーん!」
照「ま、印象的にね」
智葉「や、でも原村ってそういうこと気にしねえだろ」
和「まあ…」
智葉「そこのおチビさんもな」
優希「うっさいじぇ!」

煌「…と、そう思うのが普通なのでしょうけど」
智葉「ん?」
煌「少しでも、精神的負担を軽くしてあげようという優しさ、ですかね?照さん」
照「…ふん」プイッ
憩「はー!照やんほんなこと考えてたん?」
照「2人は、夢乃さんのこともあって気付かない内に精神的にまいってる可能性もあったから」
照「ちょっとでも、ね。穏乃がいれば、多少は和らぐでしょ」
布団(穏乃)「おまかせあれ!」モゾモゾ
智葉「いい加減出てこいよ」
穏乃(布団)「よいしょ」ゴロン
憩「寝る気マンマンの体制www」
穏乃「zzz」
憩「寝るんかいwww」

照「流石に上級生だけで迎えるのはちょっとなと、ね」
和「お義姉さん」
照「その微妙なアクセントというニュアンスというか気になるけどなに?」
和「ありがとうございます」ペッコリン
照「ん」
憩「照れてるやんー!照やん照れてるやんー!」
智葉「照だけにってか」
照「うるさいよ」

ギャーギャー

優希「照姉ちゃんいい人だじぇ…」
煌「感謝しなくてはいけませんね」
和「…ええ」

穏乃「zzz…はっ!寝てしまった!」
憩「本気で寝てたんかい!」
穏乃「ちくしょう!この布団が!この布団が気持ちいいからちくしょう!」ボスボス
智葉「床で寝たほうよかったか?」
穏乃「滅相もない!」ボスボス
智葉「布団から出ろ!」グイー
穏乃「あれええー」ゴロゴロゴロゴロー

和「ふふっ」
優希「なにやってるんだじぇ…」

照「ようやく笑ったね」
和「え?」
照「…忘れて。ものすごく恥ずかしい事を言った気がする」
和「…はぁ」

憩「ようやく笑ったね」
穏乃「え?」
照「やめてぇ!」
憩穏乃「「wwwww」」

和「…これも1つの解決方法ということでしょうか」
煌「気づきました?」
優希「後輩に対する…ってこと?」
煌「すばらな対応でしょう?」
和「難しいです…」
煌「…でしょうねえ」ハァ

照「まあ、のどちゃ…。原村さんには言いたいことが色々あるんだけど」
和「はい」
憩「もー!照やん!さっきっからツッコみどころ多すぎるやん!」
照「そんなことないよ」
憩「明らかにのどちゃん言おうとしたやんけ!」
照「ソンナコトナイヨ」
憩「どっちゃでもいいわ!もう!」

和「メールではのどちゃん、と呼びかけてくれますね」
優希「ふふふ。のどちゃんをのどちゃんと最初に呼んだのはわたし!だじぇー」ドヤァ

照「夢乃さんについては…。間違いとか間違いじゃないとか」
照「言うつもりもないんだ」
和「…はい」
照「ただ…あの子は…」

照「危うい」

煌「危うい?」
照「ん。飲み込まれちゃう可能性もあると思う」
優希「飲み込まれる?」
照「ん。うまく言えなくて悪いんだけど…」
和「いえ、そんなことは…」

照「ただ、わたしの鏡は」

照「割れたよ」

憩「鏡?って、なんや最初に相手をうつすだなんだ言っとるやつ」
照「そ」
智葉「割れたっつーのは…。はじめてなのか?」
照「うん。見えないとかぼやけるってのはあったけど、割れたのははじめて」
煌「それはマホが割ったのですか?」
照「分からない。割られたのか、勝手に割れたのか…」

照「ただ、夢乃さんは相手を真似るって言ってたでしょ」
和「ええ、いつだか咲さんと同卓して、嶺上開花を和了りました」
照「咲と同卓で…!?」
和「ええ」
照「ちょ、その時の事を詳しく…知りたいんだけど、それは後で…」
和「はい」

照「おそらく彼女も鏡を持ってるのかもしれない」
照「相手をうつす鏡」
照「わたしとは違う鏡」
照「それで彼女を見ようとしたから…」

照「…合わせ鏡」

憩「って、鏡向かい合わせるやつー?」

照「ん。分かんないけどね」

照「…そうか。だから左手なのか…。鏡にうつれば右手は左手…」

和「お義姉さん」
照「ん」
和「そんなオカルトありえません」ズバァ
照「…ふふっ。よっぽどのどちゃんの方がオカルトなんだけどね」
和「???」

煌「ええっと…。そろそろお食事にしませんか?」
煌「まだ…、話はつきないようですから」

カン!

その18へ続く!

【咲-Saki- 夢乃全国行脚SS】Index


2014年5月3日の更新記事
2014年4月27日開催の書け麻で3連続ラスやったで…。