白望「…穏乃変わって」穏乃「はーい失礼しますよー」の続き
もしくは
セーラ「悪かったな」洋榎「…ほんまやで。大阪最強チーム決める前に何負けてんねん」 の続きです。

ーーーーー大お泊り会実行委員会支部 迎撃隊サイド
仮設支部

姫子「ふぅん。えらいこつなっとったんやね」
煌「まあ、ええ。そうなんだけど…」
姫子「なん?」
煌「や、あんまり驚いてないなあと」
姫子「あー」
煌「???」

透華「気になりますのは…」
透華「…おふたりが分裂するのかどうか、ということなのですが…」

純「2人はずっと一緒に行動してたのか?」
姫子「んー、2人言うか3人で来たんやけど…」
純「…おいおい、もう1人はどこ行ったんだよ」
姫子「ん?4人になるんやか?」
純「え?」
姫子「まあ向かった先は清澄の宿舎やね」
純「…ん?」

まこ「久!?どういうことじゃ?」

智紀「どうしたの」
まこ「こっちにとんでもないのが来るから気をつけろやと」
美子「とんでもないの?」
純「気をつけろってもなあ…」
透華「ウムアの群れを退治して、ようやくここから出られると思いましたのに」
胡桃「退治…」
睦月「すみません…」

未春「一応迎撃隊って名目ですから…」
透華「ふむ…」
優希「部長が良いって言うまでは下手に動かない方がいいじぇ」
純「素直になったもんだ」
優希「ノッボうるさいじぇ」
純「へーへー」

煌「狩宿さんか臼沢さんがいれば…。パターン分類ができるんですけどね」
姫子「ぶんるい?」
煌「あ、えーと…こっちのホワイトボードで説明を」
姫子「おー、本格的やねえ」
美子「わたしも聞くー」
優希「じゃあわたしもだじぇ」
胡桃「じゃあわたしも」
エイスリン「ワタシモ!」
煌「なんでですか!」

ワイノワイノ

透華「ふむ…。耐性持ちだとありがたいのですけど」
純「もう分裂しなけりゃなんでもいいだろ」
透華「あら、そうかしら」
未春「沢村さんでも、その辺って解明できないの?」
智紀「…考えてなかった」
未春「何か共通点みたいなのがあれば…」
智紀「ん…。興味はあるんだけど」
未春「できない?」
智紀「今はちょっと…。通信の方でリソース割いてるからきつい」
未春「そっかあ」
睦月「ウム…。耐性持ちだと思ったらいざという時…ってなったら厳しいしね」
未春「うーん。残念」

まこ「鶴田さんはパターン2。安河内さんは…分裂する」

透華「あなた、まさか…」
未春「解明したんですか!?」
まこ「いや、狩宿さんに聞いて」ニヒヒ
純「ああ、そりゃあ一番簡単な方法だな」
未春「なーんだびっくりしたー」
透華「なんですの全く…」
まこ「すまんすまん」

純「今のところは…。染谷とすばらに対処してもらうしかないな」
睦月「あ、じゃあ講習中の皆にも教えないと」
未春「そうだね」

まこ「ん。まあ、そらそうなんじゃが…」
純「なんだよ」
まこ「なんというか、まあ。すぐ分かるというか」
純「あん?」

ドガッッシャアアアアア!ドガッッシャアアアアア!

キャーナニナニ

純「うお!?揺れてる!?」
透華「これがさっき言ってたとんでもないのですの!?」
まこ「えーと、多分」
純「一体なにが…」
まこ「…」ユビサシー
純「ん?そっちはホワイトボー…ド…」

ドガッッシャアアアアア!ドガッッシャアアアアア!

煌「あ…。安河内先輩…それは」
美子(本編)「ん?それ?どれ?」
姫子「ほほー。ほんなこつ浮かびよるとねえ」
美子(本編)「浮かぶ?えっ?さっき言ってた文字?えっ?」
優希「ってことは鳥のおねーさん、分裂してるってことだじぇ!?」
美子(本編)「ええー?」

ドアバギイイイ!

胡桃「ドア壊れたーーー!?」

美子(ふたば)「…ズ…殲滅すべし…!!」


ーーーーー大お泊り会実行委員会本部 外出部隊サイド
大会会場側

浩子「なるほど、大体状況が整理できたわ」
絹恵「ちゅうか…」
洋榎「永水何してんねんって話なんやな?」
小蒔「うう…すみません」シュン

セーラ「アホかお前。姫様イジメんなや」
ゆみ「なってしまったことはしょうが無い。この状況を打破する方が有意義だろう」
セーラ「そういうことやんな」
洋榎「そら分かっとるけども…」

浩子「整理します」
浩子「永水、阿知賀、宮守と、千里山のアホな先輩方が大体一緒におってー」
セーラ「一言余計やろ!」
浩子「そこから阿知賀の中堅と、千里山のポンコツ大将が分裂してどっか行ったと」
セーラ「それはそうやな」
浩子「その対処に出てきたのがー」

浩子「宮守の小瀬川白望さん」
白望「ん」
浩子「千里山のアホな中堅江口セーラさん」
セーラ「やからさあ…」
浩子「姫松先鋒の上重」
漫「えっ、さん付けてえよ」
浩子「永水先鋒の神代小蒔さん」
小蒔「はい!」ノ
浩子「そして今日千里山を打ち負かした阿知賀の大将高鴨穏乃さん」
穏乃「はい!」ノ

洋榎「ふむ…」ジー
穏乃「?えへへ」
洋榎「…なるほどなあ」
穏乃「よろしくお願いします!」ペッコリン
洋榎「おう」

浩子「先ほどの場所を本部とします」
浩子「本部から、情報を持って清澄竹井の元に向かったのが…」
浩子「永水、宮守の次鋒中堅4人、ってことやんな」
小蒔「そうですね」

浩子「ほっちが合流して…まあ、なんやかんや同じようなことが起こってー」
絹恵「省略しちゃうん?」
浩子「今はこっちの対応が先決やし」
絹恵「まあ、そらそうか」

浩子「そっちにおるのがさっきの面子プラス清澄」
浩子「さらに、長野からの清澄応援団として、龍門渕、鶴賀、風越」
華菜「ウチは清澄の応援じゃなく、キャプテンの応援で来てるし!」
浩子「キャプ…?ああ、風越の福路美穂子さんなあ」
華菜「そうだし!」

浩子「そこに、白糸台と新道寺の花田がおる意味が分からへんけど…」
ゆみ「すまないが、わたしにもよく分からん」ニガワライ
浩子「まあ、そっから本部から同様対処に出てきたのが…」

浩子「鶴賀の加治木ゆみさん」
ゆみ「わたしだ」
浩子「同じく鶴賀の東横桃子さん」
桃子「はいっす」
浩子「同じく鶴賀の妹尾佳織さん」
佳織「は、はいっ」
浩子「で、風越の池田…と」
華菜「おう、って呼び捨てすんなし!」ニャー!

浩子「ほんでー、ウチらは試合終わってご飯食べててんけど」
浩子「えー、姫松の中堅でウチの従姉妹の愛宕洋榎」
洋榎「はいな」
浩子「おなじく従姉妹で姫松副将の愛宕絹恵」
絹恵「はいな」
浩子「本日千里山エースの継承した二条泉」
泉「今言いますの!?」
浩子「宣戦布告や」
泉「もうなんでもええです…」

浩子「ほんで食べ終わって帰り道コンビニ寄ったら…」
浩子「洋榎が天江衣さんをめざとく見つけまして…」
洋榎「声かけてん」
衣(本編)「なー」
洋榎「ほったら、蒲原もおったんや」
智美(本編)「ワハハ」
洋榎「ドライブしてる言うから、同乗させてもろてん」
智美(本編)「でー、ゆみちんから電話があったんだー」
ゆみ「そういうことだったのか」

智美(本編)「そしたらあいつらの車がー」

智美(SS)「うう…。ごめんな衣」
衣(SS)「智美ー…」

智美(本編)「いたからちょっとカーチェイスをなー」

浩子「で、この面子が集合した、と」
白望「ほんとダルいことになってるなあ…」アタマガシガシ
浩子「ふむ。あかん。やっぱり白糸台と新道寺が謎やな…」
漫「あ!」
浩子「なんやねん」
漫「恭子りんや」

浩子「ん?大将の?」
漫「そそ。や、ウチら本部にいく前にあ、ウチらって恭子りんとゆーこ先輩な」
洋榎「あん?恭子本部おるんちゃうんか」
漫「言うの忘れてましたわ。チャンプとどっか行きましてん」
浩子「はぁ?」
漫「あと、臨海の辻垣内と、おっきな黒人の…」
浩子「メガンかいな」
漫「それや」
浩子「…そういうの先に言えや!」
漫「あはは」

洋榎「あははやあらへんがな。今チャンプ分裂しとんのやろ?」
漫「…あー」
洋榎「恭子関係しとるんやないか、ちゅうかほぼ中心におるんやないのん?」
漫「…そら大変ですやん!」
浩子「こいつ…」
絹恵「まあまあ、末原先輩が向こうにおるのは確実なんかなあ」
洋榎「どない?えー…。加治木やったっけ?」

ゆみ「ああ、ただ…。わたし達が出てきた時点では宮永照の分裂人格しか見ていない」
ゆみ「本体、本編?か?は見てないんだ」
浩子「加治木さん達が出た後、向こうに着いたんかもしれませんね」
ゆみ「そうか…。大分こちらの状況も整理できたようだし」
ゆみ「一旦あちらに連絡をとってみるか」

洋榎「電話使えへんのやない?」
ゆみ「いや、龍門渕の沢村がな…」

ホウホウ

穏乃「分裂した蒲原さん達は抑えておかなくても良いんですかね?」
セーラ「みる限り大丈夫そうやけど」
穏乃「あっちのは結構大暴れしてましたけど…」
セーラ「確かになあwww」

智美(本編)「あ、そういや車調べるの途中だったなー」
佳織「そうだっけ?」
智美(本編)「んー、点呼とってたからなー」
白望「そっか。ありがとう。行っていいよ」
智美(本編)「おっけー、いくぞかおりー」
佳織「またー?」

ゆみ「あ、わたしも電話ついでだ、行こう」
洋榎「わざわざええのに」
ゆみ「まあ、気分の問題だよ」
桃子「あ、先輩待つっすー」トテテ

洋榎「ふうん」
浩子「…龍門渕の沢村って一体何者やねん…」
浩子「この状況で連絡とれる端末て」ブツブツ

智美(本編)「全く同じなのかなー」
ゆみ「確かこすった後があるんじゃなかったか?」
智美(本編)「あー…後ろのー」ペタペタ
ゆみ「そうそう、この辺りじゃなかったか」ペタペタ

パァアァァァァ…!

智美(本編)「ワハッ!?」
ゆみ「うおっ!?」

シュウウウウウウ…

智美(SS)「ごめんな…。また…守れなかったか…」
衣(SS)「智美はよくやったぞ…」

シュウウウウウウ…

穏乃「あれ!?分裂解除の条件が揃ってる!?」
セーラ「うわ、ほんまや!なんで?」

白望「守れなかった…?」
小蒔「え?」
白望「いや、あいつが、そう、言ってたような」
小蒔「守る…?」
白望「穏乃!」
穏乃「らじゃー!」ダッ

桃子「車と、蒲原部長と、天江さん、3つで1つだったってことっすか?」
ゆみ「3つで1つ?ワーゲンに同時に触っても、ってことか」
桃子「…あ」
智美(本編)「…ワハハ。モモと佳織が同時に触ったからーって事か」
佳織「…あ、うん。そうだね、桃子さんと触ったもんね」
桃子「…そっすね」
ゆみ「そういうことか…」

穏乃「守るって?守るって一体何です?蒲原さん!?」
智美(SS)「ワハハ、こっちのシズモンか…」
穏乃「はい、穏乃です!」
智美(SS)「わたし達は、いっつも、失敗しちゃうんだ」
衣(SS)「お前たちは、そうなるんじゃないぞ」
穏乃「失敗?」
智美(SS)「抑えてたんだけどな…」

シュウウウウウウ…

衣(本編)「やはり結界だったか」
衣(SS)「うむ」
衣(本編)「大義。あとは任せろ」
衣(SS)「わたし達の分まで、幸せになってくれ」
衣(本編)「存分に」
衣(SS)「恐悦至極…」

シュウウウ………

衣「…消えたか」

智美「あ、ゆみちん電話電話」
ゆみ「おお、そうだな」
桃子「蒲原部長…」
智美「んー?」
桃子「分裂の解除条件は…2つ」
桃子「耐性持ちが2人以上同時に分裂人格に触れること」
桃子「そして、もう1つ…」

智美「ワハハ。自分でも気づいてなかったのかもなー」
佳織「智美ちゃん…」
智美「かおりー、なんにも言うなーワハハ」
智美「モモー、心配するなー」
智美「わたしは、うん。そういうんじゃないからなー」ワハハ

桃子「蒲原部長…」
智美「ゆみちんとモモはお似合いだと思うしなー」
佳織「智美ちゃん…」
智美「ワハハ」

智美「大会が終わったら皆でドライブでもしようなー」ワハハ

カン!

その39へ続く!

【咲-Saki- ドッペルSS】Index



2014年4月12日の更新記事
変更オーダーでの戦い。Bブロック2回戦編の結果発表ですよーぅ。