照「まあ、ほら。わたし負けないし」憩「は?」智葉「あ?」の続きです。
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辻垣内邸
誠子「最初は鳴けるもの全部鳴くくらいでいいよ」
マホ「はい!」
照「…ふむ」
憩「あー、こない違いがあるんかあ」
智葉「勘がずれっちまう気もするけどなあ」
煌「…」シンダメ
…………。
……………………。
誠子「そそ、鳴くって結構大胆な行動だからさ」
誠子「実際にはやりづらい部分もあるんだよね」
マホ「よく怒られます…」
智葉「ワハハー。あるあるー」ワハハ
誠子「…うん。そういうのもあって、萎縮しちゃうんだよね」
誠子「今はばしばし鳴いて、どういうことか実際に感じるのがいいよ」
照「…はい、終わり」パタン
憩「ぐ、ぐぬぬ…」
智葉「点数増やす縛りはどうなってんだよ…」
照「最初が0だから何をかけても0でいいんじゃない?」チョーシイイ
憩「え、それやと手ぇつけられへんやん」
照「チャンピオンですから」ドヤァ
智葉「…次やるぞ」
照「いいよ」
煌「…」シンダメ
…………。
……………………。
誠子「0翻縛り麻雀をすると順子と刻子の違いが分かるって感じかなあ」
霞「順子と刻子は大丈夫よね?」
マホ「はい!順番のと、3つのです!」
霞「ふんふむ。その通り」
誠子「後は字牌とその他、数牌とその他って言ってもいいけど…」
誠子「その特性もよく分かると思うよ」
マホ「難しくなってきました…」
誠子「だいじょーぶだいじょーぶ」
智葉「…しかし花田飛ばせねえな」
憩「ほんまやね」
照「よし、煌を飛ばしてみよう」
煌「…」シンダメ
穏乃(早くも目的が変わっている…)ナムナム
…………。
……………………。
誠子「晒すデメリット、って言っちゃうと分かりづらいんだよね」
智美「ヒント、って言うと分かりやすいかもなー」
誠子「あ、いいですね」
マホ「ヒント、ですか?」
智美「んー。鳴いた人の手役のヒント、ってことは和了り点数のヒントになるなー」
誠子「風牌を鳴いた人がいたら、なんでも和了れるなーって思うよね」
マホ「はい」
誠子「それがドラだったりしたら、あー、満貫だーって思うよね」
マホ「はい」
誠子「他の鳴き方でも、同じように絞り込めるってことかなあ」
マホ「…ずるいです!」
誠子「それが鳴くってことなんだ!」ババーン!
智葉「まじかよ、これでも飛ばねえか」
憩「なんで点棒残るんやろな」
照「これがいわゆるすばら。わりと厄介」
智葉「おし、次行くか」
煌「…」シンダメ
穏乃(ひえー…)ナムナム
…………。
……………………。
誠子「ポンって攻撃的でもあって、守備的でもあるんだよ」
マホ「ほえ?」
誠子「例えばね…5筒を鳴いたとしよっか」
霞「はい、5筒」
誠子「どうも」ポン
誠子「この時点で5筒は残り1枚になっちゃうわけだ」
マホ「はい」
誠子「となると、筒子の順子が作りづらいよね」
マホ「ん…」
霞「5を使う順子はいくつあるかしら?」
マホ「えっと…、345、456、567、ですか?」
霞「そうね。順子のパターンは全部でいくつあるかというとー?」
マホ「たくさんあるような…」
霞「そうかしら?順番は関係なく順子を考えると?」
マホ「えーっと、123、234…」カゾエー
霞「うふふ」
マホ「789…。あれっ?7種類だけですか?」
霞「そそ。両面待ちとか嵌張待ちとか、待ちの形の印象が強いけど」
霞「出来上がる形は7パターンだけ」
霞「5筒を鳴かれた時には3パターンの順子が縛られちゃうことになるわね」
マホ「ほほー」
智美「よっぽどひねくれてなきゃそこは避けるよなー」ハァ
マホ「…あ!竹井さん!」
智美「ワハハ。あれなー」
誠子「そういう人も出てくるって訳だ」
霞「久ちゃんには何を教わったの?」
マホ「ふっふっふ。見せちゃいます!」
憩「きゃあ!なんでこっち飛ばすん」
智葉「さっきこっち飛ばしたろうが」
憩「ぶーぶー!」
智葉「いやホント1回でいいから花田飛ばそうぜ」
憩「役満でええねん役満で」
煌「…」シンダメ
穏乃(いつの間にか役満直撃ゲームに…)コワヤコワヤ
…………。
……………………。
智葉「緑一色ってほんとに出来るのか?」
憩「和了ったことないなあ」
照「あるよ」ドヤァ
智葉「嘘つけ」
照「う、嘘じゃないですー!ホントですー!」
誠子「…でもって、こっちがこうなって」
霞「ふんふむ」
マホ「ふんふむ」
誠子「で、この間隔がわりと重要だったりするんだけどね」
霞「へええ」
誠子「軽すぎても重すぎてもダメなんですよ」
誠子「でー、ここにこうやって、ここに浮きを…」
智美「おー」
誠子「これが川釣りのし掛け!」ババーン!
霞「おー」
煌「…何をやってるんですかあ!」ガー!
ビビクン!
穏乃「あ、花田さんが復活した」
煌「高鴨さんまで…釣りのし掛けを…」
穏乃「楽しくてつい」テヒヒ
煌「記憶の彼方では、まともな鳴きの説明だったような気がしたのに…」
穏乃「あ、やはり意識を…」ホロリ
煌「役満パーティーになったあたりからよく覚えていません…」
誠子「釣りの仕掛けを教えてました」ドヤァ
穏乃「山登りの基本を教えてました」ドヤァ
智美「峠のドリフトを教えたぞー」ドヤァ
マホ「いつでもいけます!」フミフミガッガッ
智美「そーそー!そのタイミングでクラッチ切ってシフトチェンジだぞー」
マホ「はい!」
利仙「楽しそうで何よりですね」
煌「せめて止めてください!」
照憩智葉「「「りせちーが」」
誠子穏乃智美「「「止めなかったから」」」
霞「うふふ」
利仙「ええっ!」
カン!
その17へ続く!
【咲-Saki- 夢乃全国行脚SS】Index
2014年3月28日の更新記事
咲らじ全国編第11牌をきいて、アニメとシンクロするように佳奈様が魔王化し…。
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