もこ「かぶった…!?」春「え…」の続きです。

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???

久「…」ソワソワ

ゆみ「ふん。これ案外いけるな」モグモグ
美穂子「優希ちゃんのセンスが良かったんですね」ハイドウゾ
ゆみ「お、ありがとう」ズズズ
美穂子「いいえ」

久「…」ソワソワ

ゆみ「こういうのはどこで覚えるんだ?」
美穂子「はい?」
ゆみ「このお茶の…」
美穂子「温度とかですか?」
ゆみ「んむ」モグモグ

久「…」ソワソワ

美穂子「わたしは…いつのまにかそういうものだろうと思ってましたね」
ゆみ「ほう」
美穂子「いつからだったかしら…」
ゆみ「まあ福路は観察眼が優れているからな」
ゆみ「自然と覚えるということもあるのかもな」

久「…」ソワソワ

ゆみ「…」
美穂子「…」

久「…」ソワソワ

ゆみ「なあ久」
久「ふえっ!?えっ?なになに?」
ゆみ「ふふっ…」
久「な、なによう」
美穂子「うふふ」
久「美穂子までー?」

ゆみ「お前は本当に後輩が絡むと駄目なんだなあ」
久「そんなことないわよ?」
ゆみ「あの悪待ち竹井久にも弱点があった、と」
久「んー」アタマガシガシ
久「どうにもね…」

美穂子「こんなに遅くなるなんて、ってところですか?」
久「…んー。ちょおっと予想外だったかもねえ」
ゆみ「お前の予想では、もうエントリーが済んでいる頃だってことか?」
久「ん」モグモグ
ゆみ「そのタイミングで食べるのか」
久「んー」モグモグ
美穂子「はいどうぞ」
久「んー」ズズズ
ゆみ「まあいいんだが…」

久「ごくん。うん。おいし」
ゆみ「…で?」
久「うん。なんっていうのかなあ…」
久「ほら、わたし高校で後輩ってあんまりいなかったじゃない?」
ゆみ「そうなのか?」
美穂子「学生議会長なのでは?」
久「んー。それはなんというかー。ただの手段?」
ゆみ「…詳しくは聞かないでおくよ」

久「まあ、まこはちょっと違うけど」
久「待って、待ち続けて、ようやく出会えた子たちな訳じゃない?」
美穂子「そうですね…」
久「で、見ててわかると思うんだけどね」
ゆみ「うん?」

久「あの子達もう、もんのすごっっく。かわいいのよ。ほんと」

ゆみ「…」
美穂子「…」

久「なんて言えばいいのかしら。天使?」

ゆみ「…」
美穂子「…」

久「かわいくて仕方ないのよほんと。どうしたもんかしら」

ゆみ「…」
美穂子「…」

久「…なんか言ってよ」

ゆみ「うん」ジアイノメ
美穂子「はい」ジアイノメ

久「そんな目で見ないでええ…」ヨヨヨ

ゆみ「まあ言ってみればはじめての後輩って感じなのか?」
美穂子「きちんと先輩してる印象なんですけど」

久「ほんとはもっと甘やかしたいのよー。ナデナデしたり!ぎゅーってしたり!」
美穂子「は、はぁ…」
久「持ち帰りたいわ。ほんと。なによ。反則じゃない。チョンボよチョンボ」
ゆみ「よく喋るな…」
久「あー、大丈夫かしらー。特に和!心配だわ…」

ゆみ「あんだけかっこつけておいてお前…」
久「切れてるの!後輩成分が!切れてるのよ!」ウワーアア
美穂子「久がこんなになるなんて…」

ウワーア

ゆみ「まあ、それだけわたし達を信頼しているということでもあるんだろ?」
久「恥ずかしいこと言われたあああ」ウワーアア
ゆみ「他の人間の前ではこんな姿は見せないだろうしなこいつは」
久「こいつ呼ばわりされたあああ」ウワーアア
美穂子「うふふ」
久「優しい笑顔でえええ」ウワーアア


ユメヲツグモノ… ウワーア


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???

爽「行ってしまったか…」ショボン
巴「ずっと言ってるねそれ」
爽「んー」
豊音「でもでも、仲間が一緒にいないのは寂しいよー」
良子「ナウはあなた達がナカーマ」
巴「無理やりでしょ」
良子「パーティ?であってる?」
巴「聞かないでよ…」

豊音「パーティーは好きだよー」
巴「そっちじゃないよ…」
良子「レッツパーリー」ヒュー
巴「やめなさい!」

豊音「桧森さんはどこに行ったんだっけー?」
爽「わかんにゃいけど…。多分兵庫かなあ」
巴「劔谷高校?」
爽「多分。3人目に誘ったのが劔谷の子だったでしょ?」
巴「うん。そうだったね」
良子「そろそろ揃ってきたね…」
巴「え?」
良子「ノンノン。なんでもナッシング」
巴「…」ジト

爽「でー、わたしらはどこに向かってるの?」
巴「んー…。場所的には秘密だったり…」
爽「えー」
豊音「なんとなあく、わたしは懐かしい気がしたりするよー」
巴「ん…」

良子「まあ行先は、アレなんですが…」
良子「寄り道をアリロゥ」
巴「急に発音いいね!」
豊音「寄り道?」
爽「どこに?」

良子「…長野」
良子「連れて行きたい人たちがいる」
良子「…協力してもらいたい人たち、かな」


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松実館

春「たああああ」ゴロゴロゴロゴロー
もこ「たあああああ」ゴロゴロゴロゴロー

玄「あー、2人ともあんまりそっち行くとお布団から出ちゃうよー」

淡「2人ともでんぐり返ししちゃってるね…」
藍子「玄ちゃんが危ないからって敷いたお布団の上でね…」

真佑子「でも、どうなんだろ?」
由華「コンセプト?」
真佑子「うん。流石に被っちゃまずいよね」
藍子「寡黙な3人、ってことにするつもりだったんだよねえ」
怜「まあ、なんとかなるんやない?」ゴロゴロゴロー
淡「ちょっと!お布団使わないでよ!」
怜「いやあ、これ気持ちええねん。流石玄ちゃんやなあ」
玄「松実館自慢のお布団です!」ドヤァ

prrrrr

藍子「んー?またチーム結成のお知らせかな?」
淡「って、怜先輩のだよー?」
怜「ん?わたしの?あー…。あー…。届かへん」
玄「はいはいちょっと待っててくださいね」
怜「玄ちゃんいつも悪いなあ」
玄「いいええ」トテトテ

淡「甘やかし過ぎ…」
藍子「アワアワは他人のこと言えないよ」
淡「ぐぬぬ…」

玄「はいどうぞ」
怜「ありがとー。って、竜華かいな」
淡「えっ!りゅーか先輩!?」マトワリツキー
怜「ちょい、待ちいな。もー。はいはー…」

ババババババババババババババ!

怜「うるさっ!」
淡「あわー!」

藍子「うわ、なんだこの爆音」
真佑子「なに?道路工事?」
由華「なんか聞いたことがあるような…」

怜「竜華ー!?なんかめっちゃうるさいねんけどー!?」
淡「りゅーか先輩なにしてるのー!?」

怜「えー!?なにー!?」
淡「聞こえないー」
怜「ちょアワアワ重いわ」
淡「あーひどーい。そりゃー」
怜「ひやあああ」

ドッシンバッタン

春「たあああ」ゴロゴロゴロゴロー
もこ「たああああ」ゴロゴロゴロゴロー

玄「うふふ」ニコニコ

真佑子「なんだろうこれ…」

怜「んー?あー?聞いてみるわー」

怜「なーなー玄ちゃん?」
玄「なんでしょう怜さん?」

怜「ここらにヘリコプター停められる場所ある?」

玄「ヘ?」
淡「リ?」
藍子「コ?」
由華「プ?」

春「たあああ」ゴロゴロゴロゴロー
もこ「たああああ」ゴロゴロゴロゴロー

真佑子「混ざれなかった!?」ガビーン!

怜「タジタジ今そういうのんいらんねん」ジト

真佑子「ネタじゃないよ!?」ガビーン!


カン!

その27へ続く!

【咲-Saki- 3on3SS】Index


2014年2月23日の更新記事
今年もIH準決勝でダヴァンさんがトバすのトバさないのになるのん…?