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Weekly麻雀TODAY編集部


カッチ…カッチ…カッチ…カッチ…
カッチ…カッチ…カッチ…カッチ…


久美子「…1人でいると、時計の音が大きく聞こえるね…」


カッチ…カッチ…カッチ…カッチ…
カッチ…カッチ…カッチ…カッチ…


久美子「もうお昼なのに誰も来ない…」
久美子「雑誌編集部!って感じ…なのかなあ…」


カッチ…カッチ…カッチ…カッチ…
カッチ…カッチ…カッチ…カッチ…


久美子「…掃除も終わったし…」


カッチ…カッチ…カッチ…カッチ…
カッチ…カッチ…カッチ…カッチ…


久美子「ふぅ…」ヨッコイショ


カッチ…カッチ…カッチ…カッチ…
カッチ…カッチ…カッチ…カッチ…


久美子「……」


カッチ…カッチ…カッチ…カッチ…
カッチ…カッチ…カッチ…カッチ…


久美子「仕事しよ」カチカチ
久美子「えっと、この間の取材の写真はー、っと…」
久美子「んーっと?どのフォルダだっけ…?」カチカチカチ


カッチ…カッチ…カッチ…カッチ…
カチカチカチ
カッチ…カッチ…カッチ…カッチ…
カチカチカチ


久美子「あれー?」カチカチ
久美子「もう。先輩はー…。写真の格納くらい綺麗にしておいてよねー」カチカチ
久美子「こっちかな?あ、こっちぽい」カチカチ


カッチ…カッチ…カッチ…カッチ…
カチカチカチ
カッチ…カッチ…カッチ…カッチ…
カチカチカチ


久美子「お!あった!あったよもう」
久美子「なんで新しいフォルダ(8)とか作ってんのよー」
久美子「せめて学校の名前か日付で分けてよねえ」
久美子「あーっと、あったあったこれこれー」カチカチ


カッチ…カッチ…カッチ…カッチ…
カチカチカチ
カッチ…カッチ…カッチ…カッチ…
カチカチカチ


久美子「先に整理しちゃお」
久美子「…えーっと、これがー白糸台でー」
久美子「あとは大体時間で分かるよねー…。うん、ここからが阿知賀だね」
久美子「…なんだろう?これ…」
久美子「なんかピンぼけしてる写真がある」
久美子「これじゃあプロじゃないねー、なんちゃってえ」カチカチ


カッチ…カッチ…カッチ…カッチ…
カチカチカチ
カッチ…カッチ…カッチ…カッチ…
カチカチカチ


久美子「…あれ?この影なんだろ?」カチカチ
久美子「これもだ…」カチ
久美子「…これも…?」
久美子「…えっ…?」カチ…


カッチ……カッチ……
カッチ………………
……………………


久美子「影…?これって…人…?」
久美子「こっちの高校にも…。こっちもだ…」カチカチ
久美子「何これ…」カチ…

チ…………………
……………………


prrrrrrr!


久美子「ひょわあああ!」ドンガラガッシャーン!


prrrrrrr!


久美子「で、電話…」


ガチャ


久美子「う、Weekly麻雀TODAY編集部です」
?『…ま…ザザザ…み…ザザザ…か?』
久美子「はい?えと申し訳ありません。電波のせいかお声がちょっと…」
?『…ま…ザザザみ…る…ザザザ…か?』
久美子「すみませーん!もしもーし!」

?『お ま え み え る の か ?』


久美子「ひいいいいいいい!」ジュワキポイー

ドアガチャー

久美子「ひょおおおわああああ!」ドンガラガッシャーン!

順子「おっつーって、なになに?なんの騒ぎ?」
久美子「先輩ー!なんかの!今!声が!電話が!」
順子「え?え?何?何?祭り?祭りなの?」
久美子「ちが!写真の影があってええ!」
順子「え?なに?影?」


……………………。
…………………………………………。


久美子「ほら!ここ!これも!」
順子「…えー、そうお?」
久美子「そうですよー!ほら、これもそうだし…」
順子「んー。神経質過ぎるんじゃない?」
久美子「そんなことないですよぅ!」
順子「…うーん。あんまり気にしない方がいいんじゃない?」
久美子「えー、なんか気になりません?」
順子「ぜんぜん?」
久美子「もー、いいですよー。だったら編集長とか他の人が来たら…」

順子「やめなさい!」

久美子「えっ…?」ビク

順子「あ…。えっと違うの。大きな声出してごめんなさい」
順子「だけどね、ほら、こういう仕事ってさ、色々あるの」
順子「久美子ちゃん入ったばかりだから、アレだけど…」
順子「いちいち気にしてたら仕事にならなくなっちゃうわよ」

久美子「…でも…」
順子「…」ハァ
久美子「ちょっと、怖くて…」
順子「…だったら、どうするの?」
久美子「相談します」
順子「誰に?」
久美子「いいです!先輩より頼りになる人たちはいっぱいいるもん!」ダッ
順子「あ!久美子ちゃん!待ちなさい!」

順子「…」


……………………。
…………………………………………。


久美子「ハァ…。勢いで出てきちゃったけど…」
久美子「やっぱり変だよ…」

久美子「どうしよう誰に相談しようかな…」




A お祓い…。巫女さん…?



B 怪異…。妖怪…。といえば…?



C 他のマスコミ関係者に…。



D 関西人ならギャグにしてくれるかな…。
























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テレビ局


久美子「…テレビ局に来ちゃった」テクテク
久美子「だって他誌に助けを求めるわけにもいかないし」テクテク
久美子「でも、あれだね。セキュリティゆるゆるだね!」テクテク
久美子「麻雀TODAYでーすって言ったら入れちゃったよ!」テクテク
久美子「全く!全く!」プンスコ!

裕子「あら、野依プロのマネ?」

久美子「うひゃあああ?!」スッテーン

裕子「わっ、わっ、大丈夫?」タスケオコシー

久美子「あいたた、すみません佐藤アナ」

裕子「今日は1人なの?」キョロキョロ
久美子「え、ええ。ちょっと事情がありまして…」
裕子「ふうん…。事情。ねえ…」メホソメー
久美子「…??」
裕子「そっかあ」

久美子「…!」

久美子(も、もしかして…)

裕子「…」

久美子(先輩から連絡がまわってたり…?)

裕子「…あのさ」ジリ

久美子「ひっ…!」
裕子「えっ?」
久美子「こないで…」
裕子「えっ?ど、どうしたの?」
久美子「近づかないで…」
裕子「えっ?」

良子「ウェイト!」ダッ

久美子「わあああ!」ダッ

裕子「あっ?えっ?戒能プロ?」
良子「あの子をインターセプト!」
裕子「一体何をしろと!?」
良子「止めればいいんです!」
裕子「じゃあ、最初からそう言ってくださいよ!」

\ワアアアア/

良子「行っちゃったじゃないですか」
裕子「えっわたしのせいですか?」
良子「イグザクトリー」
裕子「スムーズな肯定!?」

良子「シット…!助けられませんでしたか…」

裕子「戒能プロ…?」
良子「あなただけでも助けられたと思うべきでしょうか…」
裕子「…???」


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???


久美子「ううう…」トテテ
久美子「き、きっと、何か陰謀的な何かがあるんだ…」

ガシッ

久美子「ひいいいい!?」

?「おい、見えるか?」

久美子「わああああん!」
?「待て待て待て泣くな、ほら見えるか?」
久美子「え?え?え?」

久美子「あ、あなた…確か」
大介「山口だ。覚えてるだろ?」
久美子「キャメラマンの…」
大介「キャメラって…映画人かよ」
久美子「あ、ああ山口さん…。なんか久しぶりな気が…」
大介「見えてるか?俺の姿」
久美子「え、はい…」
大介「聞こえてるか?俺の声」
久美子「…はい」

大介「そうか…」

大介「かわいそうに」

久美子「え?」

大介「こっちに来ちゃったんだな」
久美子「こっち?」

大介「ああ。なんというか説明しづらいんだが…」
久美子「こっち、って?あれ?そういえばここって」

久美子「どこですか?」


大介「なんというか…。こっち側なんだよ」
大介「あっちにとっては、こっちがあっちなんだけどな」
久美子「なんですか?あっちとかこっちとか」
大介「…。なんていうかな不要なんだよ俺達。もう」
久美子「ふよう?いらないって意味ですか?」

大介「そう。あっちからはこっちが見えなくなるみたいだな」
大介「こっちからはあっちが見えてるのに」
大介「あの写真だって、誰が撮ったと思ってる?」
久美子「え?あの影の?」
大介「あれ撮ったのだって、俺だぞ」
久美子「ええ!?だって一緒にいなかったじゃ…」
大介「いたんだよ。一緒に行動してたさ。でも君には見えてなかった」
久美子「え、えー?なに言ってるんですか?」

大介「いるんだよ。存在してる。写真も撮れる。でも見えない」
久美子「意味が分かりません…」
大介「そして、あの影も…。同じような奴らさ」
久美子「写真には写るってことですか?」
大介「今まではそうじゃなかったんだが…」
久美子「え?」
大介「君が半分こっちにきてたから写った、とかなのかもな」
久美子「半分…?」

大介「そもそも俺が不要になって、君が一緒に行動するようになったんだ」
大介「西田さんと」
久美子「…不要、って…。西田さんにとって、なんですか?」
大介「…分からん。ただ関係してるのは確かみたいだな」
久美子「関係って…?」
大介「なんか、いるんだよ。その、いる、いらないを判断してる」

大介「神様みたいな奴がさ」

久美子「神様…?」

大介「ああ。なんでも知ってて、なんでも自由にできる神様みたいな奴だ」
久美子「その神様にいらないって、判断されたら…」
大介「こっち側に来ちゃうってことだな」
久美子「そんな…!」

大介「西田さんは…。スクープ1つにつき、1人、生贄にしてるみたいなんだよ」
久美子「はぁ!?」
大介「なんの意味があるのか分からんけどな…」
久美子「…」
大介「最近、あの人スクープが云々とか言ってなかったか?」
久美子「…そういえば…」
大介「やっぱり、あるのか」
久美子「宮永照さんの手がかりを掴んだとかなんとか…」
大介「…そこかちくしょう…」
久美子「え?」

大介「あの辺り、きな臭いんだどうにも、な」
大介「だけど、もう」
大介「こうなっちまった俺たちには、どうしようもできない」
久美子「でも、写真を撮ったりできたって…」
大介「何の話だ?撮れる訳無いだろ?」
久美子「はぁ!?」

大介「いや、違う。撮れる。写真は撮れるさ」
久美子「…なに言ってるんですか?」
大介「薄れるんだ。向こうと、繋がりが薄くなっちまうと」
大介「何もできなくなる。あっちのことも忘れちまうんだ」
久美子「…」
大介「あっちからは俺が見えない。俺もあっちのことを忘れちまったら」

大介「俺って存在は一体なんだ?」

大介「入れ替わりだ。俺はもう消えちまう」

大介「後は任せた、ってのもおかしな話か」

大介「これ以上協力もできない」

大介「だって消えちまうんだから…」


久美子「…なにそれ…?」
久美子「いらない?いるのに見えない?」
久美子「なに言ってるの?わたしはわたしよ!?」
久美子「なんとかしなきゃ、なんとか…」

久美子「わたしが消えちゃう前に…」



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Weekly麻雀TODAY編集部


順子「あら?あなたが新人の?」
順子「よろしく。西田順子です」

順子「今ね今ね、これ内緒よ?」
順子「とんでもないスクープ、掴んじゃったかもしれないのよ!」


BADEND

カン!

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2014年1月2日の更新記事
池田さんちの三つ子の名前の覚え方を思いつきましたのだ!