煌「いえいえ、別口ですよお姉様」 塞「ん?」の続きです。

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熊倉家

和「かもめの玉子おいひいです」モグモグ
豊音「ちょーおいしいよねー」モグモグ
優希「…」
和「あ、ゆーきゆーき!」
優希「はいはい、写真とるじぇー」ホオリコミ
和「モガモガ」ニッコリ
優希「あねさんも入るといいじぇ」
豊音「え、えー!原村さんと写真に写るなんて…」
優希「いいじぇいいじぇ」
豊音「わ、わー…。お邪魔しますー」

優希「フレームに収まらないじぇ…」
豊音「ご、ごめんねえ…。やっぱり…」
優希「こう、顔と顔をもっとくっつけるんだじぇ!」
豊音「え、えー!恥ずかしいなあ…」モジモジ
優希「ほれほれ、ピッタリとくっついてー」
豊音「うう…。こう、かな」ピトッ
優希「あねさん顔真っ赤だじぇ」ケラケラ
豊音「だあってえ…」

優希「はいとるじぇー」
和「モゴモーゴ」ニッコリ
豊音「うう…」モジモジ


……………。
…………………………。


優希「だけど助かったじぇ」
豊音「んー?なにがかなー?」
優希「寝床を提供してもらえて」
豊音「あははー。駄目だよー。泊まるとこ決めないで旅行に来ちゃ」
優希「面目ないじぇ…」
和「ここは…。熊倉先生のお宅なのでしたっけ?」
豊音「うん。わたしが宮守に来る時に色々あってねー」
豊音「学校には寮なんて無かったし」
豊音「村から通える距離だも無かったし」
豊音「でも先生はほとんどいないかなあ」

優希「だも?」
豊音「え?」
優希「え?」
豊音「だもなんて言ってないよー」
優希「ふぅん?」
豊音「もしかしたらわたしの為に借りてくれたのかもねー」
優希「スルーされたじぇ」
優希「それはそうといい先生だじぇ」
豊音「ちょーいい人だよー」
和「助かりました」

豊音「それでそれで?」キラキラ
和「はい?」
豊音「さっきの続きだよー。マホちゃんの…」
和「冷麺おいひいです」ズルズル
豊音「もー!」
優希「いやはや、のどちゃんのダメージはいかばかりか」
豊音「そうだよねー」
優希「多分今頃宮守で特訓中だと思うじぇ」
豊音「そっかー、わたしもマホちゃんに会いたかったなあ」
豊音「先生に今は駄目ーって言われちゃったし…」

和「モグモグゴクン。ごちそうさまでした」
豊音「おそまつさまだよー」
和「お皿はどこに下げれば良いのでしょうか?」
豊音「あや!いいよいいよー!わたしがやるよー」
和「いえ、お手洗いをお借りするついでにと」
豊音「ほんとー?」
和「ええ。こちらですか?」
豊音「うんー。じゃーお願いねー」
和「はい。それではちょっと失礼しますね」

トテトテ

豊音「…」
優希「…」
豊音「花田さんとは連絡とれたのかな?」
優希「とれたじぇー」
豊音「そっかあ。エントリー期限はまだあるから…」
優希「うん。大丈夫だと…思うじぇ」
豊音「…片岡さんはさあ?」
優希「ん?」
豊音「原村さんの麻雀。理解できる?」
優希「…難しい質問だじぇ」

豊音「そっかあ。でもだったら…」
豊音「マホちゃんが気付くのはもっと先だよねー」
優希「そう、なるかもだじぇ」
豊音「だよねー」
優希「そう、言えばさ」
豊音「ん?」
優希「あねさんに聞きたいことがあったんですよ」
豊音「んん?片岡さん普通に喋れるの?」
優希「え?いつもと変わらないじぇ?」
豊音「おや??」

優希「咲ちゃんどうだった?」
豊音「ちょーおっかなかったよー」
優希「ですよねえ」
豊音「んん?」
優希「わたしも色々考えることはあってですね」
豊音「う、うん」
優希「この秋季がよいタイミングなのかなと」
豊音「ほ、ほう」
優希「…。なんとなくあねさんには相談したくなっちゃいますね」
豊音「そ、そっかー。それなら良かったよー」

優希「あねさんは秋季どうするんだじぇ?」
豊音「うふふー。一応出るよー」
優希「チームはもう?」
豊音「決まってるみたいなものかなー」
優希「あれれ?内緒な感じですか?」
豊音「色々あるみたいなんだー」
優希「あねさん自身はあまり興味が無い感じ?」
豊音「うーん…。わたしは皆と一緒にいられるならーって」

豊音「ただ、それだけ、だったんだけどねー」


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白糸台高校

誠子「」orz
穏乃「」orz
智美「」orz

照「…」

智葉「アッハッハッハッハ!」
憩「ちょう笑いすぎやでガイトちゃん」
智葉「いや、だってよ…。プーwwww」

誠子「」orz
穏乃「」orz
智美「」orz

照「…」

智葉「よかったじゃねえか宮永」
智葉「原村が常識があるヤツで。ククク」
穏乃「えっ、のどかですか?」orz
憩「せやでー。多分それ原村ちゃんが送ってきたヤツや」
智美「ワハハー。そうだったのかー」orz

誠子「…本当にすみません」orz

照「…」

誠子「怒ってますよね」orz

照「…」

誠子「それはそうだ。宮永先輩はお菓子に目がない」orz
誠子「それはもう、なんだこいつレベルで」orz
誠子「そんなに食べた栄養はどこにいってしまうんだと」orz
誠子「白糸台七不思議に数えられるほど」orz

憩「な、なあ亦野ちゃん」

誠子「良いんです!」orz
誠子「だって宮永先輩はお菓子があれば良い人だ!」orz

智葉「wwwwwいや、亦野。宮永気絶してるぞ」

誠子「え!?」orz

照「…いや、今さっき気づいた」

智葉「タイミングわりいなあ亦野www」

誠子「ど、どのへんから」orz
照「なんだこいつ辺り」
誠子「よ、よりにもよって」orz

照「亦野」
誠子「は、はい!」orz
照「えーと…。高鴨さん」
穏乃「はい!」orz
照「それと…。えーと…ワハハの人」
智美「ワハハ」orz
智葉「wwwww」
憩「なんなんさっきからガイトちゃんはもー」
智葉「いや、わりい。なんかツボって…wwww」

照「美味しかった?」

誠子穏乃智美「「「…え?」」」orz orz orz

照「カルカンハオイシカッタノカナ?」

誠子穏乃智美「「「…」」」orz orz orz

照「キットオイシインダロウナカルカンッテダッテヨウカンノカンダモンネ」

誠子穏乃智美「「「…」」」orz orz orz

利仙「宮永さんはかるかんが食べたかったのですか?」
憩「そうなんよー。清澄の原村ちゃんが食べてる写真送ってきてなー」
智葉「もしかしたら原村が学校宛に送ってきてるじゃないかと」
憩「ビンゴやったんやけどなあ…」

照「カルカンッテイッタイドンナアジナンダロウナキニナッテアタマガカルカンニ…」

利仙「宮永さん、どうぞ」スッ
照「コレナアニワタシハイマカルカンノコトデアタマガイッパイニ」
利仙「そのかるかんですよ」ニッコリ

照「え?」
智葉「あ、正気に戻ったぞ」

誠子穏乃智美「「「!!」」」orz orz orz

憩「あ!せやった!利仙ちゃんもそっちやもんなあ」
利仙「ええ。お土産はどうしようかと思ったんですが…」
利仙「穏乃ちゃん達のおかげでわたしのお土産が役にたちましたね」ニコ

穏乃「おお…。り、利仙さん…」orz
智葉「ワハハ。女神がいたぞー」orz
誠子「藤原さん…っ!感謝…っ!感謝しますっ…!」orz


……………。
…………………………。


照「かるかんおいひい…」モグモグ
智葉「ここで食うのかよ…ったく…」モグモグ
憩「言いながらも食べてるやん」モグモグ
智葉「わりと美味いな」モグモグ
照「だって、早く食べないとまたとられる」モグモグ

誠子「も、もうとりませんよ…」
智美「ワハハ。本当にごめんなー」
穏乃「お茶おかわりいります?」

憩「でも利仙ちゃん、あえて良かったけど…」
憩「誰もおらんかったらどうするつもりやったん?」
利仙「その時は直接辻垣内さんのお宅へ向かうつもりでした」
智葉「連絡くらいすりゃあいいのに」
智葉「そしたら迎えの1つや2つ…」
利仙「うふふ。ちょっとそうした無駄も楽しもうと思いまして」ニコ
利仙「3人が辻垣内さんのお宅で合宿しているだろうとは予想できましたし」
利仙「おしかけちゃえーと…。うふふ」

憩「こんなんやもんなあ利仙ちゃんは」
利仙「うふふ」
憩「しばらく永水ショックやったもんなあ」
利仙「ええ、あそこで永水が敗退するとは思ってませんでしたし…」
利仙「個人戦も冬に延期になったもので」
利仙「一体この思いをどこにぶつければよいのか分からず…」

穏乃「あ、じゃあ利仙さんも秋季に?」
利仙「もちろん。戦うチャンスが2回に増えたわけですしね」
照「ふぉう、ひいむふぁひふぁっへるふぉ?」モグモグ
憩「なに言うてるかわからんわwww」
智葉「もうチーム決まってるのか?」
照「ふぉうふぉう」モグモグコウコク
憩「言い直す気もあらへんのかいな」

利仙「ええ。対神代小蒔。そればかりか」
利仙「もちろん皆さんにも負けないチームですよ」

智葉「ほんとお前さんは見た目によらず血気盛んだよなあ」
智葉「嫌いじゃねえけどよ」アハハ
利仙「うふふ。ということでよろしくお願いしますね」
智葉「ん?なにが?」
利仙「合宿です」
憩「あー!利仙ちゃんガイトちゃんちにおしかけるってそういう…」
利仙「はい。わたしのチームも参加させてください」
智葉「まいったな…。まあいいけどよ」
利仙「そう言って下さると思ってましたよ」
智葉「ったく…。しょうがねえやなあ」
利仙「うふふ」

照「亦野達もくるといい」
誠子「え…」
照「というか来なさい」ギュルギュル
誠子「…あ」
穏乃「う…」
智美「お…」

智葉「まあかるかん食った償いだわな」
智葉「ちょっと宮永のストレス解消につきあってやれや」
憩「3人やとちょっとあれやったからなあ」

照「ちょっとギギギの調整もしたいからね」ギュルギュル

照「あと、高鴨さん」
穏乃「はい!」ビク
照「あなたにはちょっと…」

照「興味があったんだ」


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宮守女子高校


【チェー・ミョンファ(雀明華)先生の場合】

明華「ええと、そうしたら次はわたしが」
マホ「お願いします!」
明華「…ふふ」ナデナデ
マホ「???」ナデラレナデラレ
明華「麻雀って良いですよね」ナデナデ
マホ「はい!」
明華「こんなにあったかい皆さんと一緒にいられる」ナデナデ

宥「あったか~い」
エイスリン「ヤバイ!ユウアツイ!」
慧宇「うわあああ」
小蒔「浮き輪です!」ボヨンボヨン
煌「ひゃあすばら~」
友香「わたしもいくんでー!」
エイスリン「ハッ…!!オモチレベルガタカイゾココ!」

キャッキャ

由子「うふふ~。楽しそうなのよ~」カチャカチャ
明華「ええ…」ナデナデ
白望「…」ジー
明華「どうしました…?」
白望「…。ん」
白望「塞」
塞「どしたー?」
白望「ちょっと休憩」
塞「うえ!?」

白望「…真瀬さん」
由子「ん?ああ。そういうことなのよ~」
白望「お願いできる?」
由子「うふふ~。もちろんなのよ~」
白望「ん。物分かりが良くて助かる」
由子「明華いくのよ~」ガシッ
明華「え?え?なんですか?」
由子「マホちゃんもなのよ~」ガシッ
マホ「は、はい?なんですか?なんですか?」

トテテテ

由子「おりゃ~なのよ~」ドーン

明華「ひゃあああ」
マホ「うわー」

ドシーン

エイスリン「エンジェルスゼンインシュウゴウ!」
慧宇「おも…」
煌「禁句です!」
煌「ほら!マホと明華さんもハオさんを抑えて!」
マホ「は、はい!」

明華「!」
明華「はいっ!」ガバァ

慧宇「うおあああ。明華が来るとは…」
宥「明華ちゃんあったか~い」ギュー
明華「キャッ!ウフフ。フフフフ」ニコニコ

友香「アハハハハハ!あついんでー」
小蒔「ああ!浮き輪から空気が…」フーフー
エイスリン「サセナイ!」コチョコチョ
小蒔「ひゅ!?きゃあきゃあ!くすぐったいです!」

キャッキャ ドシンバタン

塞「あーあー。手がつけられないわありゃ」
白望「…ん」
塞「なによ急に休憩だなんて」
白望「いや…。なんか、羨ましそうだったから」
塞「…明華が?」
白望「ん…。たぶんね」
塞「ふぅん。ま、アンタが言うならそうなんだろうね」
白望「ん」
塞「フフ」
白望「なに?」
塞「ん?なんでもなーい」
白望「ダル…」
塞「フフフ」

ガチャ

トシ「あらら、なんだいこの惨状は…」

キャッキャ

トシ「白望。あんたかい?」
白望「塞が…」
塞「うぉい!人のせいにするな」
トシ「ふぅん。ま、いいさね」
トシ「あんたたちのやることだ。間違えはしないだろうさ」
塞「先生どこいってたんですか?」
トシ「ま、色々さ」
塞「またそういうことを…」

トシ「一旦仕切り直そうかね?」
塞「え?」

トシ「はいはい!あんたたち!」パンパン
トシ「もう!うら若き乙女達がそんな汗だくで…。全く」
トシ「約1名を除いて…」

宥「あったか~い」

トシ「学校にかけあって」
トシ「プール開放してもらったから行っといで!」

ヒャッホー! プール!

塞「せ、先生…!」

トシ「あんまはしゃいで怪我しないのよ!」
トシ「水泳部は遠征中らしいから」
トシ「この合宿中はプール使い放題にしといたらかね!」

ワーオ! イクンデー!

トシ「戻ったらスイカあるからね!」

スイカ! ソウイウノモアルノカ!

塞「色々って…」
トシ「まあ。これも色々の内の1つさね」
トシ「アンタ達の夏がさ」
塞「?」
トシ「わたしが終わらせちまったアンタ達の夏がさ」

塞白望「「…!」」

トシ「もう1回来たんだ」
トシ「今度は終わらせないようにしてやるのがスジってもんだろ?」

トシ「そのためにゃ、なんだってしてやるよ」

トシ「めいっぱい、楽しんでおくれ」

塞「先生…!」

トシ「その代わり…。麻雀もちゃんとするんだよ」

白望「行こうか、塞」
白望「あと、宥」

塞「宥ちゃん?」

宥「プール…寒い…」

トシ「ああ、大丈夫。お湯の所もあるから」
塞「ええ!?」
白望「仕組みは…」
トシ「いったろ?なんだってしてやるって」
塞「いや、それってそういう意味じゃ…」
白望「よし、行ってみよう」
塞「やる気満々だな!?」
白望「ありがとう…。トシえもん…」

トシ「あはは、誰がトシえもんさね!」
トシ「行ってきな!」

ハーイ トテテ

トシ「…」
トシ「過去は変えられないけど…」
トシ「未来は変えてあげたいからね…」

トシ「さて、もう一仕事するかねえ…」ピッピッ

prrrrr…
prrrrr…



カン!

その10へ続く!

【咲-Saki- 夢乃全国行脚SS】Index